バッハと音楽についての道草日記

~気になる音楽、ドラマ、書籍、雑誌等についての雑記帳~

ナタリー・デセイのクレオパトラ

2011-10-09 22:03:26 | ヘンデル

Scan10001 Virgin Classicsから、「クレオパトラ~ヘンデルのジュリオ・チュザーレよりクレオパトラのアリア集~」(TOCE-90183)が今年始めにリリースされていてましたが、やっとゲットしました。演奏は、ル・コンセール・ダストレ、指揮:エマニュエル・アイム、ソプラノ:ナタリ-・デセイです。
つい最近まではまったく興味がなかったヘンデルに、しかもオペラに嵌るとは、私自身もビックリしています。やはり、ダニエル・ドゥ・ニースの功績が大きいのではないかと思います。
デセイの声はとても澄んでいて美しくて繊細です。どのアリアも美しくて何回も聴いてしまいました。ただ、ドゥ・ニースの魅力的で、馬力のある歌声に慣れていると(彼女の歌声はやや大味で、音程が外れるようにも感じますが.....)、デセイの声が繊細で迫力に欠けるようにも思います。
このCDにはヘンデルが初期の草案でお蔵入りになった貴重なアリア2曲が収録されています。トラック9<アリア:私のあこがれの人に命をささげようと>とトラック13<アリア:あまりにもあなた方は残酷です>です。しかも、現行版と原案の曲が並べて演奏されています。
ヘンデルの「ジュリオ・チュザーレ」はバロック・オペラの頂点と考えられていますが、一般的にはクラッシック愛好家でもあまり知られていないように思います。このデセイのクレオパトラのCDを聴いて、益々この曲の魅力を再認識しました

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管弦楽組曲集~若き王子のための~(原典版)

2011-10-08 20:08:53 | 音楽

Scan1 AVIEから、「管弦楽組曲集~若き王子のための~」(AV2171)のCDが出ています。演奏は、アンサンブル・ソネリーで、ヴァイオリン&ディレクター:モニカ・ハジェット、オーボエ:ゴンサロ・ルイス(録音:2007年9月21日~25日、セント・サイラス教会、ロンドン)です。第3番(BWV.1068)、第4番(BWV.1069)、は原典版で、トランペットとティンパニー抜きの演奏です。どちらもとても魅力的で、思わず引き込まれてしまいます。私の好みとしてはバッハの曲にあまりトランペットは似合わないように思います。どちらも特に序曲(Ouveture)は素晴らしく、これこそバッハだっ!と思ってしまいました。心躍るような感覚はブランデンブルク協奏曲第3番を彷彿とさせます。トランペットとティンパニーを、第3番では次男のC.P.E.バッハが、第4番ではバッハ自身がカンタータ(BWV.110)の作曲の時に付け加えています。第2番は、ゴンサロ・ルイスによるオーボエ版(世界初録音)です。このCDは何回も聴いてしまいました

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久しぶりにブログ更新です!

2011-09-19 21:30:20 | 音楽

人生は色々な事が起きるもので、ここ1年間はブログ更新がなかなか出来ない状況でした。音楽は毎日それなりに聴いていたのですが、これといった新譜が出ないのが残念です。
最近、感動したのが、マツヤマ楽器に行ってきたことです。新しくリニューアルオープンされていて、2000万円以上のスタンイウェイピアノが置いてあります。一目みて欲しいと思ってしまいました。でも置き場所が.....、とりあえず将来の夢として置いといて、うまく弾けるように頑張ろうと思ってしまいました。音楽に興味のある人もない人も、是非このピアノは必見です。スタッフも暖かく素晴らしく、お部屋も落ちついており、また行きたくなるお店です

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エイシスとガラテア-その4-

2010-11-03 11:49:54 | ヘンデル

Scan10014_2 NAXOSからも、「エイシスとガラテア」のCDが発売されております。左図の「ヘンデル・アシスとガラテア<2幕のマスク>」(8.553188)(スコラーズ・バロック・アンサンブル)(録音:1993年9月、オール・セインツ・チャーチ、イースト・フィンチリー、ロンドン)です。CDジャケットの裏面には、HWV49bとなっているので、1732年の改訂版と思われます。解説によると、後から加えられた曲を省略して、2幕になっているので全曲ではないようです。1718年の初演版とどう違うのか、これからぼちぼち聞き比べてみます。NAXOSはLINN(SACD)と比べてやはり音質が今一です。

