山頂から鋸岳への道が無い。
一瞬、今回の登山はここまでか、と諦めかけたが、落ち着いて考え直し、一度もと来た道に戻ってみる。
と、そこに鋸岳への道があった。

尾根上に付けられた登山道。先程までのトラバース道と違い、気持ち的にも楽。

下った先から鋸岳方面が見える。
今回はアップダウンが激しいルートばかり。

またも右斜面をトラバースする。

と、その先は崩れ落ちた崖に付けられたロープが現れた。

そしてその先には垂直に付けられた梯子が現れる。怖いとか何とか言っていられず、ともかくよじ登るのみ。

今回で一番の難所を登り切り、ひと息つく間もなく狭い尾根をロープに助けられて登る。

鬼ヶ面方面を振り返る。
見ているだけなら絵になる程の凛々しい山だが、登るとなるとなんて人泣かせな山なのだろう。

山頂方面へは安全確保のためロープが張られている。この先もしっかりと捕まって進む。

そしてついに鋸岳のピークが近づいてくる。

頂上から見た鬼ヶ面方面。
もう今日はこれで目指すピークは無くなった。

山頂からの下りは岩肌に伸びるロープに沿って一直線に降りる。

急な降りを終え、トラバース道に差し掛かる。ホッと呼吸を整えたいところ。

そしてなだらかに下って行く。

雨飾山への分岐まで来てしまえばもうひと安心。

最初の沢で水分補給。そして汗にまみれた顔を洗う。ようやく生き返った心地がする。
振り向けば鋸岳が次第に雲に包まれていく。

雨飾山荘の注車場付近から。
もうすっかり鋸岳、鬼ヶ面山は雲の彼方。

林道を下り、駒ヶ岳を見上げる。
こちらも雲に覆われていた。こうして見ると、威厳と迫力に圧倒される。

こうして(林道歩きも含めて)約8時間15分の登山を終えた。
こんなにも内容の濃い登山はした覚えは無いし、これからも無いだろう。
きっと雨飾山から海谷西山を見る度に今日の事を感慨深く思い返すのだろう。
(終わり)
一瞬、今回の登山はここまでか、と諦めかけたが、落ち着いて考え直し、一度もと来た道に戻ってみる。
と、そこに鋸岳への道があった。

尾根上に付けられた登山道。先程までのトラバース道と違い、気持ち的にも楽。

下った先から鋸岳方面が見える。
今回はアップダウンが激しいルートばかり。

またも右斜面をトラバースする。

と、その先は崩れ落ちた崖に付けられたロープが現れた。

そしてその先には垂直に付けられた梯子が現れる。怖いとか何とか言っていられず、ともかくよじ登るのみ。

今回で一番の難所を登り切り、ひと息つく間もなく狭い尾根をロープに助けられて登る。

鬼ヶ面方面を振り返る。
見ているだけなら絵になる程の凛々しい山だが、登るとなるとなんて人泣かせな山なのだろう。

山頂方面へは安全確保のためロープが張られている。この先もしっかりと捕まって進む。

そしてついに鋸岳のピークが近づいてくる。

頂上から見た鬼ヶ面方面。
もう今日はこれで目指すピークは無くなった。

山頂からの下りは岩肌に伸びるロープに沿って一直線に降りる。

急な降りを終え、トラバース道に差し掛かる。ホッと呼吸を整えたいところ。

そしてなだらかに下って行く。

雨飾山への分岐まで来てしまえばもうひと安心。

最初の沢で水分補給。そして汗にまみれた顔を洗う。ようやく生き返った心地がする。
振り向けば鋸岳が次第に雲に包まれていく。

雨飾山荘の注車場付近から。
もうすっかり鋸岳、鬼ヶ面山は雲の彼方。

林道を下り、駒ヶ岳を見上げる。
こちらも雲に覆われていた。こうして見ると、威厳と迫力に圧倒される。

こうして(林道歩きも含めて)約8時間15分の登山を終えた。
こんなにも内容の濃い登山はした覚えは無いし、これからも無いだろう。
きっと雨飾山から海谷西山を見る度に今日の事を感慨深く思い返すのだろう。
(終わり)