バッハと音楽についての道草日記

~気になる音楽、ドラマ、書籍、雑誌等についての雑記帳~

『VERY』の表紙モデル「東原亜希」さん

2024-07-05 15:24:17 | 日記

音楽とは全く関係のない話になってしまうのですが、以前から、女性雑誌の中では『VERY』が好きで、パラパラと見てきました。思い出してみると、多分、三浦りさ子さんが素敵で、長年に亘って表紙モデルをしてきたことと関係があるように思います。後発の姉妹雑誌の『STORY』も綺麗な雑誌ですが、『VERY』の方が、内容、デザイン、モデルともに良いように思います。

堂珍さんに変わってからご無沙汰していましたが、申真衣がTVの番組に出演されてから、また興味が湧いてきました。現在の表紙モデルは、東原亜紀(41歳)さんと武井咲(30歳)さんが交互に務めています。

歴代の表紙モデルは下記のようです。

東原亜紀さんは武井咲さんより、10歳以上年上で、様々な苦労にもかかわらず、若々しさを保っているのは驚きです。女性的なものを前面に出さない子育て世代の女性の魅力が溢れ、ボーイッシュ的な雰囲気もあり、今が旬のモデルさんという感じです。今後も見守っていきたい女性です。

以下、東原亜希さんのプロフィールです。

「1982年、神奈川県生まれ。2003年、アサヒビールのキャンペーンガールに。2008年に柔道家 井上康生氏と結婚。翌年に夫とともにスコットランドのエディンバラに留学、現地で長女を出産。2010年に長男を出産、2015年7月に二女・三女となる双子を出産。4人の子育てをしながら、30歳で設立した「家族みんなで楽しめるライフスタイルを提案する」(株)Motherを回し、東京五輪で柔道史上最多のメダル獲得を男子監督として成し遂げた夫を裏から支えた。」(VERY2024年3月14日、「東原亜希さんが実体験を告白!『30代をどう生きるか?』結婚、出産、起業etc.より

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ジェニファー・ラッシュのアルバムMovin’

2024-07-02 15:24:59 | 音楽

たまたま店頭に売れ残っていた、ジェニファー・ラッシュのアルバムMovin’(LPレコード)(1985、CBS)を買ってみました。一応新品でした。

彼女のことは何も知らず、単にアルバムの彼女の写真が恰好良く、デザインも良かったので、思わず手に取ってしましました。

買ってからネットで調べると、ジェニファー・ラッシュは、アメリカのポップス、ロック歌手で、1980年代にヨーロッパ(特にドイツ)で成功し、「The Power of Love」など、いくつかのシングルで成功を収めているようです。YouTubeでも色々出ています。

深い太い声で歌唱力もありながら、しっとりと落ち着いたところもあり、気持ちよく聴けました。ちょっとホイットニーヒューストンを彷彿しました。BGMにも適しているようにも感じます。このアルバムには、全て3-4分位の比較的短い曲で、大ヒット曲はありませんが、「Destiny」、「Ave Maria」、「Hero of a Fool」は良い曲と思いました。

特に「Hero of a Fool」は素敵な曲で何回も聴いてしまいました。英語の歌詞が十分に理解できないのが残念なのですが、別れた恋人への想いを繊細に深く綴っているように思いました。Hero of a Fool(愚か者のヒーロー)とは自分のことを指しているのでしょうか。誰か分かる人がいらっしゃったら是非教えて下さい。

彼女の声は、深海のブルーを彷彿させる素晴らしい歌手と思いました。

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マライア・キャリーのミュージック・ボックス30周年記念

2024-06-28 19:45:21 | 音楽

マライア・キャリーのミュージック・ボックス30周年記念 (完全生産限定盤) (3CD+DVD) (1993年ライヴ映像付4枚組) を買ってみました。

疲れた夜には、「The ones」をいつも聴きたくなってしまいます。週に1回は聴いている感じです。彼女の曲は、懐かしさと共にいつも新鮮さを感じます。元気も出てきます。「Hero」や「One Sweet Day」は歌詞まで覚えてしまいました。

彼女以降、スタンダードナンバーを沢山出せる人はなかなか出ません。テイラースウィフトやマイリーサイラスもそうですが、それなりに楽しく、魅力的ですが、最近の曲は私小説的な感じで、「HERO」のような普遍的なテーマでは作曲できていないように思います。アメリカンポップスも政治と同じように内向きになってきているのでしょうか?

