まるちゃんの めざせ!快適シンプルLife

本当の幸せを見つけて・・・
  第2の人生を歩き出した
      まるちゃんの徒然日記
    
 

ようこそ

いらっしゃいませ! このブログは、まるちゃんのひとりごとを中心に テキトーに、マイペースで更新していきます。好きな読書記録や、菜園日記等もかねてます。一緒に元気になれるブログをめざしたいと思いますが、しょもないことも書いてます。ちなみに、いちおう人気ブログランキングと日本ブログ村に参加してます。遊びに来られたついでに、記事下か左サイドバーのボタンを2つポチ、ポチッとしてくださると嬉しいです。ゆっくり遊んでってくださいね。 あ、コメント・置き手紙・トラバ・ボケ・ツッコミご自由にどうぞ。

「トゥルーマン・ショー」

2022年02月25日 | DVD・映画

【離れ小島のシーヘブンで生まれ育った、保険会社のセールスマンのトゥルーマンは、生まれてから1度も島から出たことがない。じつはシーヘブンはTVのセット。彼の生活は、生まれたときから24時間放映されており、彼の人生はTV番組になっていたのだった。
   自分の知らない間に人生を演出され、世界中の人に見られていたトゥルーマン。人のいい笑顔の裏で、まわりの様子に疑問を感じ始め、、、】

これも正月にTV録画してたのを観ました。

自分の人生が全てセットで、周囲の人はみんな役者やエキストラで、、、そこ(セット)から出ようとすると戻される。

番組プロデューサーは、自分を”神”とでも思っているのか??
そんな権利あるのか??、、、と不快に感じたり、

でも、自分の人生もセットの中のようなものかも、、、と思ったり。

まったくの自由などというものはこの世、社会にはないわけで。
究極、人間は自分の身体に縛られていて自由ではない。(縛られなくなる時は死んでる)
まあ、身体は置いておくとして(寿命はどうしようもない)自由は心の中しかないのだろうと思うけど、でも多くの人は自分の心さえ、
社会のルールやマインドコントロールなどで縛られている。
自分の自由な意思や夢は、親や教師や大人や社会などの様々な”ドリームキラー”によって潰される。
過去を根拠に「そんなの無理だよ、やめとけ」って、未来を見てきたわけでものないのに無責任に…)

いや、そんなんじゃダメだ。

可能性は無限にあるはずだし、未来は自分が創っていくもの。

自分の人生は、自分が創るもの。他人に権利はない。

番組を見ている人たちは、他人事。
感情移入もし、見守っているつもりだが、

「自分ももしかしたら偽りの人生を生きているのかも」などとは思わない。

番組が終われば、さて次は何を観ようかな、、、って。
何も考えてない、、、あ~あ

最後、ヨットがセットの壁に突き当たり、
ヨットを降りた主人公が外に出て行くシーンが印象的。

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「帰ってきたヒトラー」

2022年02月22日 | DVD・映画

【ヒトラーの姿をした男が突如街に現れたら?
「不謹慎なコスプレ男?」顔が似ていれば、「モノマネ芸人?」。リストラされたテレビマンに発掘され、復帰の足がかりにテレビ出演させられた男は、長い沈黙の後、とんでもない演説を繰り出し、視聴者のドギモを抜く。
自信に満ちた演説は、かつてのヒトラーを模した完成度の高い芸と認識され、過激な毒演は、ユーモラスで真理をついていると話題になり、大衆の心を掴み始める。
しかし、皆気づいていなかった。彼がタイムスリップしてきた<ホンモノ>で、70年前と全く変わっていないことを。そして、天才扇動者である彼にとって、現代のネット社会は願ってもない環境であることを―。】


