トントンとリズミカルな雨音で目が覚める。そうかここは避難小屋か、と気づくまで時間がかかるくらいぐすっすり眠れた。
天気予報は雨だったが、やっぱり当たったか、そう思うと、朝のスタートがゆっくりになる。
雨具を着て完全防備で外に出ると、サルオガセを纏った大木が待っていた。
草橘が白く可憐な花をつけている。
昨日通りすぎた標高1800m地点でも群落を作っていたっけ。
歩き出しの登りはキツい。
やがて回りの景色は鬱蒼とした森に変わっていく。
櫛形山からの登山道に入るとサルオガセなびく森となり、原始の森のイメージさながらの光景。
裸山付近の草原。
ここはネットによる植生保護のおかげで、復活しつつあるとのこと。
シーズンにはまだ早いかと思っていたが、ちらほら咲き出していた。
裸山山頂からの眺望。
あいにく白峰三山は厚い雲の中。
この後はアヤメ平へ向かう。
先月より背丈の伸びたシダが覆う森を通り抜ける。
サルオガセが風になびく。
と、頭上からツツドリの鳴き声が響く。今日は天気が冴えないので、鳥たちの囀りもあまり聴かれない。
アヤメ平に到着。
こちらの方が草原は広いが、今日はアヤメ一輪のみ。キンポウケの黄色い群落が目立つ。
ゲートを出ると芝のような背の低い草原になる。この景色が櫛形山の景色だとすると、鹿の食害のおかげで観られるのだろうか。そう考えると複雑な思いにかられる。
北尾根の急坂を経て、林道へ。
風のない、蒸し暑さの中、満足感を覚えてながら次の山歩きへ思いをはせる。さぁ次はどこへ行こうか、そう思いながらまた櫛形山へ来るかも、なんてひとり笑っている。
(終わり)
天気予報は雨だったが、やっぱり当たったか、そう思うと、朝のスタートがゆっくりになる。
雨具を着て完全防備で外に出ると、サルオガセを纏った大木が待っていた。
草橘が白く可憐な花をつけている。
昨日通りすぎた標高1800m地点でも群落を作っていたっけ。
歩き出しの登りはキツい。
やがて回りの景色は鬱蒼とした森に変わっていく。
櫛形山からの登山道に入るとサルオガセなびく森となり、原始の森のイメージさながらの光景。
裸山付近の草原。
ここはネットによる植生保護のおかげで、復活しつつあるとのこと。
シーズンにはまだ早いかと思っていたが、ちらほら咲き出していた。
裸山山頂からの眺望。
あいにく白峰三山は厚い雲の中。
この後はアヤメ平へ向かう。
先月より背丈の伸びたシダが覆う森を通り抜ける。
サルオガセが風になびく。
と、頭上からツツドリの鳴き声が響く。今日は天気が冴えないので、鳥たちの囀りもあまり聴かれない。
アヤメ平に到着。
こちらの方が草原は広いが、今日はアヤメ一輪のみ。キンポウケの黄色い群落が目立つ。
ゲートを出ると芝のような背の低い草原になる。この景色が櫛形山の景色だとすると、鹿の食害のおかげで観られるのだろうか。そう考えると複雑な思いにかられる。
北尾根の急坂を経て、林道へ。
風のない、蒸し暑さの中、満足感を覚えてながら次の山歩きへ思いをはせる。さぁ次はどこへ行こうか、そう思いながらまた櫛形山へ来るかも、なんてひとり笑っている。
(終わり)