このCDボックスは保存版として持っておきたいです。

 

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グレースの履歴

2024-06-27 19:19:30 | ドラマ

NHKで「グレースの履歴」を見てから、あまりにも素晴らしいドラマで、放映後も何回も録画を観ていたのですが、とうとうDVDを買ってしまいました。

時間が経つのを忘れてしまう程、登場人物の体験を共有している感覚に陥ってしまいます。尾野真千子さんと広末涼子さんが料亭で対峙して話をする場面があるのですが、広末さんの迫真の演技には引き込まれます。このドラマを観ていない方は是非お勧めします。

音楽も素晴らしく、映像に溶け込み、ドラマを一層引き立てています。想像を超えるような発想の作品で、調べてみると阿部海太郎さんの作曲のようです。もう一度、意識してドラマ中の音楽を聴いて見たいと思います。

以下、阿部海太郎さんのホームページから引用しましたので、御参照下さい。

『源孝志さんの小説を源さん自身の脚本、演出でドラマ化された「グレースの履歴」の音楽を手掛けました。旅先の南仏で亡くなった妻の愛車「グレース」のカーナビに遺されていた日本各地への旅の履歴を追う男のロードムービー。彼と、出会う人たちそれぞれの再生を描く物語です。エンディング曲の歌詞とヴォーカルは武田カオリさん。関根彰良さんのギターとBun Imaiさんのドラムとのセッションが格好良いです。

Composition and Piano: Umitaro ABE
Lyrics and Vocal: Kaori Takeda
Guitar: Akira Sekine
Banjo, Guitar: Hirofumi Nakamura
Percussion, Drums: Bun Imai
Strings: Erina Sato, Shiori Takeda, Sofia Waku, Mai Sato, Yoko Mitani, Kazuhide Iino, Kazune Koshikawa, Aya Fukui, Shunsuke Nishimoto 』

 

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宇多田ヒカルの「HIKARU UTADA SCIENCE FICTION」

2024-06-26 12:04:47 | 音楽

宇多田ヒカル「HIKARU UTADA SCIENCE FICTION」(ESCL5928-9)(SONY MUSIC)を聴いてみました。

今までLPレコードしか持っていなかったので、彼女のCDは今回初めて買いました。

SCIENCE FICTIONというタイトルの意味が良く理解できなかったのですが、彼女の音楽を一言で表現しているように思います。

「in the room」の歌詞に「夢も現実も目を閉じれば同じ」というのがありますが、私はこのフレーズがとても好きです。

夢と現実、生と死の間を彷徨する魂の不安定な状態を、量子学的にいう電子雲のように表現されています。彼女の独特な声(ある成書<1>によると尺八と同様の非整数次倍音の高周波成分を多く含んでいるようです)が、アコースティックな音とエレクトリックな音が絶妙に混在したドビュッシーも顔負けの和声(理論的に解明したいと思っているのですが..)に彩られ、宇宙的な世界へと誘う稀有な音楽を形成しています。

高周波成分を出しやすい母音が多い日本語の歌詞だからこそ、より心に染み入るのではないかと思います。彼女自身が、英語より日本語の楽曲を作っているのは、意識的なのか、無意識的なのかを本人に是非聞いて見たいところです。何かで彼女自身が、「生活ではほとんど英語を話しているのに、楽曲では日本語が殆どなのはどうなのかな。もう少し英語を入れようか。」と、どこかに書いていたように思います。でも子音が多い欧米の言語のみの楽曲ではこのような雰囲気は決して生まれないと思います。CDよりLPレコードで聴いた方が遥かに感動的で、今回買ったCDの音が物足りなく感じたのはこれと関係しているかも知れません。

