トー・ファット Toe Fat
【活動期間】
①1969年~1971年
②1972年
【メンバー】
①1969~1970
クリフ・ベネット/Cliff Bennett(vocal, piano)在籍1969~1971, 1972
アラン・ケンドール/Alan Kendall(guitar)在籍1970~1971
ケン・ヘンズレー/Ken Hensley(keyboards, guitar, vocal)在籍1969
ジョン・グラスコック/John Glascock(bass)在籍1969~1971
リー・カースレイク/Lee Kerslake(drums)在籍1969
ブライアン・グラスコック/Brian Glascock(drums)在籍1970~1971
②1972
クリフ・ベネット/Cliff Bennett(vocal)
ミック・クラーク/Mick Clarke(guitar)
リントン・ナイフ/Lynton Naiff(keyboard)
ミック・ホークスワース/Mick Hawksworth(bass)
トニー・フェルナンデス/Tony Fernandez(drums)
「トー・ファット」(Toe Fat)は、ヴォーカリストのクリフ・ベネットと、「ゴッズ」のメンバーが合流したロック・バンドである。
ケン・ヘンズレーやリー・カースレイク(のちともにユーライア・ヒープ)が在籍していたことで知られる。
クリフ・ベネットは、「レベル・ラウザーズ」(The Rebel Rousers)を率いて活動していたヴォーカリストである。
ベネットは1968年にレベル・ラウザーズから離れると、翌69年に旧知のミュージシャンであるケン・ヘンズレーに声をかけた。ヘンズレーはその年2月の「ゴッズ」(The Gods)の解散によってフリーになっていたからである。
ベネットはヘンズレーのほか、ベースにポール・バス(Paul Bass)、ドラムスにフランク・ファーリー(Frank Farley)を加え、「クリフ・ベネット・バンド」を結成し、1969年6月にはシングル「Memphis Streets」(ベネットのソロ名義)をリリース。
そしてシングル・リリースとほぼ同時期に、ベースがバスからジョン・グラスコックに、ドラムスがファーリーからリー・カースレイクに代わり、バンド名を「トー・ファット」として、新たに活動を始めた。
(トー・ファットの初代ベーシストは、デビュー・アルバムによると「ジョン・コーナス」と記載されている。これは元ゴッズのジョー・コーナスの記載ミスだと思われていたが、実際にはジョー・コーナスはトー・ファットのメンバーだったことはなく、正しくは、やはり元ゴッズの「ジョン・グラスコック」である。)
ヘンズレーとカースレイクはデビュー・アルバムのレコーディングには参加したが、1969年11月には脱退し、ヘンズレーは「ヘッドマシーン」(Headmachine)に、カースレイクは「ナショナル・ヘッド・バンド」(National Head Band)に加わった。
ベネットはアラン・ケンドール(guitar 元Glass Menagerie のちビー・ジーズのサポート)、ジョンの兄で、やはり元ゴッズのブライアン・グラスコック(drums)を補充し、活動を続ける。
1970年2月、トー・ファットはデビュー・シングル「Working Nights」をリリース。ちなみにB面に収録された「Bad Side of the Moon」は、当時まだ無名だったエルトン・ジョンとバーニー・トーピンが書き下ろした作品である。
同年5月には、ヒプノシスによる奇妙なジャケット写真が話題となったデビュー・アルバム「Toe Fat」をリリース。
この年11月には早くもセカンド・アルバム「Toe Fat 2」をリリースしたが、ほどなくバンドは解散する。
トー・ファット解散後のベネットは、自己のバンド「リベリオン」(Rebellion)を結成するが、1972年にはミック・クラーク(guitar)、リントン・ナイフ(keyboard)、ミック・ホークスワース(bass)、トニー・フェルナンデス(drums)の布陣でトー・ファットを再結成する。
同年9月、シングル「Brand New Band」をリリースしたが不発に終わり、トー・ファットは再び活動を停止した。
【ディスコグラフィ】
<アルバム>
1970年 Toe Fat
1970年 Toe Fat 2
<シングル>
1970年 Working Nights
1972年 Brand New Band
【メンバー変遷】
#1 1969
クリフ・ベネット(vocal)ex. Cliff Bennett Band
ケン・ヘンズレー(keyboard, guitar, vocal)ex. The Gods → Head Machine
ジョン・グラスコック(bass, vocal)ex. The Gods
リー・カースレイク(drums)ex. The Gods → National Head Band
#2 1970~1971
クリフ・ベネット(vocal)
アラン・ケンドール(guitar)ex. Glass Menagerie
ジョン・グラスコック(bass, vocal)
ブライアン・グラスコック(drums)ex. Head Machine, ex. Octopus
#3 1972
クリフ・ベネット(vocal)
ミック・クラーク(guitar)
リントン・ナイフ(keyboard)
ミック・ホークスワース(bass)
トニー・フェルナンデス(drums)