筋書きのないドラマ、筋書きのあるドラマ

ロッテ戦を中心に、野球を好き勝手な視点から見るブログ

希望が見える「チェンジリング」

2009-02-25 19:01:17 | 映画タ~ハ行

息子が行方不明になり、発見の知らせを警察から受けて会いに行くとそれは見知らぬ少年だった。ロス警察の保身のために、次々と非道な目に遭わされる母は……。これは真実の物語だという。

「ミリオンダラー・ベイビー」。「ミスティック・リバー」。実はイーストウッド監督の映画はちょっと苦手意識があった ラストにあまりに救いがないように思えて、毎度観た後落ち込んでしまったから。

が、この「チェンジリング」は違った。トーンはやはり重くて暗くて怖さがあるが、最後に希望の光が見える。おかげで「母は強し」と気兼ねなく思うことが出来た。

何と言っても、アンジョリーナ・ジョリーがステキだった。どんな理不尽な目にあっても、凛として気品があって強くて美しい。息子への愛情が強く強く伝わってくる。あのお母さんなら、最後に聞かされる息子の勇気ある行動も納得。

個人的には、「見つかりました」の知らせにうれし泣きする彼女の姿にもらい泣き まだ最初の方だったのに早々とやられました。

1920年代に、現実にあった話だというから恐ろしい。警察とか偉い方々の、保身から来るやりたい放題というのは、世界共通であり得ることなのね。天誅を受けたらしいのはよかったです。

でも実際には子供は見つからなかったということなのか……。哀しいですが、それでもあのラストの持ってきかたはあの主人公にピッタリでした。彼女の未来が報われますように、と願わずにいられませんでした。