予約しているLPが楽しみです。

<1>中村明一著:『倍音』(春秋社、2010年)

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広末涼子の写真集 C'est la Vie

2024-06-25 10:47:59 | 日記

広末涼子の写真集です。元々ファンではなかったのですが、「おくりびと」、最近では「グレースの履歴」での演技を見て、素晴らしいなと思いました。若い時はアイドルという目でしか見ていなかったのですが、静かな演技の中に人間的な深みを感じ、まさしく女優という感じでした。思わず、この写真集を買ってみました。どの写真も素晴らしく、彼女の内面の深さ、人間的な成長を感じ、どのページも見入ってしまいました。

「セクシーな女性」の新たな基準を見る思いです。

今後の彼女の演技を楽しみにしています。

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イタリア協奏曲

2024-06-19 18:54:42 | バッハ

*

時々疲れた時に、不思議と定期的に聴きたくなるのがイタリア協奏曲です。

グールド自身もインタビューによると定期的に弾きたくなる楽曲のようです。

グールド以外ではヒューイットの演奏が好きですが、圧倒的にグールドの20歳後半に録音したのが最高です。他の演奏家で繰り返して聴きたくなるCDはありません。

第3楽章の疾走感、集中力感が何といっても圧巻で、約3分間という速さです。何回もリピートして、繰り返して聴いてしまします。

晩年の録音も味があっていいのですが、若い時の録音の方がやはり若々しくて新鮮です。

第2楽章についてはヒューイットの考え抜いた、感情の籠った、飽きさせない、熟練した技巧に惹かれてしまいます。似たようなフレーズの繰り返しが多いところを、飽きさせず感情移入して聴くことが出来るのは流石と思いました。自分でも以前に弾いてみたのですが、一見簡単で、単純そうに見えるメロディを魅力的に弾くのは試練の技です。

何といってもグールドのイタリア協奏曲の特に第3楽章はㇲカーッとしてストレス解消に最高です。

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インベンション&シンフォニア

2024-06-03 23:01:12 | 音楽
 
福田ひかりさんのインベンション&シンフォニア(KCD-2096)(ピアノ:ベヒシュタイン)を聴いてみました。
今までグールドのインベンションを参考に自分でも練習していたので、何気なく購入しました。
ゴロっと横になって聞き始めたのですが、聴き慣れている曲なのに何にか今まで聞いたことがないような錯覚に落ちてしまうような感覚に襲われ、思わずこれがインベンションなのか飛び起きてCDジャケットを確認した程でした。そこで初めて不等分平均律で弾かれたことを知りました。
とにかく新鮮で、音がクリアで、響きが美しい。言葉では表せない感覚でした。このCDが大きな話題にならないのが不思議です(私が知らないだけで話題になっているのかも知れません)。
私が聞いているオーディオはハイエンドではない普通のオーディオなのですが、ハイエンドで聴いて見たくなりますし、ハイレゾ音源にすればさぞ美しいのではないかと思います。
このCDでインベンションの新たな美しさを大発見しました。また、不等分平均律についてもっと知りたくなりました。これから私のインベンションのスタンダードになりそうです。
 
 
 
