おはようございます!あるくべきのふみです!マスクして歩くと少し暑く感じるようじなってきましたね。今のうちに、しっかり歩いて氷冷しましょう♪
「体が硬いんですよ~」という人がいますが、それは体が硬いわけではなく、関節が正常な位置になく、単純に関節可動域が狭くなっているだけだと思います。
そもそも体の柔軟性がないというのは、関節、つまり骨と骨のズレがあり、本来の可動域分動けてないということです。全ての関節が正常な位置にあり、可動範囲で動けば、硬いということにはなりません。
子供の頃は柔らかかったのにと、過去と比べる人もいますが、子供と大人では骨も関節も違います。
成人の骨は全部で約206個ありますが、乳幼児期には約350個の骨があります。骨の数は、成長と共に癒合していき、時間をかけてくっついて形成し、最終的に数が減るのです。
骨の成長が終わるのは女性で約15~16年、男性で約18年かかるといわれています。身長が伸びるのは、骨端プレートと呼ばれる長骨(上腕骨や大腿骨のような棒状の骨)の両端にある薄い軟骨の層での骨細胞の分裂による成長によるものです。この成長ゾーン(骨端プレート)も、個人差はありますが約16~18歳を過ぎる頃には閉じられていきます。
つまり、成長途中の骨と関節は、物理的に柔軟性が高いと思われます。そして、子供の頃は、関節が正常な位置にあるし、ズレても元に戻りやすいため、関節が柔軟に動くのだと考えられます。
「子供の頃から体が硬かった」「生まれつき硬い」という人もいますが、それは単純に、転んだか何かで関節がズレて、関節が正常な位置になかったのではないでしょうか。
「体が硬くなる原因は加齢」と思っている人も多く、「歳をとるごとに腕が上がらなくなる」「脚が突っ張って困る」などと言う人もいますが、加齢も関係ありません。歳をとっただけで体が硬くなるなら、すべての人が年々硬くなるはずですが、体の柔らかい高齢者は大勢います。
ちなみに、関節可動域は、男女差があります。生まれた時から、女性は男性に比べ関節弛緩性が高いことが分かっています。女性で肘や膝がものすごい角度で曲がる人を、かなり知っています。その理由は、内分泌ホルモン(妊娠や出産の準備)との関係があると言われています。
ですので、男女で柔らかさを競うと、女性が勝つのは当たり前です。柔らかいことを誇らしげに自慢したりする人もいますが、そもそも「柔らかければ柔らかいほうがいい」という考え方も間違っています。
例えば幼少期からバレエのレッスンを継続している人は、股関節の柔軟性が生涯高くなる傾向にありますが、実は、関節が緩すぎるのも問題なのです。関節が思わぬ方向に曲がると、体をきちんと支えて動かすことが困難になります。筋肉がしっかりあるうちは良いかもしれませんが、緩すぎる関節は、体の不具合を生じさせる可能性が高いのです。関節が360度回転せず、可動域があるというのにも、動くため、きちんと意味があるのです。
「体が硬いとダメ」「柔らかければ柔らかいほうがいい」、という考えで、やたらめったら無茶なストレッチをする人がいますが、グイグイ勢いをつけてやったり、関節の可動域以上動かしたりするのは、関節がズレて逆効果になります。もしストレッチをするのなら、『正しいストレッチ』を確認してみてください。
関節は、必要な可動域動かせるということが重要です。体をスムーズに動かしたいのなら、変にストレッチするよりも、しっかり歩いて氷冷するほうが得策なのです。