正月にTV録画していたのを観ました。久しぶりの映画。

昔原作を読んで(途中ですが)面白かったので観たかった作品です。

これはコメディなの?
タイムスリップして、周りの人に勘違いされるところなど笑えたけど、、、
現代社会を風刺しているようで、恐ろしい。

ヒトラーという”一人の人物”が帰ってきたのではなく、
いつの時代にも人間の中にある”ヒトラーのような心”や”知らない間に共感したり、強いものに流されてしまう心マインドコントロールが視覚化されたということでしょうか。

芸人だと言う強い「思い込み」
面白がり、勝手に親しみを感じ、力強い演説に共感もする

思い込みによって真実が見えなくなる(盲点ができる)

指をかまれたから当然だと言って犬を銃で撃ち殺すのを見た人々は、
さすがにヒトラーを拒否するようになる。けれど、
しばらくして、本が出版されるともう忘れている。

ヒトラーをプロデュースするテレビマン(名前忘れた)の、ユダヤ人の恋人(片思い?)。彼女の家にいる認知症のおばあさん。
おばあさんだけは彼の本性を見抜いている。(大量虐殺を忘れない

真実に気付いたテレビマンは「彼は本物のヒトラーなんだ!」と訴えるが、
精神病院に強制入院させられてしまう。

少数の意見
など、思い込みの強い多数によってなかったことにされてしまう。

いつの世も、、、

ヒトラーは、自分は間違ってない!と堂々としている。

「私は悪くない。みんなが共感したんだ。」

そう、民衆の心をうまく掴んだだけ。民衆は共感し、熱狂していた。
共感し熱狂する民衆を利用した。
ヒトラーとは民衆の心を具現化したもの。

罪のないユダヤ人を収容所に送った役人アイヒマンは、命令に従って一生懸命に仕事をしただけ。
(自分の考えは???)


民衆よ、目を覚まそう!
自分の心の中にヒトラーはいないか?
バカな民衆になってないか?

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「ハウルの動く城」 と、魂の脱植民地化

2020年06月21日 | DVD・映画

この世(特に日本)が息苦しい(生き苦しい)のは、自由が少ないからだと思う。

まさか?

”正義”や”常識”の押し付け、”空気を読め””みんな””ふつう”という同調圧力、
偏見差別による抑圧、、、目立つと叩かれる、、、

テレビや新聞、広告などメディアのウソや欺瞞によるマインドコントロール、洗脳、、、
学校や家庭でのマインドコントロールや(精神的?)暴力、

文明化による経済成長神話、、、お金や市場(企業)の支配、、、競争心理、、、

家庭と会社、地域や様々な場面で、色々な立場と肩書をもち、それぞれを演じ分ける現代人。
自分の魂、本当の”自分”はどこをめざしていて、どう生きたいのか、、、
自分の思いに気づいてる? 無意識のうちに無視していない?あきらめてない?、、、

あげればきりがない

須藤さんが離党したのも、応援したい人を自由に応援できない組織だからじゃないかな?
筋が通らない、、の”筋”って何?票をくれた人や党への義理? 自由はないのね、、、

「魂の脱植民地化とは何か」(深尾葉子著)という本を読んで、2004年の「ハウルの動く城」を観た。2回。

当時は、ハウル役がキムタクなのが違和感あって(あまり好きじゃなかった?)見てなかった。
けど、今思うに、人気アイドルだったキムタクはドンピシャのはまり役だったと思う。

アイドルってある人格を演じる”偶像”(実際の人格ではない)て意味だからね。



ガラクタを寄せ集めたようなハウルの城は、現代社会を表しているとも言われてるようだけど、社会を作っているハウル(個人)の「魂」を表していると「魂の脱植民地化」の著者は言ってます。

ハウルは、この複雑で欺瞞に満ち溢れた不自由な社会を、少しでも”自由に”生きるために、
本当の魂を心の奥底にある闇に押し込め、偽りの人格を生きている。
この作品は、ある人物だったり社会だったりからの呪縛によって、植民地のようになっている魂を解放していく過程を描いているのだと、そういうつもりで観ると大変深い素晴らしい作品でした。

