遊びをせんとや

人生総決算!のつもりで過去・現在のことなどを書きます
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こんな人がいた~「杉並シリーズその18 寺山修司その16 交友録・天井桟敷#3」

2023年11月03日 | 読書



1972(昭和47)年 寺山36歳
 ミュンヘン五輪が開催された
 これに併せてベルリンの実験劇場が 反五輪を旗印に集団野外演劇を企画
 世界各国の新しい演劇グループ40団体を招待した
 演劇の制作費と滞在費は企画側で負担する
 往復の旅費は参加する劇団側あるいは所轄官庁などが負担するという条件

 寺山修司率いる「天上桟敷」に招待状が届く
 が劇団の財政では旅費負担が難しく 外務省や文化庁に公費助成を依頼
 これが役所でたな晒しのまま 督促すると助成300万円は不可 とゼロ回答

 「天上桟敷」の知恵者が 総理大臣に手紙を書いたらとどうだろう?
 寺山が 内閣総理大臣 田中角栄殿 に宛て子細を書き 手に渡るよう手配
 ツルの一声で旅費の300万円が決まった

 ところがジャーナリズムが騒ぎ出す
 反権威のアングラが政府に泣きつくとは? 首相の御情けに縋るとは?
 海外公演に巨額の費用が掛かる それが給料記者には分からないようだ
 天上桟敷を資金面で支えたのは寺山個人や民間のスポンサーだったのである

 ともかく費用の工面ができたので 一行はベルリンに向けて出発
 なお ミュンヘン五輪は'72年の8月26日~9月11日まで開催された 
 天上桟敷の公演初日は8月27日・・・この模様は次回に書く
 また 期間中の起きた大事件のことも・・・

 当時の開会式の映像がYoutubeにあったので埋め込む(字幕無し)


 それでは明日またお会いしましょう
[Rosey]

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