寿迎夢・寿迎夢

海砂利水魚水行末雲来末風来末

ダンスを覚えたい

2012-07-25 | Weblog
介護施設で生活していた、男性の高齢者が、「こんな生活は生き地獄だ!」と叫んだそうです。
人の世話になるだけの生活は耐えられない、ということらしいです。

確かに、介護施設では、至れり尽くせりのサービスを受けることができます。
何にもしなくても、上げ膳据え膳の、まるで王侯貴族のような暮らしです。

とってもうらやましいですが、そんな生活には多くの人は耐えられません。
自尊心を保てないからです。

人は、自分が誰かの役に立っている、という実感がないと自尊心を保つことができません。
たぶん、その高齢者は若いころのように、世のため、人のために働きたいのでしょう。

でも、何かを作って社会に貢献する生産の場では多くの場合、高齢者は必要とされません。
何かを生産して人を喜ばせる、という労働形態は高齢者には向いていないのでしょう。

モノを作ること以外で、人に快楽を与える手段を考えた方がいいと思います。
米国の老人ホームの様子を以前、テレビで放映していました。

一人の男性が、女性たちと踊っていました。
その男性は女性に大人気なのだそうです。

踊る、という快楽を与えてくれるからです。
パリのダンスホールでも、高齢女性たちが男性とダンスを楽しんでいました。

アフリカの原住民、サン族(ブッシュマン、と言った方がわかりやすいかも。)も
暇な時にはみんなで踊っていました。

政治経済学者で哲学者でもあるアダムスミスは、「歌と舞踊は人間自身が発明した
最初にして最も初期的な快楽である」といっています。

何にも生産しないけれど、楽しめる効果があるのでしょう。
年を取ると、セックスはきついけれど、ダンスで婆をナンパも悪くないかも。


ジルバ.AVI