ソフィも長女という立場に縛られている。(魔法によって老婆になっているが、自分に素直になっている時には若返る)
案山子のカブも、老犬ヒンも、魔女も”囚われて”いる。
素直で自由な心を持つのはマルクルという少年だけ。

 

みんな誰だって、程度の差こそあれ、魂を植民地化されてるよねえ。
子どもの頃のトラウマ(心の傷)無意識下に押し込めてる(←インナーチャイルド)

自由になりたいね。

社会をつくっているすべての人たちの、
囚われている心、魂を解放し、
自由で創造性豊かな(創発)

よりよい社会にしていきたいなあ。

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「モダン・タイムス」ふたたび

2019年12月01日 | DVD・映画

チャップリンの「モダン・タイムス」をもう一度観たくて、YouTube検索したら、全編観ることができました。(前のブログ記事はこちら)

何度観ても名作です

本当に、可笑しい。可笑しくて、、、哀しい
笑ってしまう。でも、胸が苦しくなる。

印象に残ったのが、

まっすぐな、「一本の道」を歩くシーン。
そこに、脇道はない。

前半に一度でてきますが、問題が起こって歩き続けられなくなる。
けれど、ラストシーンでまた「一本道」に戻ってきます。
その「一本道」を、二人手をつないで、笑顔で、歩いていくのです。

人生は選択ではないのですね。

これが生きるということ。

 

それと、ボロボロの崩れかけた小屋を見つけて住み始めるときに、
「想像してみない?」と言って、幸せな家庭生活を思い浮かべるシーン。
ジョンレノンの「イマジン」を思い出しました。


そして、ウエイターの採用テスト?で、
でたらめな歌詞で歌い踊り、大喝采を浴びるシーン。

言葉はなくても、伝わるんだなあ。
英語なんてわからなくても伝わればいいんだよ。


さらに印象的なのが、機械の歯車の中を流されるシーン。
 
機械システムの一部となって働く彼はやがて人間が壊れる。



そして病院送り、次はデモのリーダーと間違われて警察送り。

でも、彼は機械じゃない。私たちは機械じゃない。
機械の一部となって、システムの中を流されてはいけないのです。

 

彼は心優しい一人の人間でした。
私たちは人間なんです。システムの一部じゃない。心を持った人間なんだ。


ジャム Jamしよう。システムを止めよう。(交通渋滞トラフィックジャムのジャムです)

マイケルも歌っています。


システムの一部となって流されるのを止めよう。人間らしく生きよう。
自分の道を笑って歩こう。

(『マイケル・ジャクソンの思想』を読んだ後にチャップリンを観ると、深まります。チャップリンは”笑い”で、マイケルは”音楽パフォーマンス”でメッセージを伝え続けたのですね) 

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『ゼイリブ(They Live)』ジョン・カーペンター監督 

2019年11月23日 | DVD・映画

安冨さんの本「東大話法」の続編「幻影からの脱出」の中で、このDVDがあるなら二冊を書かなくてもよかったかな、と書かれていたので、観てみました。現代社会を風刺した作品だと思います。(本も読んだ方がいいと思う)

ある教会から発信される放送。牧師の訴え。

「我々の暮らしている世界は人工的な仮眠状態にされています。あるグループが信号が発信されているのを発見したのです。彼らは抑圧的な社会を作り上げているのです。彼らの目的は皆の意識をなくすことです。彼らの目的は人々を欲に目をくらませ、物質主義者にしたてあげることです。彼らは自分たちが生きるために我々を眠りこけさせ、欲に狂わせている。我々は”奴隷”にされているのです」

教会は警察の襲撃で破壊される。

教会が隠し持っていたサングラス。このサングラスを通して見ると、、、

普通の広告に見えていた看板には命令に従え」「結婚して、出産せよ」と書いてある。雑誌も新聞もテレビ放送も消費しろ」「考えるな」「眠っていろ」「権力に従え」などの不気味な命令文に満ち満ちているのが見える。

