心の山を歩いていこう!

単に山頂を目指すより、山歩きそのものを楽しみたい。
そんな思いを備忘録として綴ります。

夏の志賀山と池めぐり。(その2)

2019-08-18 18:00:04 | 山日記
下り道は所々石が出てはくるが、傾斜が緩やかで歩きやすい。



四十八池の入口に到着。木道が彼方に伸びる。この先展開する光景に期待が膨らむ。



高層湿原の所々に池塘が現れる。



水辺の景色は心を和ませてくれる。
二つと同じ形がない池塘の景色が足を止めさせる。













歩いて来た道を引き返せば湿原の向こうには夏空の下、裏志賀山が見える。
何とものんびりとした気分に浸る。



大沼池へは湿った下り道となる。



場所によっては整備されているものの、次第に傾斜がキツくなり歩き難くなる。



木々の合間から見える大沼池。少しずつ近づいて来た。



湖畔に到着。先程は裏志賀山から見下ろしたが、今度は裏志賀山を見上げる。



歩いていけば、木々越しに湖面が見える。
日差しが陰り、湖面の色がより濃くなる。



湖面が上空を映す。暗い水面の色と雲の白さの対比が印象に残る。



大沼林道終点付近から水面を見る。木々が水面に近く、よりコバルトブルーが引き立つ。



水面に映る周りの森と空の景色。どこかしら夏の翳りを感じる。



今回は、夏の風情溢れる四十八池の高層湿原、大沼池の深い森を映す水面が印象的だった。
紅葉の頃はそれぞれどんな景色となるのだろうか。
夏とはまた違う移ろいの時季に、ここで一時を過ごすのが将来の楽しみとなった。
       (2019年8月17日)

(終わり)


















夏の志賀山と池めぐり。(その1)

2019-08-17 18:00:20 | 山日記
八月も後半、さてどの山へ行こうか。
前半はハードなコースを歩いて来たので、今回はのんびりと歩ける所を、と考え、志賀山と池めぐりコースを選んだ。


今回は気が緩んでいたこともあって、初っ端からコースを間違え、約一時間のロス。気を取り直して、木戸池キャンプ場から再スタート。


6時を回り、すっかり日が高い。木々を輝かせる夏の陽射しが心を躍らせる。



緩やかな登りから薄暗い平坦な道へと変わる。



森が開けると、木道の両側に池が現れる。
左側のひょうたん池は手前の、陽射しが当たった水面だけが赤銅色に染まる。



右側のひょうたん池。



歩きやすく整備された登山道。陽射しを遮り、涼しい。



しばらく行けば渋池。浮島がモウセンゴケで赤く染まる。



池の彼方に見えるのは鉢山だろうか。



幅広の道から木道へと変わると、笹が迫って来る。



この辺りは笹が朝露に濡れていて、ズボンがびっしょりになる。夏だからすぐに乾くからいいか。



分岐から志賀山への急登が始まる。
登山道はゴロゴロした岩となる。



岩の直登が終われば、また笹に覆われた明るい道になる。山頂は間近。



志賀山の山頂は木々に囲まれ、眺望が得られない。



そのまま進めば、裏志賀山が見える。



右下に見えるのは黒姫池だろうか。
人々の立ち入らない神秘の池といった風情。



登り返した先、分岐点から見える裏志賀山の山頂付近。



裏志賀山山頂に祀られている祠。



山頂から大沼池を見下ろす。コバルトブルーの水面が周りの景色と調和している。



分岐点に戻り、これから向かう四十八池を見下ろす。森に守られた小さな楽園の様。



(続く)


















遠き憧れの平ヶ岳へ。(その3)

