遊びをせんとや

人生総決算!のつもりで過去・現在のことなどを書きます
といっても肩肘はらずに 楽しく面白く書きたいと思います

こんな人がいた~「寺山修司その26 世の中お騒がせ事件#1・短歌剽窃騒ぎ」

2023年11月13日 | 読書



 寺山が起こした世の中お騒がせ事件のを書いておきたい 今日はその1

 【短歌剽窃騒ぎ】
 寺山は早大1年の時 「短歌研究」の短歌募集に応じ特選となる
 しかし 有名俳句からの模倣や剽窃ではないかと批判された
 槍玉にあげられた短歌2例を示す(下線部分が指摘箇所)

 「向日葵の下に饒舌高きかな人を訪わずば自己なき男」 (寺山修司)
 人を訪はずば自己なき男月見草」 (中村草田男)

 「わかきたる桶に肥料を満たすとき黒人悲歌は大地に沈む」 (寺山修司)
 「紙の桜黒人悲歌は地に沈む」 (西東三鬼) 

 時に盗作とまで言われた寺山だったが 彼自身は意に介さなかった
 「あなたの短歌は切り貼り細工 独創性が無いという意見があるが?」
 ある記者から問われた寺山は こう答えたという(超要約記述引用する)

 「言葉は 数千年の手垢で汚れてきた その言葉を磨いたところで
 独創性なんて生まれない みなさん独創性を妄信しているのでは?・・・ 
 ・・・手垢のついた言葉をレンガのように積み上げて摩天楼ができる
 それが新しい創造の世界というものではないのだろうか?」

 今年は寺山修司の没後40年になる
 彼が拓いたのは”言葉の錬金術"の世界 盗作・剽窃・模倣者のそれではない
  
 昨日載せた寺山の童話「赤糸で縫いとじられた物語」
 そのラジオドラマのパート2があった これまた言葉の錬金術の世界である  
 1話10分ほどの話が5話まで Youtubeにリンク(スチール映像) 


 今日はここまで 次回は【暴力革命扇動容疑】の予定
 それでは明日またお会いしましょう
[Rosey]