 
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約13年ぶりの投稿です・・・・

2024-04-26 21:10:14 | 日記
ずっと音楽を聴いていたのですが、あまりにも忙しく、人生予測出来ない色々なこともあり、投稿出来ませんでした。干支も一巡してしまい、時間が経つのは早く、人はあっという間に歳をとってしまいます。
最近、体調不良もあり、音楽を聴くことは、現実と夢(黄泉)の架け橋のように思うことがあります。音の高周波には、ハイパーソニック効果があるという知見もあり、安定剤の効果があるのかも知れません。時々、屋外で音楽を聴くと、自然が生き生きと輝いて見えます。
年を重ねて来ると、芸術としての音楽ではなく、音自体の脳への影響を意識するようになってきました。芸術としての音楽の良しあしとは無関係に、また自分の好きな音楽を聴くことが脳にいい影響を及ぼすということ以外にも、音楽を聴くと不思議な感覚になり、最近言われている、量子場脳理論でいう人類共通の集合的無意識に入って行くような感じになります。
音は生命の進化と共にあったのでしょうか? きっとそうに違いない、と色々なことを考えながら音楽を聴いている今日この頃です。
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無伴奏ヴァイオリンソナタ&パルティータ(ファウスト版)

2011-11-27 20:51:58 | 音楽

Scan10010 harmonia mundiから発売されている「J・S・バッハ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ&パルティータ」(HMC-902059)を聴いてみました。演奏は、ヴァイオリン:イザベル・ファウスト(録音:2009.9、テルデックス・スタジオ、ベルリン)です。
ジャケットも素敵で、ヴァイオリンの弓が弓道の矢のように見えて、服装、背景も和風の雰囲気が漂っています。
彼女は1972年、ドイツ生まれで、1987年にレオポルド・モーツァルト・コンクールで優勝し、1993年にパガニーニ国際ヴァイオリンコンクールで優勝しています。2004年からベルリン芸術大学、ヴァイオリン専攻科の教授をつとめています。
彼女の無伴奏を聞いていると、自然にすぅーっと曲に入り込んでいき、思わず聴き入ってしまっている自分に気が付きます。増田良介氏の解説にあるように、パルティータを本来の舞曲としての性格を重視し、早めのテンポで軽快に弾いています。従来のシャコンヌは重々しく厳格に弾いているディスクが多いのですが、シャコンヌは元々は三拍子の緩やかな舞曲という形式の名前です。彼女ほどシャコンヌを三拍子という舞曲の律動性を意識している演奏は他にはないようです。また、彼女はハーモニーとポリフォニーを把握し、それを聴こえるようにすることを大事にしているようですが、まさしくそれを実践しているように思います。
ファウストの演奏は、本来の舞曲の性格を取り戻した、自然で軽快で居心地が良く、何度聴きたくなる気持ちのいい演奏です。他の演奏家にはない新たな無伴奏へのアプローチで、無伴奏の奥深さがまた再認識できました。個人的には今までの無伴奏のディスクの中ではベストと思います。

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無伴奏ヴァイオリンソナタ&パルティータ(全曲)(イブラギモヴァ版)

2011-11-10 21:10:49 | 音楽

Scan10009 Hyperionから発売されている「バッハ:無伴奏ヴァイオリンソナタ&パルティータ(全曲)」(CDA-67691/2)を聴いてみました。演奏は、ヴァイオリン:アリーナ・イブラギモヴァ(録音:2008.12~2009.2、ヘンリー・ウッド・ホール、ロンドン)です。レコード芸術準特選です。
イブラギモヴァという名前はなかなか覚えにくいのですが、写真から見て、彼女の風貌は一匹狼的で、孤高の謎めいた女性といった感じです。ジャケットの感じも無伴奏の雰囲気に合っており、思わず買ってみようと思わせる装丁です。
彼女は1985年、ロシア生まれで、グネーシン音楽院(モスクワ)を経て、メニューイン音楽学校(イギリス)、王立音楽院(ロンドン)で研鑽を積んでいます。バロック・バイオリンも学んでいるようですが、古典派、ロマン派、近現代音楽など、幅広いレパートリーを持っているようです。
このディスクは、モダン・ヴァイオリンでピリオド奏法のセオリーで演奏しているようです。ピリオド奏法とはヴィブラートをなるべく控えることのようですが、バイオリンの演奏法についてはよく分かりません。昨年1月のレコ芸(矢澤孝樹著)では、「彼女のヴィブラートへの禁欲ぶりは、近年モダン化傾向にあるピリオド楽器奏者たちより、いっそう徹底している。」、「彼女は"ノン・ヴィブラートの歌"というかつてない世界を私たちの前にくり広げている。」と評されています。
聴き始めて最初の印象は、冬の寒い大地の澄みきった空間の中に繊細でやや悲しげな感じがするものの、引き締まった音が情感豊かに響いている、といった感じです。ハーンの無伴奏が前面に音を押し出した分かり易い演奏であるのとは対照的に感じます。堅苦しくなく自然な演奏のように思いますが、やや線が細く聞き手からやや距離があるように感じるところがあります。素人的にはもう少し距離感が近い方が迫力がでるのではないかと思います。
イブラギモヴァの演奏は、派手でなく気負いのないストイックな演奏で、澄みきった引き締まった音の中に豊かな叙情を湛えており、聞き手を惹きつけます。今までの演奏にはない、新たな無伴奏へのアプローチと思いました