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エイシスとガラテア-その3-

2010-11-03 11:25:51 | ヘンデル

Scan10013 ドゥ・ニースのファンで、検索したらこのDVDが見つかりました。ちょうど、「エイシスとガラテア」の嵌っていたところなので、願ったり叶ったりです。左図の「ヘンデル《エイシスとガラテア》」(OA 1025D)(指揮:クリストファー・ホグウッド、エイジ・オブ・エンライトメント管弦楽団)(録音:2009年4月8日、コベントガーデン王立歌劇場、ロンドン)(ライヴ収録)です。
ダニエル・ドゥ・ニースの元気溌剌な演技は魅力的です。ただ、ガラテアという役の雰囲気からして、もう少し繊細でちょっと細めの方がいいかも...と思ってしまいました。
冨澤ひろ江氏の解説に分かりやすくこの作品の背景が書かれております。台本は、ジョン・ゲイ(1685-1732)、アレキサンダー・ポープ(1688-1744)、ジョン・ヒューズ(1677-1720)といった高名な詩人が手がけたと推測されています。原作は古代ローマの詩人オウィディウス(紀元前43-紀元17)の「変身物語」第13巻です。ヘンデルは、イタリア時代に同じ題材でセレナータ「アチ、ガラテアとポリフェーモ」をナポリで作曲していますが、「エイシスとガラテアア」との音楽的関連はないようです。
とにかくこの作品はとても魅力的で、ヘンデル自身も何度となく手直しをしながら、イタリア人歌手がいない時には英語だけで歌われ、度々上演されていたようです。総譜も出版され、ヘンデルはこの作品にかなりの愛着を持っていたようです。多くの合唱が取り入れられており、どの合唱も美しく、また壮大で、各アリアもとっても聴き応えがあります。「メサイア」と比べても遜色がなく、メサイアを彷彿とさせるところもあります。飽きが来ない作品です。

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エイシスとガラテア-その2-

2010-11-03 10:07:00 | ヘンデル

キャノンズ時代の1718年に作曲された「エイシスとガラテア」は、私的上演のみで、その後、かなりの間は一般公開はされませんでした。1719年初めにロンドンに新たなオペラ企業「ロイヤル・アカデミー・オブ・ミュージック」が設立されると、ヘンデルはすぐにイタリア・オペラの世界に戻っていきました。この企業は、ヘイマーケット国王劇場においてイタリア・オペラを恒常的に上演するための株式会社でした。
 その後、ヘンデルは英語による作品を発表していませんでしたが、偶発的に、1731年3月26日に「エイシスとガラテア」がリンカーンズ・イン・フィールズ劇場において、ヘンデルの許可なく上演されました。キャノンズでは私的な上演であったため、これが公的な場での初演でした。この上演は衣装、背景、演技付きの舞台上演でした。その1年後の1732年3月23日にはキャノンズ時代のもう1つの英語作品「エステル」が、やはりヘンデルに無断で、ストランド街の「クラウン・アンド・アンカー・タヴァーン」で上演されています。その後も、1732年4月20日ヴィラーズ街のヨーク館で「エステル」が、5月17日にはヘイマーケット小劇場で「エイシスとガラテア」の海賊上演が行われています。
 ヘンデルはこれらの海賊公演の対抗措置として、アン王女の勧めもあり、1732年5月2日に「エステル(第2稿)」がヘイマーケット国王劇場で上演されています。
 1732年6月10日には、やはり海賊公演の対抗措置として、「エイシスとガラテア(第2稿)」が全3部からなる拡大改訂版で、ヘイマーケット国王劇場で上演されています。この時は背景幕と衣装はありましたが、演技はほとんどなかったようです。ヘンデルは同じ題材でイタリア時代にセレナータ「アーチとガラテアとポリフェーモ」を作曲しており、新たに付け加えられた音楽は殆どこの作品から採用されています。「エイシスとガラテア(第2稿)」では、イタリア人歌手の英語の発音がひどかったため、原曲の英語の歌詞をイタリア語に替えたり、英語のアリアはイギリス人歌手に歌わせるなど、二ヶ国語作品になったようです。しかし、実態は8割がイタリア語で占められており、基本を構成しているのはセレナータ「アーチとガラテアとポリフェーモ」でした。
 三澤寿喜氏によると、≪これまで「エイシスとガラテア」第2稿はのちのギリシャ神話に基づく世俗的オラトリオ(もしくは「音楽劇」)を準備した作品ととらえられてきた。しかし、この作品の実態はむしろイタリア・オペラに限りなく接近しており、ヘンデルが英語のオラトリオとは正反対の方向、すなわち、充実した合唱を含む新様式のイタリア語の劇的作品を模索した最初の作品と位置付けられるのである。....≫と述べている。まさしくそのように思います。
 これらの「エステル」第2稿、「エイシスとガラテア」第2稿は大成功に終わったようですが、1732年の秋にはイタリア・オペラの世界に戻り、新作オペラ「オルランド」の作曲に取り掛かっています。

