らくがき帖

ノンジャンル心象風景

超お気に!

2006年01月14日 | 生活
チョコレートである。
輸入物の、ハイカカオチョコレート。
画像のは2枚ともカカオ分86%。
通常は60%もあればかなり濃いらしいから、
これはもう、
ほとんどカカオと言ってもいいだろう。

甘党の私が今さら板チョコにはまっても、
さして意外性はないのかもしれない。
確かにチョコレートは大好きで、
チョコケーキ、チョコパフェ、チョコクッキー、
チョコアイス、アーモンドチョコ、ピーナッツチョコ、
小枝にポッキーにキットカット…
どれも小さいころから大好きだ。
だがしかし、チョコレートだけでできている
板チョコは苦手だった。
なぜなら、
チョコが鼻から出てきそうな気がするから…。

説明しよう!
あれは確か小学校低学年のとき、
アポロか何かを食べながら
壁倒立を練習していた私は、
倒立を成功させたままの姿勢で
チョコを飲み込もうとしたところ、
喉へ進んだチョコレートが
胃の方へは行かずに鼻の方へ入り込み、
慌てて起き上がったものの、時すでに遅し。
鼻から溶けたチョコレートがたらたらと…。
それ以来、
混じり気なしのチョコレートは
どうしても鼻へ来そうで仕方がなかったのだ。

だがこれは違う!
とにかく、苦いのだ。
チョコレート本来の味って、
こんなに、こんなに苦かったのかと
目が覚めるほど苦い。
だがその苦さはチョコレートの苦さ。
口いっぱいに広がるチョコの味と香り、
そして飲み込むときのさわやかな苦み!
その苦みのおかげで鼻へ来そうな感じが全くしない。
チョコの旨みをとことん堪能できるのである。
こんな幸せがあろうか!
正直、少し前の私に
「でん六のピーチョコよりおいしいチョコがある」
と言ってもなかなか信じなかったであろうが、
それが存在したことの驚き、そして喜び!

幼いころ、シートン動物記を読んでいたら、
「峰の王者クラッグ」を追い詰めるじいさんが
雪山へ分け入るときの食糧に
大量のチョコレートを準備する箇所があり、
「非常食とは言え、
じいさんがこんなにチョコレートを…!!」
と驚愕した覚えがあるが、
あれはきっと、
じいさんも大満足の
苦みばしったハイカカオチョコレートだったに違いない。

また長じてからは、
アガサ・クリスティの小説で
就寝前に大人がホットチョコレートを飲むシーンを
何度となく読み、
そんな習慣が日本でも広まればいいのに…と
いつも思っていたが、
あれもことによると
甘みの少ないハイカカオチョコレートだったのかもしれない。
(でないと皆すぐ虫歯になってしまう)

いいね、欧米の人は、
昔からこんな旨いもん食いやがって!
でも、私も巡り合えてよかった!!
クリスマスにこれをプレゼントしてくれたオット、
心から、感謝しています。ありがとうm(_ _)m

今の私は、
ハイカカオチョコレートのお風呂に浸かりたいくらいだし、
ハイカカオチョコレートの海で泳ぎたいくらいだし、
ハイカカオチョコレートでできたこたつで
冬籠りしたいくらいだ!!
チョコレート、万歳!!


画像
右:ベルギー「コートドールセンセーション・ブルート」
  ブルート(野獣)の名のごとく、
  パンチ力のある強烈な苦み。
  でもそれがやみつきに…!
左:フランス「プーラン1848・ノアユーテム86%」
  こちらは香り高いまろやかなチョコレート。
  苦みも上品で、ハイカカオ初挑戦のあなたにおすすめです。