バニラがまだ数ヶ月の頃
会社から家まで歩いた
普通に歩けば2~3分
でもね ドアの前で気が付いたんだ
鍵を忘れたぁ
えっ まさか? どこへしまったんだろ
バッグにも無い ポッケにもない キョロキョロ おどおど
え~~ッ ホントに無いのぉ?
無いんでございます
そこでふたりで歩いたよ
まだココに引っ越してきて間もなくって
ましてや 付近など探索もしたことない
しかも 時刻は17時過ぎてる
そろそろ暗くなってくる
時は2月 寒い冬の時でございます
おなかはペコペコ 訳の分らない小路を歩く
ひたすら歩く
だって家に入れないもん
鍵は夫が持っていて
彼は出張中
8時半までは帰ってこないだろう という予測は付く
その頃バニラは ヤンチャ盛り 疲れを知らず
大喜び 引っ張る 引っ張る 引っ張る
周りは 黒光りの弾丸が飛んで来るのであわてて逃げる
あたしだって 好きで突き進んでるわけではございません
はぁはぁ ドキドキ 扱いも間々ならぬまま
あてどもなくさまよう・・そしてさまよう
初めての小路
初めての住宅街
初めての県道
初めての山道
初めての川沿いの土手
はちゃめちゃのバニラに付き合うには疲れすぎ
ついに夫が帰ってくる頃となって家路に急ぐ
そのころバニラといえば もうぐったりしていてあたしに引っ張られる始末
帰宅一声 ネェねぇ バニラがね 引っ張らなくなったよ
あたし躾けたもんね・・・ウフフ・・・・・・ヤッタァ!
あれは気のせいでした 只疲れただけのバニラは
翌日には体力回復して 再びあたしを引っ張りまわしたのでした
それから何ヶ月か後 彼女は訓練所という名の寄宿舎に行ったのでした
←この頃のバニラははちゃめちゃだった
暴れん坊で神経を疑ったくらい
今ではこんなにレディに変身 ウフッ
←バニラに応援をして下さって
ありがとうね~♪
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