2019-08-13 10:00:22 | 登山
振り返れば燧ヶ岳が見える。
この風景の広がりは日本ではないみたいに思える。



延々とした木道を引き返す。



入道雲が顔を覗かせる。夏空らしい一面。



見晴らしの良い森をゆったりと登って行く。



何処までも広がる草原。



山頂はこんもりとした森の中にある。



山頂前の草原越しの燧ヶ岳。



夏の陽射しを受けて輝く草原。



すっかりとほぐれた気持ちで池ノ岳へ戻って行く。



午後には雲が厚くなり、雷鳴が二時間程鳴り続き、夕立が水面を叩く。



平ヶ岳にもガスがかかり始める。



夕暮れが迫る頃雨が上がり、虹が掛かった。



すっかり雨雲が取れ草原が西日に染まる。



水面が西の空を映す。



茜空とはいかなかったが、沈む太陽が綺麗。心の中でベートーヴェンのピアノソナタ第8番第2楽章が流れる。



翌朝、日の出前。東の空が紅く染まる。



日の出の一時。この光景は何度見ても心が震える。



平ヶ岳がほんのりと朝日に染まる。
この景色も心に刻んでおこう。




初めての平ヶ岳。想像以上の情景に巡り会えた。こういう山が心の山だと改めて思える。次は黄金色に染まる頃に再訪したい。
 
この山は遠き山だからこそ、百名山などと愚にもつかない目的を持つ輩ではなく、山との出会いを大切にする方々にのみ訪れてもらいたい、と心底願う。

       (2019年8月7〜8日)

(終わり)









遠き憧れの平ヶ岳へ。(その2)

2019-08-12 10:00:46 | 登山
展望の良い登山道から一転、藪の中を下って行く。



ジメジメとした森は涼しく助かる。
この先どんな展開なのか期待が膨らみ、休憩がもどかしくこのまま歩き進む。



緑深い森にあって、カラフルな色が目につく。



こちらは胴回りが一抱えでは足りない程の太さ。この辺りの主に相応しい風格。



次第に青空が覗いてきた。森歩きも終わりに差し掛かる。



視界が開け、これから登りが始まる。



笹原に付けられた道は遮るものが無い。汗が帽子のひさしから滴り落ちる。



堂々たる平ヶ岳が近づいて来た。憧れの山までもうすぐ。



登りはあと少し。青空に手が届きそう。



登り切れば背の低い木々の中に付けられた木道が伸びる。



すると、いきなり池塘が目に飛び込んで来た。姫ノ池に到着。




ここから見える平ヶ岳。憧れの光景に感無量。



山頂より先にたまご石方面へ向かう。



広がる草原の彼方にはドッシリとした平ヶ岳が見える。


 
コバイケイソウが帯の様に咲き誇る。



右側には中ノ岳、越後駒ケ岳が見える。
こうして親しみを感じるのは先週登ったおかげ。



青空の下、木道は何処までも続いている。歩いて行くのが楽しい。



「たまご石」に到着。
晴れ渡る天気の日、この景色に出会えた幸せを噛みしめる。



(続く)


























遠き憧れの平ヶ岳へ。(その1)

2019-08-11 10:00:10 | 登山
平ヶ岳はアプローチが遠い。先週行った銀山平よりも更に奥に入る。
だが、一度銀山平にまで行った事で、行ける気になった。行けるのなら行けるうちに一度は、と気持ちが固まる。


登山口からの林道歩き。ブナの緑が随分と濃い。



やがて登り坂となり、木々が開けた左側に燧ヶ岳が頭を出す。



段々と日が上りつつあり、これから登る尾根伝いを照らしていく。


 
尾根道は細く、右側は谷間まで見通せる。



振り返れば日が昇って来た。夏山登山の一日が始まるのを実感する。



緩やかな登りに見えるが、なかなか手強い。



一つ登り切るとまた次の登りが待っている。平ヶ岳はなだからな山というイメージとは裏腹な登山道。



岩に根をはる松。厳しき自然の中でもこの逞しさに感服する。



ザラザラの岩肌に付けられた道を登って行く。



またも同じ様な登りが待ち構えている。試練の山だ。



勾配が更に急になり、むき出しの岩の登りとなる。



急登が終わり、下台倉山の標識が置かれている。



ここからは左側に開けた稜線歩きになる。




所々右側に巻き、森を抜けて行く。




燧ヶ岳が視線の高さに見える。スッキリとしたシルエットが印象的。



なだらかな登山道が見える。先程までの急登が嘘の様に思える。


右側の木々の向こうに平ヶ岳が見える。
まだかなり遠い。



今度は台倉山に到着。



(続く)