あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いいたします。
12月の遅れを取り戻すべく、今年は元旦から工房で作業をしてきました。
年末から作り始め、元旦に完成しました。
「炉縁」です。
小間用なので漆は塗らず、木地のままです。
(ここは単なる和室で、炉を切ってませんが・・・)
茶道(裏千家)の先生からの依頼でした。
通常、炉縁は上の面と内側しか見えません。
パッと見、簡単そう、と思っていたので、安請け合いしました^^。
先生が念のため見本にと、春慶塗の炉縁を貸してくださいました。
横からまじまじと見ました。
あ、通しの二枚ほぞか、なるほどね。
そして、初めて裏側を見ました。
しばらく理解できませんでした。
何これ・・・
機械じゃ無理・・・
お借りした見本は春慶塗ですから、仕口の様子はうっすらとしか見えません。
何かの間違いかな。
ネットで炉縁を調べてみました。
高価な炉縁は四方八方からの写真が掲載されています。
ほぼ、お借りした炉縁と同じでした。
やっぱり、手作業で加工しないとできないんだ・・・。
作りました、という投稿も見つけました。
私と同じように、安請け合いしたものの実物を見てビックリ、ということでした。
ですよね~。
できる限り機械を使って、最後は手加工しました。
裏側
組み立ても、気を付けないと組めません^^
炉縁、恐るべし。
ちなみに、木は屋久杉です。
ネットで購入したので、偽物の可能性もあると覚悟していましたが、届いた木材からはあの懐かしいにおいが^^。
削れば削るほどあの嫌いなにおい^^。
ほぼ屋久杉に間違いないでしょう。
きっと倒木ですね。
加工しているうちに、だんだんあのにおいが病みつきになってきました^^。
なぜか、嗅ぎたくなる。
中毒性がありますね。
懐かしい屋久杉のにおい↓