加賀白山。
薄暗い森は鳥、蝉の声が無く、ザックに付けた鈴の音、川の流れの音しか聞かれず、となんとも寂しく感じる。
なだらかながらも少しずつ標高が上がると植生が変わってきた。
欅の大木がぬっと現れる。
薄暗い登山道に微かな朝陽が射し込む。
こことこの先にもう一箇所水の補給できる。夏山で水の心配が無いのはありがたい。
山毛欅の木がチラホラ出て来た。
目に染みる程の柔らかな緑色のドーム。これも森歩きの楽しみのひとつ。
木々の葉の隙間が出て来た。そろそろ稜線歩きとなるのだろうか。
前方が見えるようになる。別山から御前峰への稜線はまだ隠れている。
雪の重みで撓ったダケカンバ。雪国の山なのに撓る木が少ないのが不思議。
振り返れば彼方の山々はガスが上がってきている。随分高い所まで来た、と感じる。
低木林から草地へと変わる。所々高山植物の花々が咲いていて、これも夏山らしい光景。
(続く)
三十年振りの山。朧気ながらも断片的な思い出があり、その思い出をたどりながらもう一度訪れたいと考えていた山。
当時は岐阜県側、大倉尾根からだったが、今回は石川県側、チブリ尾根から挑む。
夏シーズンということもあり混み合う、市ノ瀬から別当出合に向かうバスを横目に、チブリ尾根への登山道に入る。
薄暗い森は鳥、蝉の声が無く、ザックに付けた鈴の音、川の流れの音しか聞かれず、となんとも寂しく感じる。
なだらかながらも少しずつ標高が上がると植生が変わってきた。
欅の大木がぬっと現れる。
薄暗い登山道に微かな朝陽が射し込む。
こことこの先にもう一箇所水の補給できる。夏山で水の心配が無いのはありがたい。
山毛欅の木がチラホラ出て来た。
自分が住んでいるエリアでは山毛欅の木に馴染みが無い分、山毛欅の木に惹かれる。
目に染みる程の柔らかな緑色のドーム。これも森歩きの楽しみのひとつ。
木々の葉の隙間が出て来た。そろそろ稜線歩きとなるのだろうか。
左手に開けた眺望は観光新道の稜線と白山釈迦岳だろうか。
木々が藪に変わってきた。なだらかながらも標高を稼いでいるのを実感する。
まだ朝の時間なので、上空は澄み切った青空が見える。
前方に白山御前峰、その左に大汝峰が顔を覗かせる。
再び藪の中の登山道。雪国の山なのに、地面が泥濘んでいないのがありがたい。
前方に白山御前峰、その左に大汝峰が顔を覗かせる。
再び藪の中の登山道。雪国の山なのに、地面が泥濘んでいないのがありがたい。
前方が見えるようになる。別山から御前峰への稜線はまだ隠れている。
雪の重みで撓ったダケカンバ。雪国の山なのに撓る木が少ないのが不思議。
振り返れば彼方の山々はガスが上がってきている。随分高い所まで来た、と感じる。
低木林から草地へと変わる。所々高山植物の花々が咲いていて、これも夏山らしい光景。
(続く)