バッハと音楽についての道草日記

~気になる音楽、ドラマ、書籍、雑誌等についての雑記帳~

バッハの息子たち(その1)

2007-02-18 19:42:45 | 音楽

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Scan10159_1  以前に買った、ブリリアントレーベルのバッハの息子たちのCDボックス(Brilliant 99785)があまり聞かないままに棚で埃を被って眠っていたので、最近、ボチボチ聞き始めました。このきっかけになったのがチェンバリストの井上裕子さんのブログを読んでからです。

そこで、まずバッハの息子たちについてまとめてみようと思います。講談社現代新書、礒山雅氏著の「J・S・バッハ」(1990年:第1刷発行)、創元社、ポール・デュ=ブーシェ著(樋口隆一監修)の「バッハ」に分かり易く解説されていましたので紹介させて頂きます。

バッハは二度の結婚で20人の子供を設けたと言われています。バッハの時代においては、男の子は父親の職業を継ぐのが一般的で、全ての男児が音楽家になるべく教育されたようです。

最初の妻は、バッハ家の一員であったマリア・バーバラ(1707年結婚)で、①ヴィルヘルム・フリーデマン(1710-84)、②ール・フィリップ・エマニエル(1714-88)、③ヨーハン・ゴットフリート・ベルンハルト(1715-39)の三人の男児を生んでいます。

二人目の妻は、ケーテンで1721年に結婚したアンナ・マグダレーナ・ヴィルケで、①ゴッドフリート・ハインリヒ(1724-63)、②ヨーハン・クリストフ・フリードリッヒ(1732-95)、③ヨーハン・クリスチャン(1735-82)の三人の男児が生まれています。


現代音楽は何処が美しいのか?

2007-02-15 21:20:53 | 音楽

音楽コンクールで作曲部門がありますが、素人の私が聞くと、テレビでの聞きかじりですが、どこが凄いのか良く分かりません。作曲技法や音楽的には斬新で、凄いのかもしれませんが、専門家にしか良く理解が出来ないのではないかと思います。映画音楽、ミュージカル、テレビドラマの主題曲、歌謡曲等にもすばらしい音楽が沢山あるのに、コンクールではどうして良く理解できない難解な曲を作曲するのでしょうか?。是非、誰か教えて下さ~い。ポピュラー音楽がクラッシク(的)音楽より下(?)に見られているようにしか思いません。一昨年前だったか、テレビドラマ「砂の器」の主題曲を千住明さんが作曲していますが、結構いい曲と思っています。CDも買ってしまいました。このような曲はコンクールには出せないのでしょうか?。ジョン・ウイリアムズやバーンシュタインのような作曲家やサウンドオブミュージック、キャッツ、ウエストサイド物語のようなもっと分かりやすい音楽がオーケストラバージョンでどんどん作曲され、クラッシック音楽と同じ土俵で、もっと評価されたらと願ってます。オペラも現在の映画音楽と基本的には同じジャンルですよね。現代のバッハ、モーツアルト、ベートーベンは何処にいるのでしょうかねぇ.....。


バッハの音楽の魅力とは?

2007-02-13 22:19:07 | 音楽

バッハは作曲する心得として弟子に次のようなことを言ったと伝えられています。ある本で読んだのですが、音楽とは色々な人が集まって楽しくおしゃべりしているようなもので、誰が主役、脇役でもなく、各人がそれぞれ自分の事を楽しくしゃべっていると同時に、他人の話にも耳を傾けて良く聞いて、会話全体が楽しく盛り上がっている状態に似ているという喩えです。ある話題について話している場合にも、誰が主役で、誰が聞き役と決まっているわけではなく、全員がそれぞれの個性を出してお話をしていて、しかもみんな全員が楽しく一つにまとまっている状態です。自然の音もまさしくそうです。森に入れば、風の音、草木が揺れる音、様々な鳥のさえずり、虫の鳴き声、それぞれが独立してはいるのですが、それら全体が調和し、森全体の雰囲気を醸し出しているのです。バッハの音楽が聞き飽きないのは、どの旋律、パートに耳を傾けるかによって、様々に聞こえるからかも知れません。全ての旋律を同時に聞き取れる音楽的才能がない私のとっては、何回聞いても新しく感じます。逆に考えれば、バッハの音楽を聞くのには集中力を要し、全てのパートを聞いてやろうと意気込むあまり神経を使い、疲れてしまうことがあります。でも最近は、あまり神経を使わずに、なるべく雰囲気を楽しむようにしています。何十回か聞いているうちに、将来は少しでも全体の構成がわかるかも知れないと期待しているのですが、おそらく一生聞き続けてもバッハの真髄は汲み取れないのではと感じているこの頃です。


バッハの人気は?

