秋になると隣の静岡市で、若手の家具職人を対象とした「指物講習」と「拭き漆講習」が開催されました。
参加者は10名程度。
男女比は6:4くらいでした。
意外と木工女子は多いのですよ。
これは私にとっては有意義な講習で、退職するまで毎年参加しました。
最初の年は、同じ工場の年下だけど3ヵ月先輩のY君と一緒に通っていました。
会場の駐車場に着くと、ドアを開けた瞬間、キンモクセイの香りがするので、それ以降、秋にキンモクセイの香りがすると講習会とY君を思い出します。
指物は、家具とは違った細やかな作業が多く、普段仕事では使わない仕口を勉強でき、刃物の研ぎ方やかんな台の直し方も見てもらえ、本当に貴重な時間でした。
拭き漆は、初めて習うので興味津々。
塗り重ねていくたびに色艶が良くなる漆が好きになりました。
Y君は手袋をしているにも関わらず、なぜか毎週かぶれてました^^。気の毒に。
これは指物講習で作った棚ですが、ほぼ、伝統工芸士である先生の作品です^^。
講習の時間内では作業が終わらないので、毎週先生が持ち帰り、ある程度進めておいてくれたのです。
拭き漆をして、完成後、茶道の先生に贈りました。