寿迎夢・寿迎夢

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くちなしの性フェロモン香

2008-06-24 | Weblog
くちなしの花です。

有ストテレス亭の門から玄関までの長い?アプローチを歩いていると、
妖艶でなまめかしい匂いにハッとする。

強烈な「くちなし」の香りである。
厚くポッテリとした唇を思わせる花弁からの吐息までが聞こえる。

夜は嗅覚が鋭くなる。
それに雨は花の香りを強くするので、梅雨の晩のくちなしは強烈に
感じるのかもしれない。

毎年の事であるが「女ざかり」の女性の臭いにクラクラとするのである。
強烈な甘い臭いは、嫌いではないが、もう少し微香清の方が更にグー!

一歩間違えれば、場末のキャバレーのホステスの化粧臭ともとれるが、
疲れた頭と体に軽い衝撃を与えてくれる。

男をひきつける臭いである。
袖を引かれれば、思わず付いて行くかも知れないナー。

満開を過ぎ少し黄ばんだ花は、植物というより成熟した動物を感じさせる
ニオイをまき散らしていた。

植物の生殖器である花から発散される性フェロモンと言いたくなる程
濃密な香りであった。

くちなしの花は人様の為に咲き香りを出しているのではないだろう。
昆虫を呼び寄せるのに香りを放出しているのである。

しかしまるで女性の発散する性フェロモンのように「アリさま」を惑わせる。
雨に濡れたくちなしの花の香りは、なまめかしすぎる。 心を締めつける?

ジェロ 「くちなしの花」 「海雪」(08.04.19)