2007-02-12 18:58:16 | 音楽

このブログは少しでもバッハの音楽の魅力を色々な人に分かって貰えればいいなと思って書き始めました。バッハのCDも毎年、数多く出版されているのに、私が住んでいる地方では、バッハの演奏会は殆どないし、行きつけのクラッシック専門のCDショップの顔見知りの店員さんによると、全集物や定期的にCDをコレクションしている人は数える位しかいないようです。今はネットで買う人の方が多いのでしょうか?。バッハの晩年でさえ既に古臭い難解な曲と思われていたのだから、現代の殆どの人も昔学校で習ったことがあるカツラをかぶった気難しそうなおじさん位の認識しかないのかも知れません。バッハが晩年にコーヒーショップで学生と演奏会をしていたように、喫茶店、公園、ちっちゃなホールなどで、リクエストに答えながら気楽にバッハのライブ演奏をした方が、本来のバッハの音楽にはふさわしいと思っています。バロック時代には即興演奏も良く行われていたようですが、立派なコンサートホールで生真面目に聞くより、ジャズ見たいに気楽に何かを食べながら、演奏者すぐ近くで聞いた方が似合っていると思っているのですが、私だけでしょうか?。例えば演歌歌手のディナーショウのように.......。


αレーベル(その2)

2007-02-08 21:42:01 | 音楽

Scan10157 山ほどあるゴールドベルク変奏曲の録音のなかでも、このαレーベルのセリーヌ・フリッシュ嬢の演奏は、チェンバロの演奏の中では私の最高のお気に入りです(Alpha 014)。このCDには①ゴールドベルグ変奏曲(BWV 988)、以外にも、②ゴールドベルグ変奏曲の最初の8音のバスに基づく14のカノン(BWV 1087)、③ゴールドベルグ変奏曲第30変奏(クオドリヘッド)のドイツ民謡、の3つの部分から構成されている。②と③は今まで聴いたことが無かったため、興味深く聞きました。解説者の河内琢夫氏によれば、②の作曲年代は「変奏曲」の作曲からおよそ5年後の1747年頃と推定されており、「変奏曲」の初版楽譜の巻末に書き記されていたが、その後忘れられ、1975年にストラスブールで発見されたようです。また、「変奏曲」の第30変奏はクアドリヘッドと名づけられており、これはラテン語で「お好きなように」という意味だそうです。同氏は解説書で、”長大な変奏曲の最後にあたってバッハが行った軽い気晴らし、もしくは弾き手(聞き手)への「お疲れ様」とでも言いたげなサービスであろうか。”と述べています。このクアドオリヘッドには、当時の民謡の旋律が2つ使用されており、モトネタであるこの2つの歌が収録されている。非常に貴重なCDである。このCDには外国語(フランス語、ドイツ語、英語)の分厚く、良い紙で印刷された解説書が付いています。あまり内容は良く分からないのですが、演奏者のセリーヌ・フリッシュ嬢の若くて美しい写真が幾つか掲載されており、これも見所です!


レオンハルトのトランスクリプション集

2007-02-04 17:28:03 | 音楽

Scan10158_1 1週間前に、グスタフ・レオンハルト演奏の「ソナタ、パルティータ&組曲(トランスクリプション集)[編曲:グスタフ・レオンハルト]」のCDを買ってみました。ドイツ・ハルモニア・ムンディ(BVCD-38105-06)のバッハ名盤撰の1つです。1975年と1984年の録音です。レオンハルトが編曲したCDがあるとは今まで知らなかったので、非常に興味深く、ワクワクして聞き入りました。3回程全体を通じて聞いて、シャコンヌだけは数回聞いてみました。解説書に書いてある通り、まさにバッハが目の前で弾いているような演奏です。バッハ自身も無伴奏曲を自らチェンバロに編曲して弾いていたそうなので、編曲というよりかは復元曲的なイメージで聞きました。ただ、原曲の孤高な燐とした厳粛なイメージが薄らいで、どちらかといえば軽やかな、華やかな感じがします。特に、シャコンヌはもう少しスローテンポで重々しく演奏した方がいいかなと勝手ながら感じました。