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スティームパケット

2024-10-04 16:06:11 | band

スティームパケット Steampacket


【活動期間】
  1965年~1966年

【メンバー】
  ロング・ジョン・ボルドリー/Long John Baldry(vocal)
  ロッド・スチュワート/Rod Stewart(vocal)
  ジュリー・ドリスコール/Julie Driscoll(vocal)
  ヴィック・ブリッグス/Vic Briggs(guitar)
  ブライアン・オーガー/Brian Auger(keyboard, vocal)
  リッキー・フェンソン/Ricky Fenson(bass)
  ミッキー・ウォーラー/Micky Waller(drums)


【バンドの歴史】
 ロング・ジョン・ボルドリーは、1963年に「シリル・デイヴィス R&B オール・スターズ」に参加したが、1964年1月にシリル・デイヴィスが死去したためその後を引き継ぎ、バンド名を「フーチー・クーチー・メン」として活動を続けていた。
 フーチー・クーチー・メン解散後の1965年7月、ボルドリーはロンドンにおいてロッド・スチュワート、ジュリー・ドリスコール、ブライアン・オーガー、ヴィック・ブリッグス、リッキー・フェンソン(のち「リック・ブラウン」と名乗る)、ミッキー・ウォーラーの計7人で新たなバンドを結成し、バンド名を「スティームパケット」とした。
 スチュワート、ドリスコールは、フーチー・クーチー・メンでボルドリーのバンド・メイトだった。ブライアン・オーガーは自身のバンド「トリニティー」を率いており、ウォーラーはそのメンバーであった。ブリッグスはダスティ・スプリングフィールドのバックを務めていた「エコーズ」のメンバーで、友人であるオーガーの要請でスティームパケットに参加。またフェンソンは、ビル・ワイマンが加わる前の、最初期のローリング・ストーンズのベーシストである。


 スティームパケットはリズム&ブルースを基盤にしたバンドで、ジョルジオ・ゴメルスキーのマネージメントによって全国のさまざまなクラブや劇場などで演奏し、モッズらから支持されるようになった。1965年にはローリング・ストーンズのイギリス・ツアーのサポートを務めている。
 実力的には申し分のないバンドだったが、メンバーがそれぞれに交わしていた契約が障壁となって、正式なアルバムを制作することはできなかったが、マーキー・クラブでのリハーサルを録音した音源が1970年に「First of the Supergroups:Steampacket Featuring Rod Stewart」のタイトルでリリースされている。


 1966年初頭にスチュワートが脱退すると、その数ヵ月後にはボルドリーも脱退し、その後間もなく1966年5月にスティームパケットは解散した。
 解散後のボルドリーは、当時無名のエルトン・ジョンが在籍していた「ブルーソロジー」に加入。
 オーガーは「トリニティー」を再結成し、ドリスコール、ブリッグス、フェンソン、ウォーラーはオーガーと行動をともにする。
 スチュワートは「ショットガン・エクスプレス」を経て「ジェフ・ベック・グループ」に加入するが、ここでウォーラーと再会している。



左から ロッド・スチュワート、ロング・ジョン・ボルドリー、ジュリー・ドリスコール、ブライアン・オーガー


【ディスコグラフィ】(☆=ライヴ・アルバム ★=コンピレーション・アルバム)
 <アルバム>
  1970年 ファースト・スーパー・グループ/Rock Generation Volume 6 - The Steampacket (Or The First "Supergroup")
  1990年 The Steampacket Featuring Long John Baldry, Rod Stewart, Brian Auger & Julie Driscoll ※録音1965年


【メンバー変遷】
#1 1965~1966
   ロング・ジョン・ボルドリー(vocal)ex. Hoochie Coochie Men
   ロッド・スチュワート(vocal)ex. Hoochie Coochie Men →Shotgun Express
   ジュリー・ドリスコール(vocal)ex. Hoochie Coochie Men
   ヴィック・ブリッグス(guitar)ex. The Echoes
   ブライアン・オーガー(keyboard, vocal)ex. Trinity
   リッキー・フェンソン(bass)ex. Cyril Davies & the R&B All-Stars
   ミッキー・ウォーラー(drums)ex. Trinity

#2 1966
   ロング・ジョン・ボルドリー(vocal)→Bluesology
   ジュリー・ドリスコール(vocal)
   ヴィック・ブリッグス(guitar)
   ブライアン・オーガー(keyboard, vocal)
   リッキー・フェンソン(bass)
   ミッキー・ウォーラー(drums)

#3 1966
   ジュリー・ドリスコール(vocal)→Brian Auger & the Trinity
   ヴィック・ブリッグス(guitar)→Brian Auger & the Trinity
   ブライアン・オーガー(keyboard, vocal)→Brian Auger & the Trinity
   リッキー・フェンソン(bass)→Brian Auger & the Trinity
   ミッキー・ウォーラー(drums)→Brian Auger & the Trinity


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