しかも街中の裕福そうな人々の大半は骸骨のような恐ろしい顔をしたエイリアンだった。警官もエイリアン。エイリアンが人間に擬態をしていたのだ。このサングラスはエイリアンの本当の姿およびエイリアンらが作り出している洗脳信号を見抜くことができるサングラスだったのだ・・・。

真実が見えるサングラス、、、かけたら今の日本はどう見えるのでしょうね。


星4つ 

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『遊星からの物体X(The thing)』ジョン・カーペンター監督

2019年11月22日 | DVD・映画

安冨さんの本を読まなければ観ることはなかっただろう種類の映画DVD。
SFは嫌いじゃないけど、ホラーサスペンスは苦手。ドキドキして心臓に悪い

この作品に影響されて「原発危機と東大話法」という本を書かれたそうです。本もとても面白かったです。また、記録しておきます。

十万年前に地球にやって来て氷漬けになっていたthingが、氷が溶け息を吹き返し、あらゆる生物(細胞から)に同化していく。

同化、、、

仲間も実は同化されているんじゃないだろうか、、、彼は?あいつは?

誰も信用できない、、、

疑心暗鬼、、、

なんという恐怖

 

映像がグロテスク(すごい!)で、心臓バクバク、、、苦手だけど、、、面白かった

テーマは、「同化」「疑心暗鬼」かな?

知らない間に乗っ取られている、、、

恐ろしいですねえ

 

星4つ

宇宙人ではなく、人間の同化も怖いよね、、、

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「この世界の片隅に」

2019年08月13日 | DVD・映画

【戦中の広島県の軍都、呉を舞台にした家族ドラマ。主人公、すずは広島市から呉へ嫁ぎ、新しい家族、新しい街、新しい世界に戸惑う。しかし、一日一日を確かに健気に生きていく…。

しかし戦況は厳しくなり、配給も乏しく日々の生活に陰りが…。そして昭和20年3月、ついに呉の街にも大規模な空襲が!
戦争という容赦のない暗雲の中、すずは、ただひたすら日々を誠実に生きていく。大空襲、原爆投下、終戦。歴史の酷い歯車が一人の女性の小さな世界をゆがませていく。そして…。】

絵を描くのが好きなすずさん。おっとりしたすずさん。大人なのに迷子になるすずさん。

「はてさて、ほんとに困ったねえ

「みんなが、笑ろうて暮らせりゃ、ええのにねえ」

夢・・・今さめたらおもしろうない。

過ぎた事、選ばんかった道、みな、さめて終わった夢と変わりゃあせんな。・・・お前はほんまフツーじゃのう。
わしゃ、どこで人間の当たり前を外されたんじゃろうのう。英霊呼ばわりは勘弁じゃ。お前はフツーでおってくれ。(水兵になった幼馴染)

フツーのすずさん。フツーのはるみちゃん。フツーの人がフツーに笑っていられる居場所が、空襲という破壊行為によって奪われる。

「呉の皆さん、がんばってください。呉の皆さん、がんばってください」(空襲時、ラジオ放送)

何をどうがんばるんじゃ!

あんただけでも死なんでよかった。ケガの治りが早ようてよかった。

何がどうよかったんか、さっぱりわからん!(絵をかいてた右手と一緒に姪のはるちゃんを亡くしたすずさん、、、)

すず。わしを思い出すなら笑ろうてくれ。この世界でフツーで、まともでおってくれ!!

戦中戦後の物不足。配給もままならない。
泣いてばかりじゃもったいない。、、、塩分がねー

笑って、フツーの生活をしていこう、、、

戦争、破壊行為、暴力行為、、、フツーの人の暮らしを脅かすものは要らない。


星5つ 

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「祈りの幕が下りる時」 阿部寛 松嶋菜々子 

2019年07月13日 | DVD・映画

DVDも久しぶりに観た。

【この事件は俺の過去と関りが強すぎる。事件のカギは俺なのか・・・?

