バニラが5ヶ月頃のこと
おじいちゃんがいちごを1パック手に、
遊びに来てくれた。
バニラは大喜び
ひとつ ちょうだいね
パクッ!
「おっ 飲んじゃった」 と言ったと思う
もひとつ ちょうだぁい
「よく噛んで食べなさいね」 なんて言っていたと思う
もっと ちょーだぁい
「そうか もうひとつ食べるのか 元気だなぁ」 と言っていたと思う
その おっきいのちょうだぁい
「そんなに食べて大丈夫かぁ」 と言っていたと思う
もっと、もっとぉ
身体をピョンピョン舞わせて欲しがった
お座りしていい子にするから、ちょうだいね
「そうか、そうか いい子だなぁ」 なんて言ったと思う。
というのも そこにはバニラとおじいちゃんの二人だけだったのだ
私達が戻ったのと入れ替わりに おじいちゃん帰る
空になったパックを片手に。
「バニラにいちご上げてくれたのね、いつもありがとうね」
ニコニコ帰って行ったよ
バニラといえば舌をペロチャン して喜んでいた
そしてバニラの吐く息、いちごの匂いがプンプンしていた
あら バニラちゃん いちご食べたでしょ
「うん、ニコニコ」
まさか 1パック食べちゃったのぉ?
大丈夫? そんなに食べちゃって。
沢山もらえてよかったね と おなか大丈夫かなぁ
の複雑の心境
私達の心配をよそに何事も異常なしに過ぎました
おじいちゃんも喜ぶ顔見たさに次から次へとあげちゃったのね~
気持は充分わかる 私だって・・・そうしたいもの
今はいないおじいちゃんだけど
バニラは絶対に覚えているよ
だって大好きだったもんね~。