マルティン・シュタットフェルトの「バッハ:ピアノ協奏曲集第1番、第2番、第5番他」(SONY:SICC 520-1)(ピアノ:マルティン・シュタットフェルト、指揮:アヒム・フィードラー、ルツェルン祝祭弦楽合奏団)を聴いてみました。繊細かつ躍動感があり、ロマンチシズムを感じさせる魅力的な演奏です。バッハのピアノ協奏曲と言えば、やはりグールドの演奏が頭に焼き付いているので、グールドと比較してしまいます。特に、お気に入りの第1番を今まで色々な演奏家で比較して聞いているのですが、グールドを除けばシュタットフェルトの演奏が最も惹きつけられました。協奏曲第1番の第1楽章は同じようなフレーズが繰り返して出てきますが、グールドは奇異に思えるほど微妙に表現を変えて演奏しています。モノラルながらこの個性的な演奏にはまると、他の演奏家がやや平凡に思えてしまいます。それでもシュタットフェルトの演奏はすばらしく、繰り返して聴いてみたくなります。
今週は札幌に出張です。天気が良くなりますようにっ。