東京都葛飾区小菅のアパートで女性の絞殺死体が発見される。被害者は滋賀在住の押谷道子。
殺害現場となったアパートの住人・越川睦夫も行方不明になっていた。
やがて捜査線上に浮かびあがる美しき舞台演出家・浅居博美(松嶋菜々子)。
しかし彼女には確かなアリバイがあり、捜査は進展しない。
松宮脩平(溝端淳平)は捜査を進めるうちに遺品のカレンダーに日本橋を囲む12の橋の名が書き込まれていることを発見する。
その事実を知った加賀恭一郎(阿部 寛)は激しく動揺する。それは失踪した加賀の母に繋がっていた--。】

昔、小説を読んでたけどすっかり忘れてた。ちょうどいいね。多分、小説を読んだ後だったら、物足りなかったかもしれない。

でも、さすがは東野さん原作。いい作品でした。
最近結婚した昇太さんもがんばってたし。捜査会議の黒板の字がとってもキレイなのが気になりました。誰が書いたんだろう。警察の人も字がきれいな人がいるんだね。(どうでもいいか

松嶋菜々子さん、演技が上手ですね。目が、、、怖かった。
阿部寛さんはこのシリーズの顔。恭一郎といえば阿部寛。食べ方がもぐもぐキリンぽいのが気になった。(どうでもいい

ストーリーですが、父親(小日向文世)が、悲しすぎる。切ないねえ。

「親っていうのは、子どものためなら、自分の存在を消せるものなのかもしれない」

悲しい親心。気持ちはわかる。でも、罪を犯して逃げたら、自分も子供も幸せになれないんだよ。本当の幸せは、罪を犯さない、犯した罪を認めて償うことからしか生まれないからね。必死なんだよね。必死で、見えなくなるんだよね。

父親の親心は悲しい。もっと悲しいのは、愚かな過ちを犯した母親。あんなに荒れてたのは、きっと後悔の念が強かったんじゃないかな、、、。

父親を楽にしてあげた娘も悲しいね。自分も、罪と向き合わなかったから、だから苦しむことになったんだよな。子供だったから仕方がないのかなあ

でも、大人になったどこかで、、、それには、守りたいものが大きすぎたのかなあ?

人間は、弱いから、、、。

 

星4つ 

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「かぐや姫の物語」高畑勲監督作品 スタジオジブリ

2018年05月21日 | DVD・映画

かぐや姫の物語 [Blu-ray]

【「姫の犯した罪と罰。」 スタジオジブリが描く真実(ほんとう)のかぐや姫
竹の中から生まれ、すぐに成長して美しい娘に育ち、求婚者たちを次々と振ったあげく、満月の夜、迎えにきた使者とともに月へと去ってしまう――かぐや姫はいったい何のために地球にやってきて、なぜ月へ帰ることになったのか。この地で何を思い生きていたのか。かぐや姫の罪とは、その罰とはいったい何だったのか。本作『かぐや姫の物語』は、誰もが知る“かぐや姫"の筋書きはそのままに、誰も知ることのなかったその「心」を描くことで、日本最古の物語に隠された人間・かぐや姫の真実が描き出されました。】

子供もペットも「天からの授かり物」ではなく、大切な「預かりもの」だと思います。無我で、無常ですから。

「罪と罰」という概念は、多分仏教にはないと思います。ただ、自然の「因果法則」があるだけ。

人間は哀れです。お父さんは「姫のため、姫の幸せのため」と思い込んで一生懸命。でも、実はそれは”自分の(一方的な)”価値観なんだと気づいてない。

この人間界で生きるということは、残酷です。全ては無常で、苦です。生老病死、愛別離苦、、、。出会いがあれば別れがある。姫は、あまりの苦しさに一瞬「月に帰りたい」と思ってしまった。

