私august03は、側わん症患者さんを食い物にしている整体に対して非難を続けています。
ただ、世の中には普通にその仕事をしている方々もおられますので、その方々と区別
するために、側わん患者さんを食い物にしている整体は「測わん整体」や
「側湾整体」と呼ぶことにします。(意図的に間違えた漢字をあてています)
添付写真左側は、その測わん整体のホームページに掲載されている「効果の少ない
装具」と言われている装具です。この形状はどこかで見た記憶があると思い、検索
してみたところ、広く医療現場で使用されている装具とものすごく似ていることに
気づきました。(右側の二枚)
この右隣の装具で治療されてきた患者さんも全国には大勢おられることでしょう。
ブログ内でこの治療成績について記載した記事がありますので、参照ください。
「側わん症装具治療 大阪医大式装具」
http://blog.goo.ne.jp/august03/e/fc4ade8f87d3961cb00458567b8adb2b
*骨成熟にいたる前でのカーブ進行のリスクは、シングルカーブよりも
ダブルカープ型が高い
*シングルカーブ型では装具治療により10度以上改善する例も10%ほどある
*装具治療により、シングル型では26例/28例中、93%で抑え込み成功
*装具治療によるダブルカーブ型では21例/29例中、72%で抑え込み成功
特発性側弯症では、ダブルカーブ(S字カーブ)のタイプが進行性が強いことが多く
の文献により示されています。そのダブルカーブに対する上記OMC装具の効果は
約70%であり、これは、このブログ内でご紹介してきた多くの研究から導きだされる
「装具治療の成績は約80%」というものと同等の成績です。
このOMC装具は宮崎医科大学でも使用されています。
「宮崎医科大学の取り組み」
http://blog.goo.ne.jp/august03/e/4c4a90e78eee49d43378564c78de75fa
宮崎県の特発性側弯症の患者さんは、このOMC装具が効果がなく、皆さん東京まで
「効果のある装具」を求めてやってきたのでしょうか? 宮崎県の患者さんは、他の
地域に比べて手術にまで悪化する率が高いのでしょうか? 宮崎県内の患者さんは、
この装具を使われたために、大勢のかたが泣くはめにおちいっているのでしょうか?
そもそもこの即弯整体が「良い」といっている装具.....どういう形かは不明...の
治療成績は、まったく不明です。カーブの抑え込みは、いったい何%なのか?
仮に相当のパーセンテージで治療効果があるのならば、なぜその装具を実際に作成
している義肢装具士は、義肢装具学会でその治療成績を発表しないのか? 義肢装具
の皆さんは、その技術と学識経験を相互に検証し交換するために学会発表という場
が存在します。しかし、その場で発表された形跡もまったくありません。
このように、何の根拠もなく、ただいたずらに患者の不安をあおって、あたかも
自分は患者の味方、治療できる唯一の救世者のごとくに誇大宣伝しているのが
測湾整体です。患者さんがこどもであるがゆえに、お母さんがたはまさにわらにも
すがる思いで、「治る」と言われれば何でも手をだしてみたくなるものです。
その弱い心、哀しいまでにこどもを思う気持ちにつけ込んだ商売をしているのが
測湾整体です。
そのような即湾整体にだまされてはいけません。
娘さん/息子さんの病気を治すのは、お母さんの熱意と愛情です。側弯症専門医師
に診てもらい、その指導に従い、装具が必要であるならば、ともにもかくにも
お子さんと話し合って一生懸命に装具治療にはげんで下さい。それでも約20%の
患者さんでは装具で押え込むことができずに進行してしまう荒々しいタイプの側弯
もあります。専門医師は、その経過状況を勘案して、タイミングを逃さずに手術
することを勧めるでしょう。タイミングを逃さない、ということを決断する勇気を
もつこと、それもお母さんの愛情のひとつだということを忘れないで下さい。
即湾整体などで側弯症は治りません。治すのは、皆さん、お母さんです。
////////////////////////////////////////////////////////////////////////
(august03より)
来年2009年6月に、米国と時期を同じく、この日本でも側弯症をより多くの人たちに
知ってもらう啓蒙キャンペーンを行いたいと考えています。
皆さん、ぜひとも、自分はこれこれこういう形で参加してみたい、というお申し出を
お待ちしています。
「側弯症を広く知らしめるための取り組み 米国と日本の差」
