私は、この項で、民間療法者がなぜ特発性側弯症をビジネスにするかについての
考察を述べます。事実かどうか、真実がどこにあるかについては、これを読まれる
皆さんにご判断いただきたいと思います。
この項の性格上、不謹慎ではありますが、「ビジネス」と「市場」という用語を
使用させていただきます。患者の皆様にはご了承いただきたいと願います。
ビジネスの基本:
ビジネスを考える場合の基本のひとつに、「市場(マーケット)」がどれだけある
か……数量/金額….ということを考えない経営者はおりません。
市場が大きければ大きいほど、競争が少なければ少ないほど、ビジネスには好都合
となります。
特発性側弯症患者数:
モアレ検査、スクリーニング等のデータをもとに、偽陽性も含めた「発見率」を1%
として予測を進めてみます。この中のおよそ8割のこどもたちは、モアレ検査での
測定誤差(正常域であった)、1~3年間の経過観察中に「治療不要」と診断される
偽陽性または進行の心配がなく治療も不要の変形が含まれています。
真に治療を必要とする進行性の側弯症は2割のみです。
しかし、特発性側弯症をビジネスにするものたちにとっての「市場」は8割でも2割
でもなく、発見率1%の子どもたちこそが彼らのビジネスを形成しています。
つまり、100人にひとり、1000人に10人、1万人に百人、10万人に千人、
100万人に1万人…….という具合に。
日本国内の新生児誕生数は、約100万人/年ですから、発症のリスクの高い学童(小学
4,5年生~中学2,3年生)をベースにしますと、潜在市場が国内には600万人いること
になります。しかも、この600万人という市場は、毎年増えることもありませんが、
減ることもなく継続していきます。
発見率が1%ですので、600万人の1%=60万人が直接の対象市場ですが、しかし、
モアレ検診(スクリーニング)はすべての都道府県で実施されているわけではありま
せん。未実施の自治体のほうが実施自治体よりも多く存在します。
ここに、現状の大きな課題があります。
また、この年代のこどもを持つ親に対して、この病気について啓発が十分に行われ
るべき理由でもあります。
これらが十分になされていないことが、特発性側弯症治療を巡る現状の混乱を生み
出していると考えます。つまり、モアレ検査が国内すべてで実施されていないため
に、何かのきっかけで家庭で発見されるこどもは、そのカーブがかなり進行した状
態で発見されること。一方、モアレ検査では、偽陽性が8割含まれるために、そのう
ちの何割かのこどもが民間療法に向かえば、自然治癒する患者も実際存在すること
から世間には、「民間療法で治った」という評判が広まることになります。一方の
整形外科医は、治療は不要とか、何もしないでしばらく様子をみましょうとしか言
わない。これは、尾ひれがついて、「整形外科医では治らない」「治せない」
「側弯症は民間療法だ」という具合に広がるほどに、そして啓発のいききとどいて
いない現状では、新たな患者さんが発症するたびに、同じ混乱が繰り返されている
ことになります。
例えば、600万人のうち100万人にモアレ検査が実施されていると仮定しますと偽陽
性も含めた1万人の市場が存在し、しかも、残り500万人のうち真に治療を必要とす
る患者(発症率)は、0.01 x 0.2 =0.002 ですから、500万人x 0.002で1万人 の市場
が生まれるわけです。合計2万人の市場。
上記計算は、リスク年齢のこどもがある年にいっぺんに発症した計算式ですから、
さすがにこれは当てはまりませんから、これを1年間での発症は2千人
(100万人 x 0.002 = 2千人)という数字を当てはめてみます。
……この2千人には根拠はありません。どこにも正確なデータはありませんので、
仮の数字をあてはめます。
そうすると、モアレ検診での1万人とそれ以外の2千人 合計1万2千人が市場の大き
さになります。
この1万2千人のうち、真に進行性の側弯症患者は4千人前後ですから、
残り8千人に対してどんな施術をしようとも、その「患者(と思いこんでいる)」は
「治った」と勘違いすることになります。
つまり、宣伝をして「患者(と思いこんでいる)」を呼び込めば呼び込むほど、
「治った」確率をあげることができ、そして、売り上げも確実に見込める。
ということになります。
しかも、進行性の側弯症患者は、最終的には病院にいくことになりますから、
民間業者が相手をしているのは、「患者(と思いこんでいる)」ひとたちであり、
このひとたちが「民間療法で治った」という土壌を形成することになります。
ここにまた患者さんにとっては、心理的圧迫を生み出す要因があります。
つまり、
治る患者も実際にいるのに、なぜ自分は治らないのか …..
