青空へ向かって一直線の登り。

こちらを越えると、山というより丘のようなずんぐりとした山が視界に入ってきた。次こそが北ノ俣岳の山頂らしい。

山頂へ続く岩の転がる道。傾斜はほとんど感じず、足取りも軽い。

北ノ俣岳から見た、黒部五郎岳。そんなに歩いた感はないが、ここからは遥か彼方に思える。

雲ノ平とその彼方の山々。この風景ともこれでお別れ。しっかりと瞼に焼き付けておこう。

ここから北ノ俣岳西斜面を下る。段々と雲が湧き前方を覆い始める。

ハイマツ帯に入る。登りの時の大変さが嘘のように快調に降りていく。

深い溝に付けられた登山道となる。

ガキの田の池塘が見える。


こちらを越えると、山というより丘のようなずんぐりとした山が視界に入ってきた。次こそが北ノ俣岳の山頂らしい。

山頂へ続く岩の転がる道。傾斜はほとんど感じず、足取りも軽い。

北ノ俣岳から見た、黒部五郎岳。そんなに歩いた感はないが、ここからは遥か彼方に思える。

雲ノ平とその彼方の山々。この風景ともこれでお別れ。しっかりと瞼に焼き付けておこう。

ここから北ノ俣岳西斜面を下る。段々と雲が湧き前方を覆い始める。

ハイマツ帯に入る。登りの時の大変さが嘘のように快調に降りていく。

深い溝に付けられた登山道となる。

ガキの田の池塘が見える。

そして木道。この辺りは問題ないが、この先の崩れかかった木道は歩きづらいし、足を取られそうで注意したい。


木々の先に寺地山が見える。その前にまだ下りきり、折り返しの登りがある。

笹の原から森の中へ。足元が笹で濡れてくるのでスパッツは必需品。

そして森の中は泥濘みの道。ある意味、泥濘みは地雷のよう。注意をしていてもズボッとハマッてしまう。

左手の視界が開く。スッキリとした天気なら、笠ヶ岳、御嶽山、乗鞍岳が見えるが今日のところはどうだろうか。

寺地山の山頂までもう少し。

この先は下りのみ。森を抜ければ、何か所の草原を抜けていく。

行きよりも帰りの方が泥濘みが酷く、もうすでに靴は水分を吸い込んでズッシリと重い。

神岡新道分岐から飛越新道へ。標高が下がってきたせいか、木々が太くなってきたようだ。

このダケカンバが見えれば登山口はもうじき。森の中風もなく、標高が下がり更に暑くなり、体力を絞りきった下山だった。

2年前の、水晶岳の山頂から雲ノ平を見下ろした時、次は雲ノ平から水晶岳を見上げたい、その思いがこうして叶えられた。決してアプローチの良い山域ではないからこそ、より一層感慨深い。
おいそれと訪れることはないが、次に訪れる日まで今回の山旅の思い出を大切にしまっておこう、と思う。
(2022年7月28~30日)
(終わり)