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ギター演奏によるバッハ作品集

2011-11-03 20:40:08 | 音楽

Scan10005 MEISTER MUSICから、「シャコンヌ~J・S・バッハ作品集~」(MM-2101)が発売されています。演奏は、ギター:福田進一(録音:2011.2.1-2、神奈川)です。レコード芸術特選版にもなっています。収録曲は、①シャコンヌニ短調、②組曲ト長調(原曲:無伴奏チェロ組曲第3番 ハ長調BWV1009)、③組曲二長調(原曲:無伴奏チェロ組曲第6番 二長調 BWV1012)の3曲です。
福田進一さんは1955年大阪生まれで、12歳より故斎藤達也氏に師事、21歳で渡欧しています。1981年パリ国際ギター・コンクールで優勝し、その後、日本を代表する名手として活躍しています。
今までギターにはあまり思い入れがなく、バッハの作品のギター演奏はあまり多く聴いていませんでした。このディスクも軽い気持ちで何となく店頭で買ってみて聞き始めましたが、これが凄かったです!。思わず何回もリピートして聴き入ってしまいました!。
言葉で表現するのは難しいのですが、ギターの柔らかい繊細な音色により、これらの組曲の魅力が最大限に引き出されていると感じました。チェロで聴く原曲より遥かに魅力的であり、後で無伴奏チェロ組曲を聴きなおしてみて、また改めてこの曲の美しさを実感できました。
福田進一さんのギターによる編曲・演奏はバッハ自身さえも気付かなかった組曲の魅力を引き出しているのではないかと感じさせるほど素晴らしいと思いました

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バッハのピアノ協奏曲(シュタットフェルト版)

2011-10-30 13:00:03 | 音楽

Scan10004 SONYから、「J・S・バッハ:ピアノ協奏曲 BWV1054、1058、1055」(SICC-1468)が発売されています。演奏は、ピアノ:マルティン・シュタットフェルト、ミュンヘン・フィルハーモニー室内管弦楽団、音楽監督:ロレンツ・ナストゥリカ=ヘルシュコヴィッチ(録音:2011.4.19-22)です。ちょうど、前回紹介したバーラミ/シャイーのディスクと同時期に発売されたのでとても興味深く聞き比べました。
シュタットフェルトは1980年ドイツ生まれで、9歳でコンサート・デビューし、13歳でフランクフルト大学でレフ・ナトチェニーに師事しています。2002年にライプチッヒでの国際バッハ・コンクールで優勝し、同コンクールで優勝した初のドイツ人として注目を集めました。
シュタットフェルトの演奏は切れ味が良く若々しく、バッハの演奏として新鮮な風を感じました。弦楽器の切れ味も良く、ピアノとの掛け合いが生き生きとしています。ただ、いつも気になるのがSONYの録音で、もわっとした残響音というか、音一つ一つがスカッとしない点です。レコード芸術の録音評を今回初めて見たのですが、これを「自然な余韻」、「柔らかい響き」と評していますが、これは好みの問題でしょうか。ちなみに、このディスクの最後には、「8つの小前奏曲とフーガ(BWV553-560)」が収録されています。これらの曲は現在では、大バッハ作ではなく、子供の誰かか、弟子の作品と考えられているオルガン曲です。この演奏は音が澄んでいて、生き生きとして、とても心地良い演奏です。こちらの方がいいかも.....。
バーラミ/シャイー版と比べて、どちらも数回以上聴いてみました。最初はシュタットフェルトの方が新鮮でいいなと思っていましたが、何回か聞いていくにつれて、バーラミ版の方が熟考された演奏で、味があるように思えてきました

