遊びをせんとや

人生総決算!のつもりで過去・現在のことなどを書きます
といっても肩肘はらずに 楽しく面白く書きたいと思います

こんな人がいた~「寺山修司その24 寺山家の客人たち#1」

2023年11月11日 | 読書


 今日は趣向を変えて寺山家(妻が九条今日子の頃)の客人たちの話を書く
 九条今日子の著作を元に 客人たちの逸話を超要約記述引用する

 【虫明亜呂無(むしあけあろむ)】 作家・評論家・随筆家・翻訳家
 【山野浩一(やまのこういち) 競馬評論家・小説家・脚本家・漫画原作者
  
 虫明亜呂無1923(大正12)-1991(平成3)    山野浩一1939(昭和14)-2017(平成29)

 "虫明さんと山野さんが来ると夜を徹して競馬論議となる
 翌日はみんなで競馬場に行った"
 "レースが終わると 新宿の飲み屋でその日の互いの戦績を肴に呑む
 競馬場通いが続くと 優雅な馬体や芝生の美しさに魅せられ
 趣味の一つとして生活に欠かせないものになった"


 ダービーの日 Youtube映像

 【塚本邦雄(つかもとくにお)】 歌人・詩人・評論家・小説家
 
 塚本邦雄1920(大正9)-2005(平成17)

 この人は寺山修司と岡井隆とともに「前衛短歌の三雄」と呼ばれた
 "すごい方向音痴で永福町の駅からスンナリ来られたことが無い
 電話があった時には寺山が駅に迎えに行った
 新しい詩集が出るたびに寺山に下さり 私も奥様手作りのお土産を貰った
 来るたびに夜更けまで寺山と短歌の事を話込んでいた"

 塚本邦雄の短歌13種朗読

 こんな面白い短歌もあった
 "錐・蠍・旱・雁・掏摸・檻・囮・森・橇・二人・鎖・百合・塵"
 「り」で終る1字または2字の漢字を並べただけの歌である 

 ひらがなで分かち書きしてみよう
 五  きりさそり
 七  ひでりかりすり
 五  おりおとり
 七  もりそりふたり
 七  くさりゆりちり
 
 寺山修司の「口の運動」や「さかさつづり」もこうした短歌に影響されたかも
 だいせんじがけだらなよさ ← さよならだけがじんせいだ

 【竹内健(たけうちけん)】 劇作家・演出家・翻訳家・劇団「表現座」主宰等
 
 中央:竹内健1935(昭和10)-2015(平成27)  左:寺山 右:九条

 "仏文学者の竹内さんは 早くから寺山の眼を演劇に興味を持たせたお一人
 彼が遊びに来ると3人でお芝居ごっこを考え 2人が演じ1人が写真に撮った
 頭と脚が人間で胴体が椅子
 上半身が女性で 下半身はゴゴツした男性の「半女体人間」など
 これらが後の天井桟敷の 箱男・空中散歩者・倍等身人間につながった"

 短編映画「檻囚」~寺山・竹内の共同制作(撮影:立木義浩)

  今日はここまで 明日またお会いしましょう
[Rosey]