寿迎夢・寿迎夢

海砂利水魚水行末雲来末風来末

昭和の思い出

2008-01-13 | Weblog
本日は炬燵で3度寝した。
大昔の子供の頃の暖房を思い出した。
昔の住宅は木と紙と土でできていた。
現在の様に断熱材などは考えも及ばなかった。

隙間風が入るので戸障子に目張りをしていた時代である。
木造住宅の特有のすきま風は、家族が一個所で身を寄せ合う
格好の隠し味のようでした。

流石に囲炉裏は無かったが、居間には炭や練炭を使った火鉢が
あって正月には餅などを焼いていた記憶がある。

「温風ヒーター」や「エアコン」「電気カーペット」や
「電気毛布」がない時代です。

今、流行の「ゆたんぽ」を使った記憶があります。
こたつも「堀ごたつ」で木炭や練炭などが置いてあり、冬の匂い
として懐かしく思い出されます。

寝るときに「豆炭あんか」を使った記憶もあります。
分厚い百科事典を左右に開いたような容器に石綿が詰めてあり
その中心部分に真っ赤に熾った豆炭を入れたものです。

そんな子供時代、一番あたたかく思い出されるのは、母の手です。
着布団と敷布団との間に隙間が出来ないように、母が私の体の
輪郭に沿って、手で着布団を固めてくれました。

幼い「アリさま」は体を真っ直ぐに伸ばし、母の手が私の体の
回りを一周するのを、「とん、とん」という音と共に嬉しく
待っていました。

暖かさは優しい思い出に繋がるようです。
本当に毎日が【吾亦紅】でした。