おはようございます!あるくべきのふみです!
寒くなって歩くのが辛い時期になってきたので、朝晩より日が出ている時などに、しっかり歩き氷冷しましょう♪
世の中にあふれる骨盤矯正、決してそれを批判しようとは思いません。ただ、私が学び追求している考え方や整複方法と異なるものも多いというだけです。様々な宣伝効果で、世間の『骨盤矯正』についての認知度が高いことで助かることもあれば、うーーんと唸ることもあります。
骨盤の歪み(ゆがみ)や傾きなどの言葉をよく耳にしますが、骨盤自体が大きく歪むことはありません。骨盤の関節である仙腸関節も強力な靭帯に覆われているため大きく歪むということはありえません。
なので、私は「骨盤が歪んでますね」とは言えません。「左側の腸骨が前方にややズレています」などの表現になります。ズレというのも微妙ですが、分かりやすくするために言っています。
骨盤矯正はダイエット効果があると信じている人も多いのですが、私は基本的にそこまでの関係性を感じてはいません。もちろん、骨盤の位置を正常にすることで、お腹が引っ込んだとか、代謝が上がったとか、便通が良くなり結果ダイエットに繋がったとか…副作用的なことはなくはないのも事実です。しかし、“骨盤矯正さえすれば痩せる”というのは、誇大広告ではないかと思います。
私の学んでいる骨盤矯正(調整)は、ざっくり言うと仙腸関節の整複です。仙腸関節の関節面を「耳状面」というのですが、他の関節と違い表面は凹凸になっています。上体と下肢をつなぎ大きな負荷がかかる関節であるため、高度な流体潤滑を成立させるための構造になっており、凹凸面がネジと同じように緩んだり噛みこんだりします。前方に回転すると緩み、後方は噛みこみとなります。
仙腸関節は不良姿勢や変則荷重などでストレスを受けやすく、仙腸関節への持続的なストレスは、仙腸関節を取り巻く結合組織(靭帯や筋膜)の緩みや緊張を生じさせます。それにより、仙腸関節の不安定性や潤滑不全(関節の動きが悪くなる)を引き起こします。
そして、仙腸関節の周辺を取り巻く結合組織が、数ミリズレるだけで、ギックリ腰、急性腰痛を発症します。仙腸関節の異常は土台となる骨盤全体を不安定な状態とし、それを補うため腰部の筋群も緊張を強いられ腰部筋群にも影響し痛みの原因となります。
その仙腸関節が正常なだけで、体の動きが変わり、内臓の位置や動きも良くなります。痛みがある人は分かりやすいかもしれませんが、症状があまりない人であれば、体感としてはちょっとスッキリするくらいの変化かもしれません。
整複動作もなるべく力をいれない方が治るので、整複する方も、される方も、やった感もやられた感もあまりありません。力いっぱいグイグイグリグリバキバキやったほうが、施術者と患者お互いに、達成感も満足度も上がるのですが、それは壊してしまっている可能性が高いのです。私は、治せなくても壊すことだけはするな!という教えに基づき、日々精進しています。
要は治ればどんな方法でもいいと思います。皆が幸せならそれでいいのですが、壊されて悪化しなければいいなと願うばかりです。履くだけ骨盤サポート衣類で首の動きが悪くなっていた人もいたので、広告を鵜呑みにせず、自分に良いのか確認しながら試しても良いのかなと思うのです。