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『ポセイドンのめざめ』(キング・クリムゾン)

2025-01-14 01:33:42 | albums

ポセイドンのめざめ In the Wake of Poseidon


【歌・演奏】
  キング・クリムゾン/King Crimson

【リリース】
  1970年5月15日


【録音】
  1970年1月~4月 ウェセックス・サウンド・スタジオ(イングランド ロンドン)
  

【プロデューサー】
  ロバート・フリップ/Robert Fripp & ピート・シンフィールド/Pete sinfield

【エンジニア】
  ロビン・トンプソン/Robin Thompson

【レーベル】
  アイランド/Island Records(UK, Europe)
  アトランティック/Atlantic Records(US)
  フィリップス/Philips Records(Australia)
  ヴァーティゴ/Vertigo Records(New Zealand)

【収録曲】(☆シングル=⑥)
 side : A
  ① 平和 / 序章 0:51
    Peace - A Beginning(Robert Fripp, Pete Sinfield)
  ② 冷たい街の情景(インクルーディング:トレッドミル42番街) 7:57
    Pictures of a City (including 42nd at Treadmill)(Robert Fripp, Pete Sinfield)
  ③ ケイデンスとカスケイド 4:35
    Cadence and Cascade(Robert Fripp, Pete Sinfield)
  ④ ポセイドンのめざめ(インクルーディング:リブラのテーマ) 8:24
    In the Wake of Poseidon (including Libra's Theme)(Robert Fripp, Pete Sinfield)
 side : B
  ⑤ 平和 / テーマ 1:15
    Peace - A Theme(Robert Fripp)
 ☆⑥ キャット・フード 4:52
    Cat Food(Robert Fripp, Ian McDonald, Pete Sinfield)
    *1970年3月13日リリース
  ⑦ デヴィルズ・トライアングル 11:30
    Devil's Triangle
     (a)  マーデイ・モーン 3:47
       Merday Morn(Robert Fripp, Ian McDonald)
     (b) ハンド・オブ・セイロン 4:01
       Hand of Sceiron(Robert Fripp)
     (c) ガーデン・オブ・ワーム 3:45
       Garden of Worm(Robert Fripp)
   ⑧ 平和 / 終章 1:54
     Peace - An End(Robert Fripp, Pete Sinfield)

【録音メンバー】
 <キング・クリムゾン>
   ロバート・フリップ/Robert Fripp(guitars, mellotron②④⑦, celesta③, electric-piano⑦, devices, production)
   グレッグ・レイク/Greg Lake(vocals①②④⑥⑧)
   ゴードン・ハスケル/Gordon Haskell(vocals③)
   マイケル・ジャイルズ/Michael Giles(drums②③④⑥⑦)
   メル・コリンズ/Mel Collins(alto-sax②, bariton-sax②, flute③)
   ピート・シンフィールド/Pete sinfield(words, production)
 <ゲスト・ミュージシャン>
   ピーター・ジャイルズ/Peter Giles(bass②③④⑥⑦)
   キース・ティペット/Keith Tippett(piano③⑥⑦)

【チャート】
 1970年週間アルバム・チャート  イギリス4位 アメリカ(ビルボード)31位 カナダ28位 オーストラリア17位

【メ  モ】
 ・キング・クリムゾンのセカンド・アルバム。全英アルバム・チャート4位を記録したが、これはキング・クリムゾンの全アルバム中最高位である。

 ・このアルバムは、リリース当初は「ファースト・アルバム『クリムゾン・キングの宮殿』を上回る出来栄え」と賞賛されたが、のちにはその構成が「クリムゾン・キングの宮殿」と大きく似通っていることが問題視された。

 ・「クリムゾン・キングの宮殿」発表後、イアン・マクドナルドマイケル・ジャイルズグレッグ・レイクが脱退したため、ロバート・フリップはこのアルバムを制作するにあたり、メンバーを探すところから取りかかった。ヴォーカリストは当時無名だったエルトン・ジョンが起用される予定だったが、フリップのイメージと合わず、ひとまずグレッグ・レイクが務めた。レイクが新バンド結成のためキース・エマーソンと合流すると、ゴードン・ハスケルが後任のヴォーカリストを務めた。ハスケルは、かつて「リーグ・オブ・ジェントルメン」時代にフリップとバンド・メイトだった。ベースには、「読譜ができる」という理由で、レイクの前任者だったピーター・ジャイルズが起用された。ドラムスには新メンバーとしてアンディ・マカロックが内定していたが、クリムゾン加入以前の未消化の予定をこなす必要があったため、その代わりとしてフリップの要請でマイケル・ジャイルズがドラムを担当することになった。そのほかメル・コリンズ、キース・ティペットが参加している。

 ・②「冷たい街の情景」のアルバム発表時の邦題は「踏み車の42番目」である。この曲は、すでに1969年には「ア・マン、ア・シティ」のタイトルでオリジナル・メンバーによって演奏されていた。

 ・③「ケイデンスとカスケイド」は、ピート・シンフィールドが書いた詞にイアン・マクドナルドが曲をつけていたが、マクドナルドが脱退したためフリップが新たに曲をつけ、グレッグ・レイクのガイド・ヴォーカルで録音したが、本録音前にレイクが脱退したため、新加入のゴードン・ハスケルが代わりに歌った。

 ・⑦「デヴィルズ・トライアングル」の原曲は、イギリスの作曲家グスターヴ・ホルストの組曲「惑星」の第1曲「火星、戦争をもたらすもの」。ホルストの遺族からタイトルの使用が許可されなかったため、シンフィールドがタイトルを付けた。「デヴィルズ・トライアングル」とは、船舶や飛行機の事故や行方不明事件が多発することで有名なフロリダ沖の海域「バミューダ・トライアングル」になぞらえたものである。

 ・原題「In the Wake of Poseidon」の正しい訳は「ポセイドンの跡を追って」である。「ポセイドンのめざめ」は、wakeを「目覚める」の名詞である
としたことが原因の誤訳。


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