主人の父が入院してまして、休みの日はチョクチョクお見舞いに行ってました。
病院は、主人の実家から車で40分くらい。
義母は年の割には腰が曲がってしまい、バスでお見舞いに行くのも大変な状態。
(バスだったら乗り換え&歩きで母には無理)
だから、休みの日はできる限り行くようにしてました。
自宅から主人の実家まで車で1時間半強。
自分の準備が出来ると早くから玄関で待っている義母の為に
朝7時過ぎには家を出て
昨日も朝早くから準備をして実家に向いました。
「きっと、玄関で待ってるぞ」と主人。
……実家に着くと、車庫に義父の車……
『っえ、今、お義父さんの車あったよ』と言いかけたら、
義父の姿が………
数日前に退院したようです。
ひとこと言ってくれてたら、バタバタと大急ぎで出掛けてくることもなかったような…
実は、義母にそんな事望むのは無理なのです。。。
農家出身なのに義母の兄弟はそれはそれは凄い経歴の方々だらけ。
みんなも知っている大企業の凄い役職だった方がいたり、
大病院の薬剤師長なさっていた方がいたり、
学校の先生をされてた方がいたり……
(養子に入ったとはいえ、従兄弟たちも凄い人だらけ、
主人も肩身の狭い思いをしてきたようです)
そんな兄妹の末っ子で育った義母は、のほほ~んと育たれたようで…
結婚当初、泊りに行っても、
お布団干したり、シーツ洗いたてなんて事ありませんでした。
極めつけは、生まれて間もない子供を連れて行ってもこの事は変わることなく、
押し入れからカビ臭いお布団出して、寝かせたりしてました。
いつの頃からか、早めに行って、まず、布団を干してってことにしました。
シーツは持って帰って洗って持って行く。
使ったタオルは洗わず、乾かし、そのまま畳んであった事もありました。
何も気にしないタイプの人なんです。
だから、冷蔵庫の中、台所回り、それはそれは凄い事になってます。
西日の当る台所は、夏は、立っているだけでも吐き気がしそうなんです。
何度かきれいにしてみましたが…
多分、綺麗になった事さえ気付かない人だと思います。
きれいにした先から、気にせず汚してましたから…
義父は癌で、体力的に手術は無理で、抗がん剤治療をしてますが、
どうも、思うようにいかず、一時退院をして来たようです。
しかし、家に戻ると、全く無かった食欲も出て、
三食チャンと食べれるようになったみたいです。
暇だから、ずっとテレビを見ているようですが、
料理番組を見ると、美味しそうで、食べたくなるみたいです。
でも、その気持ちは義母には伝わりません。
一年のうち360日は「魚の煮つけ」「お煮しめ」「刺身」。
他は出てきません。
義父が食べたいと言っても
「作れない」
の一言で終わる事でしょう。
愛する人の為にってこと、まず無いに等しいと思います。
「病院で、シチューかな?美味しかった~。テレビで作り方見たけど
小麦粉から作って難しそうだった…」
『いえいえ、本格的に作ろうと思えば大変ですが、カレーみたいに
ルーがあるんですよ。すぐにできますよ』
早々、材料を買いに出掛け、
“シチュー”と“しょうが焼き”の材料を買ってきました。
簡単な2品、チャチャチャと作って、
『冷蔵庫に入れていれば2・3日はもちますから、食べたい時に温めて下さい』
と言ったものの…今度行く時まできっと、冷蔵庫に入ってますよ。
何年も前の食材・料理普通に入ってますもん。
お好み焼きさえ、食べたことないって言うんで、
『今度材料持って来ますね』って約束して来ました。
余り、うるさい人ではないんで、そこはいいんですが…
一緒に居たら、多分“イラっ”としてしまいそうな義母です。
ただ…、もっと、義父の為に何かしてくれたらな~と思います。