<三澤寿喜著「ヘンデル」(音楽之友社、2007年)からの引用>

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エイシスとガラテア-その1-

2010-11-02 23:06:55 | ヘンデル

Scan10012 最近、ヘンデルの『エイシスとガラテア』に感動しています。「ヘンデル 牧歌劇《エイシスとガラテア》1718年キャノンズ初演版」(LINN CKD319)(2SACDs)(指揮:ジョン・バット、ダンディン・コンソート&プレーヤーズ)(録音:2008年4月29日-5月2日、Edinburgh、UK)を繰り返して聞いています。
以下、この曲の背景を、三澤寿喜著「ヘンデル」(音楽之友社、2007年)からの引用します。
 この曲はヘンデルのキャノンズ時代(1717-1718)の作品です。ヘンデルは1711年にイギリスに移住し、同年2月24日のオペラ「リナルド」の初演の成功以来、殆どロンドンでオペラ活動をしていましたが、英国王室の政情不安、経済危機により、1717年6月29日にヘイマーケット国王劇場が閉鎖したため、ヘンデルはオペラ活動を中断しています。その頃に、カーナボン伯爵であるジェイムズ・ブリッジズから保護の申し出があり、1717年夏から1718年末までの約1年半をキャノンズで過ごしています(ジェイムズ・ブリッジズは1719年にシャンドス公爵となっている)。この期間が「キャノンズ時代」と言われています。ブリッジズはロンドン近郊エッジウェアの村近くのキャノンズに私的な礼拝堂を有するキャノンズ邸を建てて、贅沢な礼拝を行っていました。ヘンデルの身分は「住み込み作曲家」で、キャノンズ滞在中はオペラから完全に離れて、私的な礼拝用や娯楽用の英語作品に専念しています。この時代に作曲された作品は、11曲の「シャンドス・アンセム」、1曲の「シャンドス・デ・デウム」、私的な娯楽用に作曲された2つのマスク、「エイシスとガラテア」、「エステル」でした。ヘンデルは、この時代に急速に英語への音楽付けに習熟したようです。その頂点となる作品が『エイシスとガラテア』です。
 キャノンズ邸にはかつてバーリントン邸で活動していた文化サークルのメンバーのほとんど(ジョン・ゲイ、ジョン・ヒューズ、アレグザンダー・ポープ、ジョン・アーバスノット、バーリントン伯爵)が集まっており、彼らはヘンデルに英語の詩への音楽付けの試みを誘っていたようです。オペラの作曲が休止中であったヘンデルは、こういう事情で自ら積極的に英語作品を試みており、「エイシスとガラテア」もこのような状況で生まれています。
 「エイシスとガラテア」の作曲、初演の詳細は不明のようですが、1718年の5月末に完成し、6月10日頃にキャノンズ邸の1室でブリッジスと彼らの友人の前で私的に上演されたものと考えられています。この作品は、レチタティーヴォ、器楽伴奏付きレチタティーヴォ、アリオーソ、ダ・カーポ・アリア、2重唱、3重唱、5重唱で構成されています。初演の際、衣装や背景幕は伴っていたが、演技は伴わなかったと思われる点や多様な様式による合唱が重要な役割を果たしている点において、のちの「世俗的オラトリオ」を予示する重要な作品とされています。
 この曲を最初に聞いた時、本当に新鮮で、ヘンデルとしては特異的な作品のように思いました。冒頭の早いテンポの躍動感のあるリズムは、草原を走る小動物や狩りの風景を思わせます。それに続く合唱も美しく、後半のエイシスが亡くなってからの数々の合唱は深遠で美しいです。バッハさえも寄せ付けない若きヘンデルの恐るべし才能を感じさせます。このCDのダンディン・コンソート&プレーヤーズの生き生きとした演奏、LINNの録音、ジャケット、いずれをとっても素晴らしいと思います。本当に満足できる感動的なCDです