月から、なぜだか”お釈迦様”(だよね?)たちが迎えに来ます。思い切りファンタジー、空想の世界ですね。お付きの人が「穢れた人間の世界」みたいなことを言うと姫は反論します。

穢れていようが苦しかろうがここがいい。人間の世界で苦しみながら生きたい。それは愛着、執着、渇愛、愛欲という煩悩。渇愛(欲・執着)があるから苦しみ悩むのです。
苦しむのは嫌だ、自分らしく自由に生きたい、でも人間の世界にいるかぎり苦しみからは解放されない、月に帰りたい、でもすでに「渇愛」が生じてしまった、月に帰りたくない、でも苦しい、苦しいけど帰りたくない、、、という心の葛藤。普通に生きる普通の人間の思い。ああ、だって人間だもの。

ならば、人間の世界で「渇愛」を「慈悲喜捨」に変えて自由に(智慧を得て心を解放して、手放して)生きればいい。

・・・のですが、そこまでは「竹取物語」では描かれないのですね。惜しいなあ。みんな、自由に考えてねってことかな。

「月」は多分”あの世””極楽浄土天国”、多分”死”を象徴しているのだと思いますが、ワタシは輪廻から脱しない限り「この世の死」は「次の世の生」でもあるのだと理解しています。「月」(楽しかないという苦がある”極楽浄土?天国?”)という永遠の場所があるのではなく(”永遠”の世界はない)、苦の輪廻(繰り返し)から解放されるために生きる(精進する)ことだと思います。(だから、輪廻から脱したお釈迦様が「月」から迎えに来るのはおかしいのです。ファンタジーだったね^^)

水彩画?日本画?のようなシンプルなタッチの絵も、音楽も素晴らしいです。

 

星4つ  

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「 道 」ジュリエッタ・マシーナ他 フェデリコ・フェリーニ監督

2016年10月27日 | DVD・映画

道 [DVD]

子どものように純真無垢なジェルソミーナ。
亡くなった姉の身代わりとして1万リラで旅芸人ザンパノに売られる。ザンパノの助手?相棒?として、言われるまま、逃げることもできず・・・。

ジェルソミーナの天使のような笑顔。彼女の笑顔に心が軽くなり、彼女の悲しげな表情に胸が痛む。

>「私は何の役にも立たない。私はこの世で何をしたらいい・・・」(ジェルソミーナ)

「奴(ザンパノ)は犬だ。話しかけたいのに吠えることしか知らない。・・・しかし、お前以外に誰が奴のそばにいられる?」

「この世の中にあるものは、何かの役に立つんだ。例えばこの石だ。こんな小石でも何かの役に立っている。これが無益ならすべて無益だ。空の星だって同じだとおれは思う。お前だって・・・」(綱渡りの男)

暴力的で、すぐキレる。盗みを働き、ついには自分をからかった綱渡りの男を殴り殺してしまうザンパノ。事件を隠蔽し旅を続ける。そして一部始終を見ていておかしくなってしまったジェルソミーナを寒い中置き去りにする。ろくでもない男。でも、彼も彼なりに懸命に生きている、不器用で愚かだけど。寂しくて、弱くて、悲しいただの人間なんだなあ。

修道女にここにいていいと言われ、サーカス団の人に、あんな男とは別れて一緒に行こうと誘われたのに、彼女はザンパノと一緒にいることを選ぶ。石ころでも一緒にいてあげようと。なのに・・・。

ザンパノは、バカだ・・・。
人間というのは、本当に悲しいものです。
人間は愚かな生き物なのです。(賢くなりたいね・・・) 


名作です。 (1954年イタリア映画)

 

星5つ 

 