http://blog.goo.ne.jp/august03/e/9374eca29d759ab98f471c59a3d2d819
ただ、世の中には普通にその仕事をしている方々もおられますので、その方々と区別
するために、側わん患者さんを食い物にしている整体は「測わん整体」や
「側湾整体」と呼ぶことにします。(意図的に間違えた漢字をあてています)
添付写真左側は、その測わん整体のホームページに掲載されている「効果の少ない
装具」と言われている装具です。この形状はどこかで見た記憶があると思い、検索
してみたところ、広く医療現場で使用されている装具とものすごく似ていることに
気づきました。(右側の二枚)
この右隣の装具で治療されてきた患者さんも全国には大勢おられることでしょう。
ブログ内でこの治療成績について記載した記事がありますので、参照ください。
「側わん症装具治療 大阪医大式装具」
http://blog.goo.ne.jp/august03/e/fc4ade8f87d3961cb00458567b8adb2b
*骨成熟にいたる前でのカーブ進行のリスクは、シングルカーブよりも
ダブルカープ型が高い
*シングルカーブ型では装具治療により10度以上改善する例も10%ほどある
*装具治療により、シングル型では26例/28例中、93%で抑え込み成功
*装具治療によるダブルカーブ型では21例/29例中、72%で抑え込み成功
特発性側弯症では、ダブルカーブ(S字カーブ)のタイプが進行性が強いことが多く
の文献により示されています。そのダブルカーブに対する上記OMC装具の効果は
約70%であり、これは、このブログ内でご紹介してきた多くの研究から導きだされる
「装具治療の成績は約80%」というものと同等の成績です。
このOMC装具は宮崎医科大学でも使用されています。
「宮崎医科大学の取り組み」
http://blog.goo.ne.jp/august03/e/4c4a90e78eee49d43378564c78de75fa
宮崎県の特発性側弯症の患者さんは、このOMC装具が効果がなく、皆さん東京まで
「効果のある装具」を求めてやってきたのでしょうか? 宮崎県の患者さんは、他の
地域に比べて手術にまで悪化する率が高いのでしょうか? 宮崎県内の患者さんは、
この装具を使われたために、大勢のかたが泣くはめにおちいっているのでしょうか?
そもそもこの即弯整体が「良い」といっている装具.....どういう形かは不明...の
治療成績は、まったく不明です。カーブの抑え込みは、いったい何%なのか?
仮に相当のパーセンテージで治療効果があるのならば、なぜその装具を実際に作成
している義肢装具士は、義肢装具学会でその治療成績を発表しないのか? 義肢装具
の皆さんは、その技術と学識経験を相互に検証し交換するために学会発表という場
が存在します。しかし、その場で発表された形跡もまったくありません。
このように、何の根拠もなく、ただいたずらに患者の不安をあおって、あたかも
自分は患者の味方、治療できる唯一の救世者のごとくに誇大宣伝しているのが
測湾整体です。患者さんがこどもであるがゆえに、お母さんがたはまさにわらにも
すがる思いで、「治る」と言われれば何でも手をだしてみたくなるものです。
その弱い心、哀しいまでにこどもを思う気持ちにつけ込んだ商売をしているのが
測湾整体です。
そのような即湾整体にだまされてはいけません。
娘さん/息子さんの病気を治すのは、お母さんの熱意と愛情です。側弯症専門医師
に診てもらい、その指導に従い、装具が必要であるならば、ともにもかくにも
お子さんと話し合って一生懸命に装具治療にはげんで下さい。それでも約20%の
患者さんでは装具で押え込むことができずに進行してしまう荒々しいタイプの側弯
もあります。専門医師は、その経過状況を勘案して、タイミングを逃さずに手術
することを勧めるでしょう。タイミングを逃さない、ということを決断する勇気を
もつこと、それもお母さんの愛情のひとつだということを忘れないで下さい。
即湾整体などで側弯症は治りません。治すのは、皆さん、お母さんです。
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(august03より)
来年2009年6月に、米国と時期を同じく、この日本でも側弯症をより多くの人たちに
知ってもらう啓蒙キャンペーンを行いたいと考えています。
皆さん、ぜひとも、自分はこれこれこういう形で参加してみたい、というお申し出を
お待ちしています。
「側弯症を広く知らしめるための取り組み 米国と日本の差」
http://blog.goo.ne.jp/august03/e/9374eca29d759ab98f471c59a3d2d819