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新型コロナで私たち(社会)は変われるか(「新型コロナウイルスの真実」岩田健太郎著より)

2020年04月19日 | 自分を見つめる

社会は一人一人の個人から成り立つ。個人が変わることで社会は変えられるはず。

太平洋戦争に負けてズタズタのボロボロになり、そこから日本社会は大きく変わったように見えたけれど、習慣のエネルギーは大きく、人間(日本人の)本質はほとんど変わってはいなかったようです。
福島原発事故も(大きな衝撃ではあったが)、当事者としての危機感が今一つ不足していたように見える。(東日本の人も危機意識が低い人は低い。嫌なことは忘れたいし見たくない気持ちもわかるけれど)

なかなか学べないねえ


この世は苦。生きている限り苦はなくならない。

では何か問題が起こったときに、苦しみをどう乗り越えて生きていくか。

よりよい社会、暮らしやすい社会にするには、どこをどう改めていけばいいのか。


現実をありのままに
見つめ、理性的に対処していく。

今が、自己反省し改めていくチャンスなんだと思う。

以下、覚書。

 

社会は一人では成り立たない。助け合い補い合うチームである。

プロ、専門家とは成果を出す人。CDCがない日本は感染症対策のプロがいない状態。なのでなかなか結果が出せない。
(クルーズ船に入ったDPATは精神科の専門家。FETPは現状把握のプロで、治療や防御の専門家ではない)

目的が大事前例や形式などの”習慣”や”常識”は必要ない。(特に官僚は前例にこだわりやすい)

「知っていること」と「できること」は意味が違う。練習が必要。

資源を有効に使う。一番大事なことは「人を失わない」こと

危機管理の時には絶対に頑張って疲労をためてはいけない。危機管理の時こそ、余裕を持っていないといけない。(目的に)必要のない仕事は全部やめるべき。

自分で判断して自分で動けないといけない。自分の動きがチーム全体のためになっているか、という観点を持っているか。
やみくもに頑張る、周りに同調するのではなく、目的を達成するために必要なことをやる。

自分たちが作った「神話」にすがってはいけない。
(形式主義の官僚。大事なのは形式ではなく、本質、事実、目的、結果
「自分たちはちゃんとできている」という話(神話)にもっていってはいけない。
「自分たちは間違っているかもな」という前提で。失敗を認めて、繰り返さないために何ができるかを反省することが大事。(水際作戦は成功してない。そもそも無理な話)


コミュニケーションで大事なことは、事実をちゃんと公表すること。
情報公開と透明性が何より大事。
ちゃんとできてないときは「ちゃんとできてない」と言うべき。
(東大話法、ご飯論法使わないで)

ミスの当事者を責めない事。「システムの問題」として見る。
ヒトではなく、コトが問題。仕組みそのものの問題。トカゲのしっぽ切りをしない。

素人が素人であることを責めるべきではない。(みんな素人なんだなあ)

いざというときのために余裕を持たせておく。人員も。
「遊んでいるアリがいる社会」こそが、じつは正しい社会。
みんなが余裕を持って働ける構造をもつこと。

「もっと休まなきゃダメ」
休養を取って、睡眠をとって、精神的に健全な状態でなければまともに働けない。

多様性を認める。みんなが同じであるという幻想を捨てる。
みんなが違っていることを認めて、初めて全員が楽になれる。

同調圧力が極まると、全体主義に行き着く。危険。
多様な意見があることそのものは、絶対に否定してはいけない。
議論に対しては議論で対応するべき。

安心を求めてはいけない。求めるべきは安全だけ。
不安に思うべきところは、不安なままでいい。安心したらより危険になる。

勇気とは、事実を直視できること。蛮行ではない。

私たちはもっと間違いに寛容であるべき。
自分の間違いをすぐに認めて前言撤回できる、朝令暮改できることが大事。

自分に関係のないことはほっとく。

理解のスピードの速い遅いは知性と関係ない。
学習指導要領、カリキュラムに縛られて、時間をかけられないから落ちこぼれる)
ゆっくりものを考える、一生懸命考える。考え続ける。時間をかければいい。
「優劣を付ける道具」ではない知性をもっと尊重しよう。

 

よりよい社会にしたい。
学習しよう。意識を変えていこう。

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