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久しぶりに福岡出張です

2010-10-17 20:27:26 | 旅行記

週末に久しぶりに福岡に行きました。初めてホテルオークラ福岡に泊まってみました。一泊寝るだけだったので、安い部屋(スタンダードダブル)にしました。あまり期待していなかったのですが、思った以上にとても良かったです。華美ではないものの、コンパクトな部屋で、綺麗で、適度に高級感もあり、居心地が良く、ビジネスには最適です。スタッフは若い人が多いのですが、接遇はとても気持ちが良く、好感が持てます。リッツ・カールトンみたいに妙にマニュアルっぽくなく、フレンドリーなところがいいです。リーゾナブルな価格で、また泊まってみたいと思います。

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メインホールもなかなか綺麗です。
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2Fにある日本料理店「山里」の天婦羅はとても美味しかったです。
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ミサ曲ロ短調

2010-09-25 22:16:19 | インポート

Scan10005Scan10315 「ミサ曲ロ短調-ジョシュア・リフキン校訂、ブライトコップ版/2006-」(LINN CKD 354)(2SACDs)(ジョン・バット指揮、ダンディン・コンソート&プレーヤーズ)(録音:2009年9月11日-17日、グレイフライアーズ教会、エディンバラ)(左図)は、「a single voice to each part」の演奏のようです。レントゲンで見るように、作品の骨格が明瞭に浮き上がり、今までにない新鮮さをに感じます。ただ、繰り返して聞いていると、何となく重厚感がなく、宗教的雰囲気に欠けるように感じます。やはりミサ曲ロ短調はmultiple voicesの方が合うのでしょうか。「マタイ受難曲-1742年頃バッハ最終演奏版-」(LINN CKD 313)(3SACDs)(ジョン・バット指揮、ダンディン・コンソート&プレーヤーズ)(録音:2007年9月3日-6日)(右図)も「a single voice to each part」の演奏ですが、こちらの方はミサ曲ロ短調に比べてこの演奏様式が合っているように思います。ちなみにどちらもジャケットが素敵で気に入っています。

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シフのパルティータ

2010-09-23 20:37:26 | インポート

Scan10003 今日は午前中に雨が少し降って、少し涼しくなりました。2,3日前から、以前に買っていた「J.S.バッハ:パルティータ全曲」(UCCE-7501/2)(ピアノ:アンドラーシュ・シフ)(録音:2007年9月21日、ノイマルクト、オーストリア)を引っ張り出して聞いています。2001年録音の「ゴールドベルク変奏曲」がとても良かったので、今回も期待していました。今回のCDも、ホールの音響が素晴らしく、録音も綺麗でした。ただ、「ゴールドベルク変奏曲」を聞いた時程の感動が不思議と沸いてきません。どうしてもグールドの演奏・録音(SONY)と比較してしまうのですが、パティータにはシャープで硬質な録音の方が個人的には合うように思います。今回の録音は一つ一つの音の反響が強く、ベールが掛かったようでロマンティックではありますが、スカーッとした爽快感がなく、やや物足りなさを感じます。でも、音質も良く、シフの新たな境地に立った今までにない魅力的な演奏です。

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レイチェル・ポッジャーのヴァイオリン協奏曲

2010-09-20 22:03:59 | インポート

昨年暮れから色々な大変出来事が続いておりブログ更新が出来ていませんでした。まだまだ忙しい日々が続きますが、音楽だけは何とか聴き続けています。
昨年からはヘンデルを多く聞いているのでですが、最近、レイチェル・ポッジャーの「J・S・バッハ Scan10001ヴァイオリン協奏曲集」(CHANNEL CLASSICS:CCSSA30910)が東京エムプラスから出ていたので聴いてみました。女性ヴァイオリニストによるヴァイオリン協奏曲は、ハーン以外はいつも期待はずれでしたが、この演奏はチョット興味深く聴けました。まず、録音がとても綺麗で、独奏者と伴奏者の音が聞き分けやすく、各パートの絡み合いが美しく共鳴しています。装飾音が多く、抑揚もやや付けすぎた感じがあり、やや気になりましたが、演歌の節回しっぽくてこういうのもアリかなと思いました。ヴァイオリン協奏曲ト短調(BWV1056)のラルゴは美しい旋律で有名で、いつももっと甘美な演奏はないのかな~と思っていたのですが、ボッジャーの演奏は予想を超えてかなり甘美でロマンティクで結構気に入りました。やや恣意的な感じがしますが、ここまで甘美な演奏は他に聞いたことがないように思います。全体的に綺麗な録音と演歌調の甘美な演奏で、今までにはない新鮮で、ロマンチシズム溢れるヴァイオリン協奏曲でした。

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琵琶湖を見に.....

