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~step by step~[ 側弯症ライブラリー]患者の皆さんへ

側弯症(側わん症/側湾症/そくわん)治療に関する資料と情報を発信するためのブログです

側わん整体の偽装をあばく  シリーズ No.2

2008-09-22 22:32:09 | 特発性側弯症と民間療法
ここに引用する記事は今年の2月24日に掲載したものです。患者のお母さんから
いただいたメールをコピーしたものでした。

  「特発性側弯症用装具の販売について」
  http://blog.goo.ne.jp/august03/e/5c15f2d3b87f1e10029d1eeb386160bf

一部を引用します、

娘は△△病院に掛かっているのですが東京の○○○○で作っている装具、というの
にも少し興味があったので、取り合えず電話をしてみました。
すると いきなり
 「あぁ、△△病院さんの装具は効かないからダメダメ!キャンセルしてウチに
 いらっしゃい」
と言われたのです・・・。
もう装具も作ることになっていたし内心「△△病院のものなら大丈夫ですよ」と
言われることを期待していたのでとってもショックでした。
しかも、その病院の先生の名前まで名指しして、「M先生でしょ!?」っとさも
知った風の口調で、私が「もう装具を作っているところだし」と言うと「なんだ。勿体無い。じゃぁ夜用と昼用の2個作ったことにして申請すれば保険で戻ってくるから今からでもそうした方がいいですよ。」といい、早速予約の日にちを取ろうと
までしました・・・。後日、すぐにパンフレットの束も送ってきました。

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この大学病院で治療されている患者さんの数は相当数にのぼるはずです。後日別の
記事で、こちらの松本先生にたいへんお世話になったと感謝している患者のお母さん
からの手紙をご紹介させていただこうと思いますが、日本において、脊椎外科に限らず
整形外科の様々な分野においてリードしている大学病院の側弯症治療の第一人者の
先生を「あんな先生はダメ」と言う、その神経を私は疑います。
慶応大学病院の側弯外来を受診したこどもたちはみんな不幸な結果になっているの
でしょうか? 慶応大学病院の松本先生に診ていただいた患者さんはみな悲惨な結果
に泣いているのでしょうか? 

その答えは、慶応大学病院で診ていただいた患者さんが知っています。その答えは
患者のお母さんが知っています。

患者さんは弱い立場です。お母さんはさらに心配で心配で心が張り裂けそうになって
います。
そういう心理状態のときに、まさに、「ええ、慶応大学の松本先生なら大丈夫ですよ」
と言われることを期待してる心理状態のところに、「あそこはダメですよ」と言われたら
そのショックはどんなにか大きなものでしょうか。側弯症という原因不明の病気で
娘の背中が、息子の背中が曲がってしまうかもしれないという地獄のなかで、この
先生ならばと思っているところに、地獄からさらにそのもっと下に叩き込むような
言い方をされたならば.....

では、そのように言う根拠はあるのでしょうか? どんな証拠があって「松本先生」
なんてだめだ、と言えるのでしょうか?

何もありません。あるはずもないことを平気でさらりと言う。そのさらりと言い切って
しまうところが、詐術の手口です。霊感商法とその手口は同じです。人の不安の心理
につけこんで、不安をさらにあおる。あおればあおるほど、逆にそれを頼らないと
いけないような心理になっていく。人の心とはそういう弱い作用をする。

装具治療を推奨している整体だからあそこはいいだろう、などと考えていけない
ことは上記の例からもおわかりになると思います。もし彼が正しいことをしている
のならば、もし彼が彼のいう「理学博士号」をとるほどに「科学者」であるならば
自分のしていることが正しいことなのか、そうでないのかの判断がつくことでしょう。
自分だけが正しい、自分だけが正しい側湾治療を提供しているなどとは「科学者」は
決して考えることはありません。

お母さんがたの不安な気持ちはわかりますが、その不安に負けて、こどもを非科学
の世界に落とし込めてはいけません。病気は医学のもとで治療をしなければいけま
せん。医学とともに....専門医師とともに、こどもの治療に励んでください。
わらにすがることまでした、だから私は自分の愛情の責任を果たしたなどと考えて
はいけません。お母さんのすべきことは、この病気を正しく理解し、装具療法の原理
を理解し、義肢装具士さんとコミュニケーションをとり、毎月点検し、定期点検では
レントゲン写真をみて効き目を確認して、先生に疑問点を聞き、指導をあおぎ、
そしてもしセカンドオピニオンが欲しいと感じたら、勇気をもってその行動をとる
ことです。側湾整体にまかせる、などというのは愛情ではありません。真の愛情が
何であるかを忘れないでください。

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        こどもたちの背中を整体から守るキャンペーン   
   ~ 私たちは患者を保護するために整体を規制する法制化を求めます ~

もし趣旨にご賛同いただけましたら、上記の言葉をネット上でご使用いただけます
よう、ご協力を御願いします。


(御願い:本ブログ内で使用している「整体」とは、特発性側弯症を医学的根拠を
示すことなく治療できると宣伝し、特発性側弯症という原因不明の病気で苦しんで
いる患者さんとそのご家族を「ビジネス」のために利用している一部の整体のこと
を示しています。そのような整体のために、多くの良識ある整体の方々が同列で
呼称されることは本意ではないかと思いますが、その点に関しては整体という業界
内で解決されることを期待しております。業界基準と倫理規定を持たれている
カイロプラクティックの方々は、もちろん含むものではありません)
























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