治る患者も実際にいるのだから、自分が治らないからといって民間療法者を
責めることもできない
自分だけが何か特別の業を持って生まれたのか…….
しかも、モアレ検査が徹底されていないために、真に治療を必要とする
進行性の側弯症患者さんは、そのカーブが重度になって初めて気づく例が多い
売り上げ予想 :
ひとりの「患者(と思いこんでいる)」あたりで考えてみましょう。
施術料金/回を5千円とし、週1回、1年かようと 5千円x4回x12ヶ月 = 24万円
10人集めれば、240万円。
20人なら480万円、
30人なら720万円。
50人なら1200万円。
[資料として]
COBS ONLINE掲示板 【あなたの給料いくら?】より
http://cobs.jp/cgi-bin/board/ibbs.cgi?namber=1894&mode=res&no=2
・・・整体とは非常にあいまいな言葉です。
解剖学などの西洋医学に基づいた手技、東洋医学に基づいた手技、開発者独自の理
論に基づいた手技など様々な技法を用いを整えることを指します。よって、国家資
格である鍼灸師も特に資格を必要としないカイロプラクティックを行う人も広義で
は整体師です。ただし、国家資格である柔道整復師や鍼・灸・マッサージ師などは
自分のことを整体師とはほとんど言いません。医療業界においては整体師とは無資
格類似業者を指す言葉であり(狭義)、極端に整体師の業界内地位・認知度が低い
ため有資格者は自分を整体師と名乗らないらないのです。
以上で御判りいただけたかと思いますが、病院・クリニック、接骨院やマッサージ
を行う施設で従事した場合はすごく安いです。手取り20いけば超マシ、昇給も見
込めないです。
自分で開業している人も何とか食えるかどうかが良い所で、年収1000万以上は1%
以下。 これが無資格の整体師の実情です。
別のサイトによれば
http://homepage3.nifty.com/teate/seitai9.htm
■整体師の収入
□就職した場合
時給もしくは歩合給で働くのが一般的です。 (月給性もありますが・・)
修行的意味合いがあることもあり、他のアルバイトと大差ない金額になり
ます。もちろん、一般の同年代のサラリーマンよりも多く稼ぐ人もいますが、少
数だと思います。
□開業した場合
個人で開業した場合、うまくいく整体院で時間稼働率は50~60%に収
束するようです。つまり、8時間営業していたら、最終的に患者数は4~
5時間分に収束していくということです。
1ヶ月25日営業するのであれば、100~125名くらいの総来院数に
なり、6000円で施術を行なえば、60~75万円程度の収入が見込ま
れます。但し、そこから賃借料などを差し引いた金額が、手取りの収入と
いうことになります。
商業施設でスタッフを雇って開業する場合は、時間稼働率は立地とスタッ
フでかなり変動があります。
ベッド3台で1台あたり1日の回転率4回転とすると、一日当たり患者数
は12名になります。
25日オープンで5000円の施術料とすると、150万円程度の収入が
見込まれます。
個人での開業と同様、賃借料・スタッフの人件費等を差し引いた金額が手
取りの収入になります。
就職同様、開業しても成功する人としない人がいます。
全員が成功するというわけではありませんが、小売などと違い在庫リスク
がないぶん、リスクは少ないと考えられなくもありません。
..............................................................
ひたいに汗水流して、一生懸命に努力と勉学にはげまれている民間療法のかたがた
は大勢いらっしゃいます。
そのいっぽうで、
特発性側弯症患者を集めて、簡単に上記の売り上げをはかろうとしている
業者もいるということです。
対象者は1万2千人(以上)いるわけですから、インターネットで不安をあおり、
宣伝をしかければ、しかけるほど、費用対効果のすぐれたビジネスが成立する
わけです。
宣伝もネットを利用すれば無料
患者に不安をあおればあおるほど、治った治ったと宣伝すればするほど
自分のところにやってくる患者の数が増える確率が高くなる。というわけです。
............................................................
