福田改造内閣が組閣される。
マスコミが騒ぎ立てる「華」は無いが、手堅い、いかにも「福田流」組閣である。おそらく新聞もテレビも、今日から明日にかけて「この内閣は増税路線だ」、などという論調になるであろう。特に、与謝野馨氏の起用は、強烈なメッセージになった。
私は、財政再建を何よりも優先する与謝野氏とは違う考え方で、徹底的な行政改革をせずに増税議論などナンセンスだと思っている。しかし、何らかの財政措置をしなければ、増える一方の社会保障費も賄えない。
福田総理は、まずは組閣で自らの意思を表した、というところであろう。
しかし。新内閣がどのような政策を柱とするのかは、8月下旬にも予定される臨時国会冒頭の所信表明演説を待たねばなるまい。
この、極めて宣伝下手な内閣の唯一の広報でもある総理の声に、静かに耳を傾けてみたい。国民に痛みを求める前に国会や行政は、目に見える形で痛みを受けるのか。増税の前に、公務員の人員削減や人件費抑制、特殊法人の完全な清算、そして無用の長物である参議院の完全廃止など、どこまで踏み込めるのか。
国会議員の歳費(給料)を一割カットする、程度のことで、国民は増税を許さない。そういう一般国民の心を、この内閣は、そして自民党・新執行部は受け止められるのか。危惧は、揃いも揃って大富豪の麻生太郎氏と笹川尭氏が党の要職に就いた点である。しかも二人は、決して積極的な改革派ではない。選挙対策の責任者である古賀誠氏に至っては、かつての抵抗勢力の代名詞のような人物である。
福田総理が「国民目線」を謳い、そうした政策を打ち出しているのに、国民目線から遠く離れた人物の党役員起用は疑問を呈せざるを得ない。
しかしそれでも、結果を見てみよう。この内閣が、この党執行部が、どんな政治をするのか。だからこそ、総理の所信表明演説に注目をしたいのである。
マスコミが騒ぎ立てる「華」は無いが、手堅い、いかにも「福田流」組閣である。おそらく新聞もテレビも、今日から明日にかけて「この内閣は増税路線だ」、などという論調になるであろう。特に、与謝野馨氏の起用は、強烈なメッセージになった。
私は、財政再建を何よりも優先する与謝野氏とは違う考え方で、徹底的な行政改革をせずに増税議論などナンセンスだと思っている。しかし、何らかの財政措置をしなければ、増える一方の社会保障費も賄えない。
福田総理は、まずは組閣で自らの意思を表した、というところであろう。
しかし。新内閣がどのような政策を柱とするのかは、8月下旬にも予定される臨時国会冒頭の所信表明演説を待たねばなるまい。
この、極めて宣伝下手な内閣の唯一の広報でもある総理の声に、静かに耳を傾けてみたい。国民に痛みを求める前に国会や行政は、目に見える形で痛みを受けるのか。増税の前に、公務員の人員削減や人件費抑制、特殊法人の完全な清算、そして無用の長物である参議院の完全廃止など、どこまで踏み込めるのか。
国会議員の歳費(給料)を一割カットする、程度のことで、国民は増税を許さない。そういう一般国民の心を、この内閣は、そして自民党・新執行部は受け止められるのか。危惧は、揃いも揃って大富豪の麻生太郎氏と笹川尭氏が党の要職に就いた点である。しかも二人は、決して積極的な改革派ではない。選挙対策の責任者である古賀誠氏に至っては、かつての抵抗勢力の代名詞のような人物である。
福田総理が「国民目線」を謳い、そうした政策を打ち出しているのに、国民目線から遠く離れた人物の党役員起用は疑問を呈せざるを得ない。
しかしそれでも、結果を見てみよう。この内閣が、この党執行部が、どんな政治をするのか。だからこそ、総理の所信表明演説に注目をしたいのである。