バランスのある空間

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立つということ

2008-11-19 20:50:44 | インポート

たびたび登場する、私の娘の話です。

彼女は最近、立とうしたり、立てたら歩こうとします。当然フラフラしてバランスがとれず立てなかったり、体が先に行き、うまく歩けなかったりしています。その中でふと思ったことが、「立つ」ということと「歩く」ということでありました。

今回は「立つ」ということで話していきます。

彼女は初めて立とうとしたとき、二本足で立ったことがないので、当然バランス感覚や身体の使い方がわからずフラフラしています。しかし一生懸命にバランスをとろうとしますそして、段々と感覚がつかめて、立つことができました(実際はまだフラついたり、バランスを崩すときもありますが)。それをいつも見ていて、そういえば自分も初めてバランスボールの上に立とうとするとき、同じ感じにフラついてたし、うまくバランスをとろうと何度もやったなぁと、彼女が立つ行動とバランスボールに乗る動作が同じに感じられたのです。

初めてやる動作は経験もなく、どうしていいか分かりません。しかしやっていくうちに、身体の使い方、力の 入れ具合などバランスがとれるようになっていきます

初めて立つという動作の時、誰しも意識してやっていたのに、立つことができ慣れてくると、段々とその意識はなくなります。バランスボールに乗るということも同じです。ただバランスボールはたまに乗ろうとするだけなので、身体の使い方や軸の感覚を少し忘れてしまうため、またフラついたりします。しかし乗ったあとは中心に身体が乗れている感じや脚に体重がうまく乗れている感じがして、普通に立つのが乗る前より楽になります。一方安定した床に毎日いると、立つことが当たり前になり、立つ意識がなくなり(他にも身体を使ったり、意識しなければならないので、意識がないというの大切でもありますが)、普段立つ動作は初め立った感覚と同じに感じています。しかしズーっとそうだと感じていても、身体が変わり、怪我やスポーツ、身体のくせなどで、立つことの身体の使い方も変わってきています。本人は立つという意識がないので、分からないだけなのです。

したがって、バランスボールやバランスディスクで立つという意識を与えてあげると、身体が使えるようになるので、立つのが楽になったり、力みなく立てるようになったりします(くせが強い人は使い方が変わるので、逆に感覚が変になるかも知れませんね)。

でも本来は立つ意識がなくても、自然にうまく、力みなく立てていないといけないのでしょうね。かなり難しく大変だとは思いますが。私も偉そうに語ってはいますが、まだまだです。