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「マトリックス」 キアヌ・リーヴス他 

2016年09月26日 | DVD・映画

【凄腕ハッカーのネオは、正体不明の美女トリニティに導かれ、モーフィアスという男と出会った。モーフィアスはネオが、マトリックスと呼ばれる仮想現実から人類を救いだす「救世主」だと告げた。 】

”速く動こうと考えるな。速いと知れ。”

”無心で打て”
”心を解き放つんだ”

”感情はすべて捨てろ。恐怖、疑心、不信・・・”

”曲げようと思ったら曲がらないよ。そうじゃなくて、真実を見ようとしなきゃ。スプーンはないんだ。曲がるのはスプーンじゃなく自分自身だよ”

柔術は禅だね・・・深い・・・

青空を壊したのは人類。エネルギーがなくなった地球で、AI(人工知能)は、人間の生体エネルギーと核融合を結合させ(!)新しいエネルギーを生み出すシステムを作り出した。人間はAIに支配されてしまう・・・?

>人間は”誕生する”のではなく”栽培”されるのだ・・・

人間は、、、乾電池に、、、?

AI、マトリックス(神経相互作用が作り出した虚構の世界、仮想現実、脳が五感に頼って作り出したもの)に支配されてはいけない。

>全てのほ乳類は本能的に周囲の環境と均衡を保っている。しかし人類は資源を使い切るまで繁殖を止めない。

人類はほ乳類ではなく、病原菌、ウイルス・・・

人類は地球のガン細胞になってはいけない。

目覚めたネオ。悟りの境地に達すると・・・ありのままの現実がすべて見えるようになると、ものすごい能力が開花されるのである。 

昔観たときはただのSF娯楽ものと思ってた(?忘れた^^;)けど、大事なことを伝えている、警鐘を鳴らしているのです。理想郷(マトリックス)はないのだから、この世界の現実をしっかりと観て、よりよくしていく努力をするしかないのです。改めて観てみると深いねえ


星5つ 

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「スクールオブロック」ジャック・ブラック他

2016年09月24日 | DVD・映画

【30歳を過ぎてもバンドでの成功を夢見るロックギタリスト・デューイ

友人になりすまして名門小学校の代用教員になったロック・ミュージシャンのデューイ。教えることのない彼は、本業のロックの知識と精神を語り始める。やがて生徒たちも興味を示し、クラス全員でこっそりバンドバトルに出場することに…。】

ハチャメチャだけど、デューイせんせいのような先生、いいですね~。

教材はなんであれ、教育は「生きる力」を育てるものですから。自分の夢をあきらめずに情熱を注いでいるデューイせんせいは、よいお手本です。(子供たちからもインスピレーションを得て、生き生きしてるしね^^)

パッション、情熱。 ロック。

>子ども達は未来である。教えるより彼ら自身に歩ませるべきだ。
 子どもの笑い声で童心を取り戻そう!

この言葉、デューイせんせいが自分で考えたのかな?・・・その通りだね。

名門私立小学校の大人しかった子供たちが、生き生きしてくる。

先生たちも、子供たちも、元気を出そう!自分を解放しよう!!

校長先生も、保護者も、みんなびっくり^^

子供たち(裏方もマネージャーも)、かっこいいね~

ロックしよう~~ぜ~~

  

星5つ 

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「ヴィンセントが教えてくれたこと」 ビル・マーレイ ジェイデン・リーベラー他

2016年09月22日 | DVD・映画

【アルコールとギャンブルに溺れるちょい悪オヤジのヴィンセントは、ひょんなことからお隣に引っ越して来た、いじめられっ子オリバーの面倒を見ることになる。
小学生相手に容赦なく毒舌を連発し、行きつけのバーや競馬場にも連れ歩き、ヴィンセントはオリバーに注文の仕方、オッズの計算方法、いじめっ子の鼻のへし折り方など、一見ろくでもないことを教え込んでいく。
最初は最悪だと思っていたオリバーだが、ある日ヴィンセントが介護施設に立ち寄り、認知症の妻に愛おしげに接する様子を目の当たりにする。
気難しい老人と気弱な少年の間にはいつしか奇妙な友情が芽生え、2人のささやかな冒険の日々が始まった・・・。】