良心的な民間療法者の方々について :
すべての民間療法者を否定しているのではありません。
以前にもこのブログで書きましたように、私自身も地元でマッサージをしばしば
受けます。上手に筋肉をもみほぐしてもらうと、疲労感が抜けていきます。
このような方々の反対側で、
病気としての、「特発性側弯症」患者さんをその弱みにつけこんでビジネスに
している民間療法者がいる、ということを問題にしているのです。
下記のように、(一部誤解もありますが)適切に病態を説明し、専門医師による治療
を受けることを明記しておられる民間療法者もいらっしゃるのです。
例1
「骨が変形している場合は先天性側弯症、骨に変形がなければ特発性側湾症です
が、どちらの場合も必ず整形外科(側弯外来のある病院がよりよい)でレントゲン
の検診をすることが重要です。対策としては放置療法、コルセットの装着、運動療
法、手術療法などありますが早期発見早期対策が重要です。」
例2
「家庭で出来る対処法
突発性側弯症の場合は、進行すると心臓や肺を圧迫するなどの障害が起こる
ため、早期に発見することが必要です。早期発見を行うには、家庭でも次のよ
うなチェックを行ってください。
●肩の高さが左右同じか
●肩甲骨の高さは左右同じか
●腕の長さは左右同じか
●乳房の大きさは左右同じか(女子の場合)
●骨盤に傾きはないか
●背中の痛みや痺れなどを訴えていないか
以上のチェックでおかしいと感じたら、早めに専門医に診てもらってください。
病気が進行してしまうと、それだけ治療にも時間がかかります。」
例3
「側湾症には機能的な側湾と構造的な側湾があります。機能的な側湾は後天的に
生活習慣などから作ってきて出来た側湾です。したがって骨の変形等が無ければ
矯正が可能です。当然自分で実行できます。また構造的な側湾は骨の変形やその
他の原因が先天的に存在します。これは矯正が不可能です。」
中略 ..幼児期、学童期、青年期に発症し、成長とともに変化してゆくようです。
まず、発見されたら、成長とともに進行が最小限でおさまる、もしくは、治って
いくという経過がのぞましいです。問題のある骨に、悪いストレスをかけないよ
うに成長を見守る事が、現在の治療方法です。(この場合、医師とまず相談して
じっくりと生活を考慮する必要があると思います。当然、手術の対象になること
もあります。)最終的に、臓器などに悪影響が出なければ、そのまま成長してい
くことが、子供にとってはよいのだと思います。」
(御願い:本ブログ内で使用している「整体」とは、特発性側弯症を医学的根拠を
示すことなく治療できると宣伝し、特発性側弯症という原因不明の病気で苦しんで
いる患者さんとそのご家族を「ビジネス」のために利用している一部の整体のこと
を示しています。そのような整体のために、多くの良識ある整体の方々が同列で
呼称されることは本意ではないかと思いますが、その点に関しては整体という業界
内で解決されることを期待しております。業界基準と倫理規定を持たれているカイロプラクティックの方々は、もちろん含むものではありません)
考察を述べます。事実かどうか、真実がどこにあるかについては、これを読まれる
皆さんにご判断いただきたいと思います。
この項の性格上、不謹慎ではありますが、「ビジネス」と「市場」という用語を
使用させていただきます。患者の皆様にはご了承いただきたいと願います。
ビジネスの基本:
ビジネスを考える場合の基本のひとつに、「市場(マーケット)」がどれだけある
か……数量/金額….ということを考えない経営者はおりません。
市場が大きければ大きいほど、競争が少なければ少ないほど、ビジネスには好都合
となります。
特発性側弯症患者数:
モアレ検査、スクリーニング等のデータをもとに、偽陽性も含めた「発見率」を1%
として予測を進めてみます。この中のおよそ8割のこどもたちは、モアレ検査での
測定誤差(正常域であった)、1~3年間の経過観察中に「治療不要」と診断される
偽陽性または進行の心配がなく治療も不要の変形が含まれています。
真に治療を必要とする進行性の側弯症は2割のみです。
しかし、特発性側弯症をビジネスにするものたちにとっての「市場」は8割でも2割
でもなく、発見率1%の子どもたちこそが彼らのビジネスを形成しています。
つまり、100人にひとり、1000人に10人、1万人に百人、10万人に千人、
100万人に1万人…….という具合に。
日本国内の新生児誕生数は、約100万人/年ですから、発症のリスクの高い学童(小学
4,5年生~中学2,3年生)をベースにしますと、潜在市場が国内には600万人いること
になります。しかも、この600万人という市場は、毎年増えることもありませんが、
減ることもなく継続していきます。
発見率が1%ですので、600万人の1%=60万人が直接の対象市場ですが、しかし、
モアレ検診(スクリーニング)はすべての都道府県で実施されているわけではありま
せん。未実施の自治体のほうが実施自治体よりも多く存在します。
ここに、現状の大きな課題があります。
また、この年代のこどもを持つ親に対して、この病気について啓発が十分に行われ
るべき理由でもあります。
これらが十分になされていないことが、特発性側弯症治療を巡る現状の混乱を生み
出していると考えます。つまり、モアレ検査が国内すべてで実施されていないため
に、何かのきっかけで家庭で発見されるこどもは、そのカーブがかなり進行した状
態で発見されること。一方、モアレ検査では、偽陽性が8割含まれるために、そのう
ちの何割かのこどもが民間療法に向かえば、自然治癒する患者も実際存在すること