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バッハのピアノ協奏曲(バーラミ版)

2011-10-29 22:21:29 | 音楽

Scan10003 DECCAから、「J・S・バッハ:ピアノ協奏曲 BWV1052-1056」(UCCD-1301)が発売されています。演奏は、ピアノ:ラミン・バーラミ、ライプツィヒ・ゲバントハウス管弦楽団、指揮:リッカルド・シャイーです。
ラミン・バーラミのピアノは初めてこのCDで聴きました。彼は1976年、イランのテヘラン生まれで、イラン革命の時に父親が亡くなり、5歳の時に母親、兄弟と共にイタリアに移住しています。ミラノの国立ジュゼッペ・ヴェルディ音楽院でピアノを学んだあと、シュツットガルト音楽大学でヴォルフガング・ブローザーに師事しています。1998年にイタリアでデビュー・リサイタルを開いて大成功を収め、その後、ドイツ、イタリアを中心に活動を続けているようです。現在、バッハの鍵盤楽器のための作品演奏においてもっとも注目されているピアニストの一人です。
このCDで、彼の演奏は指先まで神経が行き届いた繊細な印象を受けました。グールドを彷彿とさせるところもあります。管弦楽団との呼吸も凄くあっているように思います。彼の際立った個性というものは感じないのですが、バッハの意図しているものを慎重に考え、探索しているような、とても敬虔な演奏に感じます。ただ、もう少し弾けてもいいかなぁと思いました。
ピエラルキッレ・ヂルフィーニの解説(訳:長谷川勝英)では、バーラミはペダルの使用をほとんど避けて、弦楽器もヴィブラートを付けていないようです。これは、オリジナル楽器を用いないオーケストラによる古い時代の音楽の響きを探求するための"第三の道”のようです。また、バッハはストップウォッチを手にしたように、第1番の協奏曲から第5番の協奏曲にかけて演奏時間が次第に短縮されてゆくように作曲したようです。第1番ニ短調の20分から始まり、最終的に第5番ヘ短調のわずかに9分になっています。この5曲の精神的中心が、ちょうど真ん中にある第3番二長調(BWV1054)のアダージョ楽章で、最も深く崇高な部分であると指摘しています。これを読んで、「なるほど!」と思いました

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ド・ニースの第3弾

2011-10-13 21:58:38 | ヘンデル

Scan10002 DECCAから、待望のダニエル・ド・ニースの第3弾が発売されました。「オンブラ・マイ・フ~ビューティー・オブ・ザ・バロック~」(UCCD-1300)です。演奏は、イングリッシュ・コンサート、指揮:ハリー・ビケット、カウンターテノール:アンドレアス・ショルです。
このCDで、ド・ニースのオンブラ・マイ・フがやっと聴けました。また、ペルゴレージ、バッハ、モンテヴェルディ、タウランド、パーセルの曲も収録されています。
興味深かったのはペルゴレージの「スターバト・マーテル」です。ド・ニースの肉感的な声がこの曲の雰囲気に合うかどうか興味津々で聴いてみました。草食系男子のショルと肉食系女子のド・ニースといった感じの組み合わせが何とも言えず新鮮で、繰り返して聴いてしまいました。バッハのカンタータも彼女が歌うと、モノクロ的な雰囲気が華やいだ感じになります。
歌唱力はどうであれ(第1弾に比べると、少し丁寧にはなったようにも思いますが......)、ド・ニースの魅力がたっぷりのCDです

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