入社から3か月後に正社員にしてもらえたのですが、正直、給料は少なかったです。
それでも、やりたいことをやって収入を得られるというのは、ドイツで研修費を払っていたことを思えば、ありがたい状況なんだ、と思ってました。
・・・というか、そう思うことにしました。
ある日、テレビで生活保護の特集を見て、愕然としました。
もしや、私のほうが収入少ない?
当時、ワーキングプアという言葉をよく耳にしました。
他人事だと思っていましたが、自分にも当てはまりビックリしました。
もちろん、高い技術を持った職人さんはちゃんと家族を養うだけのお給料はもらえますよ。
お子さん達を進学させたり、仕送りしたり。
将来性のある若手も、それなりに収入は得られます。
でも、私は体力もない技術もない若くもなくて将来性もあやしい新人^^。
給料が上がるのはまだまだ先のこと。
この状況で、果たして、独立に向けた資金は貯まるのか・・・?
一度、旋盤でボールペンを作る教室に参加したのですが、定年退職して自宅横にプレハブを建てて趣味の木工をやっている、という方が参加していました。
その方の元の職業は忘れましたが。
巷では、早期退職した団塊の世代が第二の人生を謳歌していました。
真面目に家具工場で修行を積んでもなかなか独立資金を貯められないのに、給料のいい職業につけば退職金で趣味の工房を始められるんだ。
ちょっと理不尽。
でも、それも有りだな、て思いました。