心の山を歩いていこう!

単に山頂を目指すより、山歩きそのものを楽しみたい。
そんな思いを備忘録として綴ります。

GWの唐松岳、五竜岳へ、その1。

2018-04-30 21:00:00 | 登山
時刻は8時16分。3つのリフトを乗り継いで標高1,800mの八方池山荘へ。便利とはいえ、山麓からの徒歩を省くのは、フェアな登山じゃない気がする。



五竜岳から延びる遠見尾根がスッキリ見える。春らしからぬ青空の下での登山日和の始まり始まり。



これから向かう八方尾根もまだまだべったり雪が着いている。
この景色が楽しみでこの時期を選んだのだ。



八方池もまだ雪の下。



そして、彼方には白馬三山が連なる尾根が見える。



この辺りから雪上歩行が始まる。
雪と言ってもザラメのザクザクの雪。



これから斜面を登る。滑りやすいのでアイゼンを付けると、途端に足が重くなり膝にくる。



頑張って登り切ると、丸山ケルンに到着。台形に見える彼方の山は何と言う山だろうか。



先を見上げると、唐松岳の山頂が顔を覗かせている。とは言え、まだ先は遠い。



雲一つない晴天。風がソヨとも吹かず、太陽にジリジリ焼かれる。雪の上を歩いているのが嘘の様。



軟斜面なのに、三歩進んで息継ぎをする。しんどい。後ろからの人にどんどん抜かれる。



ここを登り切ると山荘へ。もうひと頑張り。



遂に山荘が見えた。カメ足だったけど、3時間15分で到着。
彼方には五竜岳がでデンと待ち構えている。



そして唐松岳が見える。五竜岳が男性的なら、こちらは上品に佇む女性の様。



早々とテントを張り、休もうと思うが、中は熱が籠って汗が止めどもなく流れる。風が恋しい一日目であった。
(続く)

寂ショウ尾根から滝子山へ。

2018-04-16 15:00:23 | 山日記
淡き新緑の季節。
前々から気になっていた滝子山はそろそろ時期的に見頃かと思い、向かう。


寂ショウ尾根は昭文社の地形図では破線となっているが、ノーマルルートでは物足りないので、登りに使う。
登山口がはっきりしないが、多分この林道入り口がスタート地点だろう。



薄暗い人工林の中を突っ切り、林道を渡ると、ようやく緩やかな明るい尾根歩きになる。



この辺りの広葉樹はようやく芽吹いたばかりで、木々の間から山々が見える。 



少しづつ尾根道が狭くなってきたが、マーキングがなくても道間違いせず、安心して歩ける。



薄緑の中に散り始めのツツジの桃色が淡く色を添えている。



木々の向こうに山頂が見える。果たしてどの山だろうか。



標高1,200mを越えた辺りで出会ったブナの木。今日一番の大木。



次第に尾根道が狭くなり、岩が道を塞ぐ。



ここから先岩場が続き、足だけでなく手も使っての登りになる。



岩場を過ぎると、アップダウンの尾根道になる。そろそろ山頂間近かだろうか。


稜線に出て、山頂らしきピークが見えるが、ニセピークが続き、中々滝子山の山頂には辿り着けない。


約2時間10分を経て滝子山山頂へ。中々歩き応えのあるルートだった。



生憎の曇り空。見えるのは周りの山々と初狩の民家ばかり。



そして北を向くと、大菩薩からの山並み。



下りはノーマルルートを使ったが、眩い新緑には早すぎた。

次に来る時は新緑の五月も良いが、紅葉の拾月も良いな、なんて思いを巡らせた。

(終わり)