から世間には、「民間療法で治った」という評判が広まることになります。一方の
整形外科医は、治療は不要とか、何もしないでしばらく様子をみましょうとしか言
わない。これは、尾ひれがついて、「整形外科医では治らない」「治せない」
「側弯症は民間療法だ」という具合に広がるほどに、そして啓発のいききとどいて
いない現状では、新たな患者さんが発症するたびに、同じ混乱が繰り返されている
ことになります。
例えば、600万人のうち100万人にモアレ検査が実施されていると仮定しますと偽陽
性も含めた1万人の市場が存在し、しかも、残り500万人のうち真に治療を必要とす
る患者(発症率)は、0.01 x 0.2 =0.002 ですから、500万人x 0.002で1万人 の市場
が生まれるわけです。合計2万人の市場。
上記計算は、リスク年齢のこどもがある年にいっぺんに発症した計算式ですから、
さすがにこれは当てはまりませんから、これを1年間での発症は2千人
(100万人 x 0.002 = 2千人)という数字を当てはめてみます。
……この2千人には根拠はありません。どこにも正確なデータはありませんので、
仮の数字をあてはめます。
そうすると、モアレ検診での1万人とそれ以外の2千人 合計1万2千人が市場の大き
さになります。
この1万2千人のうち、真に進行性の側弯症患者は4千人前後ですから、
残り8千人に対してどんな施術をしようとも、その「患者(と思いこんでいる)」は
「治った」と勘違いすることになります。
つまり、宣伝をして「患者(と思いこんでいる)」を呼び込めば呼び込むほど、
「治った」確率をあげることができ、そして、売り上げも確実に見込める。
ということになります。
しかも、進行性の側弯症患者は、最終的には病院にいくことになりますから、
民間業者が相手をしているのは、「患者(と思いこんでいる)」ひとたちであり、
このひとたちが「民間療法で治った」という土壌を形成することになります。
ここにまた患者さんにとっては、心理的圧迫を生み出す要因があります。
つまり、
治る患者も実際にいるのに、なぜ自分は治らないのか …..
治る患者も実際にいるのだから、自分が治らないからといって民間療法者を
責めることもできない
自分だけが何か特別の業を持って生まれたのか…….
しかも、モアレ検査が徹底されていないために、真に治療を必要とする
進行性の側弯症患者さんは、そのカーブが重度になって初めて気づく例が多い
売り上げ予想 :
ひとりの「患者(と思いこんでいる)」あたりで考えてみましょう。
施術料金/回を5千円とし、週1回、1年かようと 5千円x4回x12ヶ月 = 24万円
10人集めれば、240万円。
20人なら480万円、
30人なら720万円。
50人なら1200万円。
[資料として]
COBS ONLINE掲示板 【あなたの給料いくら?】より
http://cobs.jp/cgi-bin/board/ibbs.cgi?namber=1894&mode=res&no=2
・・・整体とは非常にあいまいな言葉です。
解剖学などの西洋医学に基づいた手技、東洋医学に基づいた手技、開発者独自の理
論に基づいた手技など様々な技法を用いを整えることを指します。よって、国家資
格である鍼灸師も特に資格を必要としないカイロプラクティックを行う人も広義で
は整体師です。ただし、国家資格である柔道整復師や鍼・灸・マッサージ師などは
自分のことを整体師とはほとんど言いません。医療業界においては整体師とは無資
格類似業者を指す言葉であり(狭義)、極端に整体師の業界内地位・認知度が低い
ため有資格者は自分を整体師と名乗らないらないのです。
以上で御判りいただけたかと思いますが、病院・クリニック、接骨院やマッサージ
を行う施設で従事した場合はすごく安いです。手取り20いけば超マシ、昇給も見
込めないです。
自分で開業している人も何とか食えるかどうかが良い所で、年収1000万以上は1%
以下。 これが無資格の整体師の実情です。
別のサイトによれば
http://homepage3.nifty.com/teate/seitai9.htm
■整体師の収入
□就職した場合
時給もしくは歩合給で働くのが一般的です。 (月給性もありますが・・)
修行的意味合いがあることもあり、他のアルバイトと大差ない金額になり
ます。もちろん、一般の同年代のサラリーマンよりも多く稼ぐ人もいますが、少
数だと思います。
□開業した場合
個人で開業した場合、うまくいく整体院で時間稼働率は50~60%に収
束するようです。つまり、8時間営業していたら、最終的に患者数は4~
5時間分に収束していくということです。
1ヶ月25日営業するのであれば、100~125名くらいの総来院数に
なり、6000円で施術を行なえば、60~75万円程度の収入が見込ま
れます。但し、そこから賃借料などを差し引いた金額が、手取りの収入と
いうことになります。
商業施設でスタッフを雇って開業する場合は、時間稼働率は立地とスタッ
フでかなり変動があります。
ベッド3台で1台あたり1日の回転率4回転とすると、一日当たり患者数
は12名になります。
25日オープンで5000円の施術料とすると、150万円程度の収入が
見込まれます。
個人での開業と同様、賃借料・スタッフの人件費等を差し引いた金額が手
取りの収入になります。
就職同様、開業しても成功する人としない人がいます。
全員が成功するというわけではありませんが、小売などと違い在庫リスク
がないぶん、リスクは少ないと考えられなくもありません。
..............................................................
