北の窓から(芦田っち)

PC関連と私的雑感のブログ。
2015年7月10日、カッコ内に名前を加えました。昔の友だちに気付いてほしくて・・・

読むべし,二十世紀 -3-

2008-03-08 09:35:59 | 書評・映画評など
橋本 治 「二十世紀 (下) 」を読了した.

(下書きのまま置き忘れていた記事を投稿する)

(上)と違って,(下)は国内の話題が多い.
国内なので,戦争・紛争に関するものは少ない.

編年体,時系列の記述である.
(下)は,カバーをご覧になってお分かりのとおり,1946 ~ 2000 年を
1年刻みで論評する.

お得意の,独自視点での観察,そして表現が新鮮だ.

国粋的なのか?と思うこともある.
さすが文学部国文の出身だと,うならせる表現もある.
田舎の子・都会の子のたとえが成長するとこうなるのかと思わせもする.
ショートカットのようにすばやく,切れる包丁のように鮮やかに1年を切り取る,
その手法もお見事と拍手喝采したくなる.

東欧,アジア,北米,そして日本,おまけにご自身の歴史・同時代史が活写されている.
面白い一冊だと思う.

# 右上画像の「二十世紀(下)」の下にある本は
. . エリック・ホブズボームの「極端な時代 20世紀の歴史(下)」.
. . 何回入力しても間違いそうな筆者の名前.(Eric Hobsbawm)
. . 橋本治の「二十世紀」とは全く異なるが,これも面白い一冊である.


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