真夜中のカップらーめん

作家・政治史研究家、瀧澤中の雑感、新刊情報など。

国家財政による国民の買収

2008-10-01 19:07:15 | Weblog
知人から、「たまには短くてわかりやすいのを」、と言われた。そこで、誤解覚悟で最近の政治状況を端折って言うと・・・。

●民主党の政策(農家の戸別所得補償、高速道路無料化等々)・・・国家財政による国民への買収行為。
●政治主導・・・掛け声と内閣府の強化だけでなく、参議院を無くして予算を浮かせ、衆議院のスタッフ数をせめてアメリカ並にし、官僚政治に打ち勝つ政策力を持たせよ。
●構造改革は諸悪の根源か?・・・町から工場が消えたのは改革のせいではなく、世界市場が攻め込んできたから。勝つには、こっちも打って出るべき。「日本からは商品を売りますが、外国の商品は買いません」なんて我が儘、通るわけがない。

蛇足。リーダーについて。

きょう、麻生内閣になってはじめての代表質問があった。
個人攻撃はあまり好きではないので、有名な心理学者のA・H・マズローの言葉を引用させて戴く。

「権力を求めるような人間こそ権力を手にすべきではない ー略ー 他人を圧倒し、制圧し、傷つけるために、換言すれば ー略ー 自己満足を得るために権力を用いる。このような人間がリーダーになると、状況は混乱し、課業、職務、あるいはその時々の客観的要件は忘れられる」

「彼の関心事は自分自身のこと、そして自己満足を得ることなのだ」

「(そういう人物は)集団の方が自分に尽くすのだという意識が強い。押しの強い人間は、まさしく権力を手にしてはならない人間なのである」(以上、A・H・マズロー『完全なる経営』214~215頁抜粋)

自分の力を誇示するために権力を用いる可能性が高い政治家は、集団のために尽くすリーダーではなく、集団が自分に尽くすべきだと考えるリーダーによく見られる。何となく、どこぞの政党の代表のような気がするのは筆者だけであろうか。

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