ひたいに汗水流して、一生懸命に努力と勉学にはげまれている民間療法のかたがた
は大勢いらっしゃいます。
そのいっぽうで、
特発性側弯症患者を集めて、簡単に上記の売り上げをはかろうとしている
業者もいるということです。
対象者は1万2千人(以上)いるわけですから、インターネットで不安をあおり、
宣伝をしかければ、しかけるほど、費用対効果のすぐれたビジネスが成立する
わけです。
宣伝もネットを利用すれば無料
患者に不安をあおればあおるほど、治った治ったと宣伝すればするほど
自分のところにやってくる患者の数が増える確率が高くなる。というわけです。
............................................................
良心的な民間療法者の方々について :
すべての民間療法者を否定しているのではありません。
以前にもこのブログで書きましたように、私自身も地元でマッサージをしばしば
受けます。上手に筋肉をもみほぐしてもらうと、疲労感が抜けていきます。
このような方々の反対側で、
病気としての、「特発性側弯症」患者さんをその弱みにつけこんでビジネスに
している民間療法者がいる、ということを問題にしているのです。
下記のように、(一部誤解もありますが)適切に病態を説明し、専門医師による治療
を受けることを明記しておられる民間療法者もいらっしゃるのです。
例1
「骨が変形している場合は先天性側弯症、骨に変形がなければ特発性側湾症です
が、どちらの場合も必ず整形外科(側弯外来のある病院がよりよい)でレントゲン
の検診をすることが重要です。対策としては放置療法、コルセットの装着、運動療
法、手術療法などありますが早期発見早期対策が重要です。」
例2
「家庭で出来る対処法
突発性側弯症の場合は、進行すると心臓や肺を圧迫するなどの障害が起こる
ため、早期に発見することが必要です。早期発見を行うには、家庭でも次のよ
うなチェックを行ってください。
●肩の高さが左右同じか
●肩甲骨の高さは左右同じか
●腕の長さは左右同じか
●乳房の大きさは左右同じか(女子の場合)
●骨盤に傾きはないか
●背中の痛みや痺れなどを訴えていないか
以上のチェックでおかしいと感じたら、早めに専門医に診てもらってください。
病気が進行してしまうと、それだけ治療にも時間がかかります。」
例3
「側湾症には機能的な側湾と構造的な側湾があります。機能的な側湾は後天的に
生活習慣などから作ってきて出来た側湾です。したがって骨の変形等が無ければ
矯正が可能です。当然自分で実行できます。また構造的な側湾は骨の変形やその
他の原因が先天的に存在します。これは矯正が不可能です。」
中略 ..幼児期、学童期、青年期に発症し、成長とともに変化してゆくようです。
まず、発見されたら、成長とともに進行が最小限でおさまる、もしくは、治って
いくという経過がのぞましいです。問題のある骨に、悪いストレスをかけないよ
うに成長を見守る事が、現在の治療方法です。(この場合、医師とまず相談して
じっくりと生活を考慮する必要があると思います。当然、手術の対象になること
もあります。)最終的に、臓器などに悪影響が出なければ、そのまま成長してい
くことが、子供にとってはよいのだと思います。」
(御願い:本ブログ内で使用している「整体」とは、特発性側弯症を医学的根拠を
示すことなく治療できると宣伝し、特発性側弯症という原因不明の病気で苦しんで
いる患者さんとそのご家族を「ビジネス」のために利用している一部の整体のこと
を示しています。そのような整体のために、多くの良識ある整体の方々が同列で
呼称されることは本意ではないかと思いますが、その点に関しては整体という業界
内で解決されることを期待しております。業界基準と倫理規定を持たれているカイロプラクティックの方々は、もちろん含むものではありません)