ドイツに渡る一か月前、まだポリテクに通っていた頃、地元で開催された家具メッセに行きました。
多くの家具屋さんのブースを覗いて、その内の気になる十数件で会社案内のチラシや製品カタログをもらい、それをドイツまで持っていきました。
ドイツでの研修終盤には、そのチラシを見ながら、帰国後の進路を考えました。
どう考えても、自分の力量では、すぐに自分の工房を持つなんて有り得ないこと。
お金もないし・・・。
まずは、家具工場に就職して経験を積まねば。
無垢材をメインに扱い、
腕のいい職人さんがいて、
自社ブランドがあって、
素晴らしい製品を世に輩出していて、
自宅から近くて・・・
そんな夢のような家具工場、
あるわけないと思っていたら、ありました。
帰国後、早速その工場に連絡をしました。
が、
ちょうど訓練校の卒業生を雇ったばかりで人手は足りている。これ以上雇う予定はない。と。
撃沈でした。
でも、想定内です^^。
給料はなくてもいいのでとにかく勉強したい、と伝えていたからなのかどうかわかりませんが、社長が、「雇うことはできないが、うちは腕のいい職人たちがいるから、彼らに何か聞きたいことがあれば聞くといい。きっといいアドバイスをくれるから。休憩時間なら工場見学に来ていいよ。」とメッセージをくださったのです。
あわよくば…、と下心いっぱいで、さっそく履歴書をもって工場に行きました。
そして、
翌週からアルバイトとして働かせてもらえることになりました。
順調でした。
ここまでは^^。