寿迎夢・寿迎夢

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遅すぎた前時津風親方の逮捕

2008-02-09 | Weblog
医者の病死とした死亡診断書から、事件性にしたくなかった愛知県警の初動捜査ミス、さらには相撲協会の隠蔽体質が加わり、前時津風親方をはじめリンチを加えた兄弟子たちが逮捕されるまでに7カ月あまりを要した。

親は遺体を見て病死ではないと直感した。
顔は腫れ上がり、耳から出血、鼻は曲がり、歯は折れていた。

息子顔を直視できない程むごたらしい姿になって我が家に帰ってきた。
しかも、親方が付き添って帰宅するのが普通でしょう。
司法解剖していなかったら、このまま病死で片付けられていた。

各部屋には程度の差こそあれ、かわいがり、と称するシゴキは存在するだろう。
それは強くさせる為の必要悪で相撲界の伝統であるが、衆人監視の元に行われる。

ところが、今回のケースは酒に酔った親方の号令いっかの基に行われた集団リンチで「死んだほうがまし」とSOSのメールをおばあちゃんに送っていた。

若い力士が厳しい稽古について行けず部屋を脱走することは今に始まったことではない。
昔は深追いして連れ戻すことは少なかったが、今は力士の数そのものが減っている台所事情から、強引さがあったことはいなめない。

角界の改革について意見を求められた北の湖理事長は「改革って?」と周囲を呆れさせた。
苦労もせず「ごっつぁん!」の隔離された世界で育った世間知らず。
どうやら、今まで通り何もしないことのようだ。
通常の社会・企業なら最高責任者は責任を取ってこの段階で退陣するで~。

こんな理事長が4選する相撲協会に未来があろうはずもない。
協会始まって以来、ついに逮捕者を出したことで、日本人力士の志願者は益々減る。

何れ国際色豊かな土俵になるでしょう。