2009-10-06 22:19:39 | 旅行記

先週週末に久しぶりに大津に出張に行ってきました。大津プリンスホテルに泊まりました。ホームページで見たら、大津では一番いいホテルで、綺麗で、琵琶湖のすぐ近くだったので選んでみたのですが、泊まってみると、築約20年経っているみたいで、やや古臭い感じでした。部屋代がかなり安いので、スイートに泊まってみたのですが、今一......。部屋からの景色は非常に良かったでのですが、丁度、天気も悪く、琵琶湖の風景も単に大きな池のようにしか見えず、観光も出来そうになかったので、予定を切り上げて早く帰ってきました。

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やはり大津は遠いなぁ..という感じでした。あまりリフレッシュ出来ずに少しがっかり。
今度は何処に泊まろうかな~と既に色々考えています。

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ヘンデルのイタリア修行-その3-

2009-09-22 20:18:38 | ヘンデル

ヘンデルがローマに到着したのは、1706年12月か1707年1月とされています。
最初に滞在したのは、パンフィーリ枢機卿の邸であったようです。
パンフィーリ枢機卿は、教皇インノケンチウス十世を大おじにもち、美術や音楽を保護し、コレッリ、フランチェスコ・ガスパリーニ、ボノンチーニ兄弟などを雇い、日曜日毎に演奏会を開き、また、自らもオラトリオの台本やカンタータの詩を作っていました。前回の記事で紹介したCD、パンフィーリ作詞の器楽伴奏付きカンタータ「愛の妄想」(HWV99)は、ヘンデルがパンフィーリ邸に滞在し始めた1707年1月か2月頃の作品と考えられています。
パンフィーリは、自らの台本によるオラトリオ「時と悟りの勝利」(HWV46a)を1707年5月頃にヘンデルに依頼しています。この曲の初演の場所、日時は不明ですが、パンフィーリ枢機卿の邸またはオットボーニ枢機卿のカンチェッレリーア宮殿で初演されたとも言われています。この曲のリハーサルで、コンサート・マスターのコレッリは激しいフランス風序曲が理解出来ず、ヘンデルはイタリア風の序曲に置き換えたとされています。
また、パンフィーリ枢機卿はヘンデルを賛美するカンタータの詩を書いて、ヘンデルに作曲させています(「ヘンデルよ、私のミューズは」(HWV117))。(続く)。
(出典:三澤寿喜著「ヘンデル」、音楽之友社、2007年)

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イタリア語カンタータ「愛の狂乱」他

2009-09-21 21:46:32 | ヘンデル

Scan10399ローマでのヘンデルの最初の保護者は、ベネデット・パンフィーリ枢機卿(1653-1730)で、詩人として才能があった人物のようです。パンフィーリ枢機卿はヘンデルに、最初のオラトリオ「時と悟りの勝利」やカンタータ「愛の狂乱」(HWV.99)の詞を提供しています。
Virginから、『ヘンデル:イタリアン語カンタータ「愛の狂乱」他』(TOCE55786)が出ています(ソプラノ:ナタリー・デセイ、指揮&ハープシコード:エマニュエル・アイム、演奏:ル・コンセール・ダストレ)(録音:2005年6-8月、フランス)。
①「愛の狂乱」(HWV.99)/
②「アーチ、ガラテーア、ポリフェーモ」(HWV.72)から
  アリア「ここでは小鳥が喜ばしげに木から木に飛び回り」/
③「心が躍る」(HWV.132b)/
の3曲です。
「愛の狂乱」(HWV.99)は非常に魅力的で、愛らしいカンタータです。オーボエの旋律が楽しく、何回も聴きたくなります。後期の作品といってもいいような感じです。
「アーチ、ガラテーア、ポリフェーモ」(HWV.72)はイタリア語のカンタータで最も長いもので、1708年6月にナポリを訪問した時に作曲されています。

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やっと休暇....

2009-09-19 22:00:00 | ヘンデル
今年もバタバタとしていたら、もう9月といった感じです。やっと休暇らしきものが取れそうです。今年は、バッハよりヘンデルを多く聴いてみました。ヘンデルのワンパターンと思えるオペラも、じっくり聴いてみると段々彼の世界に引き込まれていきます。人間そのものを生き生きと描いた作風はバッハとは正反対のようにも思えますが、ヘンデルがバッハと同様の立場(カントル)になっていれば、おそらくバッハにも劣らない教会カンタータを作曲したに違いないと強く確信しています。ずーっとヘンデルを聞いて、ふとバッハを聴くと、今まで気付かなかったバッハの奥深さを改めて感じます。





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