どんな頑固じいさんでも、ちゃんと理解しようとすれば仲良くできる。仲良くしたいなあ、と思えます。

人間はどんな人間でも、誰にだって、何かしらあるものだしね。

ラストはほろり・・・。

ハチャメチャ不良じいさんがかわいい。GOOD

ハートフルでとっても気持ちのいい作品でした。

星4つ 

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「リーガル・ハイ」 堺雅人 新垣結衣他

2016年08月17日 | DVD・映画

ただいま、お盆休みしてま~す。

ふだんはほとんどテレビ番組は見ないんですが、こないだからTSUTAYAで借りた「リーガル・ハイ」を毎日2話ずつ見てます。10話まで借りましたが、早く次を借りたいです。(100円の日は土日かな?^^)

【Amazon.co.jp限定】リーガル・ハイ DVD-BOX(コースターセット付)

むちゃくちゃ面白い。

第9話、10話は特に感動しました

性格的には問題?で超口の悪い古美門ですが(でも嫌味が嫌味に聞こえない)、かなり真理を語ってる。
”正義”とはなんぞや?身を以て教えてくれてる気がします。

笑って、教えられる。
あきらめないこと、闘うということ(乗り越えるということ)、、、 

超おすすめです。ほんと、面白い

堺雅人さんは、すごい俳優さんですねえ。

星5つ 

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「駆込み女と駆出し男」 大泉洋、戸田恵梨香、満島ひかり他

2016年08月11日 | DVD・映画

今日明日はmomoちゃんちでお留守番です。大学1年の姪はよさこい祭りに参加して踊ってます。LINEで写真を見せてもらったけど、キマってますね。帰ってからビデオを観るのが楽しみです。

ところで、ひっっっさしぶりにDVDを借りました。

 

駆込み女と駆出し男 [DVD]

質素倹約令が発令され、庶民の暮らしに暗い影が差し始めた江戸時代後期。
鎌倉には離縁を求める女たちが駆込んでくる幕府公認の縁切寺、東慶寺があった。
但し、駆け込めばすぐに入れるわけじゃない。門前で意思表示をした後に、まずは御用宿で聞き取り調査が行われるのだ。
戯作者に憧れる見習い医者の信次郎は、そんな救いを求める女たちの身柄を預かる御用宿・柏屋に居候することに。知れば知るほど女たちの別れの事情はさまざま。
柏屋の主人・源兵衛と共に離婚調停人よろしく、口八丁手八丁、奇抜なアイデアと戦術で男と女のもつれた糸を解き放ち、ワケあり女たちの人生再出発を手助けしていくが、ある日、二人の女が東慶寺に駆け込んできて…。】

大泉 洋の妙なおかしさ、いいですね。満島ひかりは不思議な魅力。
戸田恵梨香さんて女優さんは知りませんでした。

樹木希林はやっぱりいいなあ。存在感がすごい。

堤 真一やキムラ緑子も味があっていい。

縁切り寺の話だけど、キャストで観たって感じ。昔からいつの世も社会は理不尽なものだけど、愚かな人間だけでなく賢くていい人もいたわけですな。でも、いくら現代社会が乱れてるからといって江戸時代に(封建時代に)戻りたいとはまったく思いませんですよ。(N会議のみなさん、Aさん^^;)

お話はハッピーエンドだったのでよかったです。

最近借りたい作品が(準新作旧作に限る)なくて、ひ~~~っさしぶりのDVDでした。

ポイント10倍クーポンを使ったけどたった11ポイント。まだ3倍クーポンが2枚あるから、また借りたいと思います。TSUTAYAにしてやられてるような・・・。

 

星3つ半 

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コメント
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