1時間半の濃厚な二人芝居。
年配の方が多い客席が静まり返る。
長崎の原爆をセリフと芝居で感じ、想像力をフル回転。
(映像では私は無理です)
助産師の母、亡くなった息子。
なぜ、3年後に息子は母の前に現れたのか?
これ以外ありえない理由に涙
カチリとパーツがはまった。
幸せは、生きている人のためのもの。
息子が繰り返すセリフに、日常に手が届かない悲しさ
生きていれば可能性はある、生きてさえいれば...。
母は息子がいない日常、被爆者への偏見、
アメリカの仕打ち、息子と一緒に逝きたいと。
とろろ昆布のおむすび、ナスの味噌汁。
母の味は偉大。材料がないから、フリだけでも美味しそう。
自分の人生をきっちりと生きろ。
そう言われた気がした。
終演後、舞台セットを見てきた。
台所と居間、そこに日常があった。
日常だけがそこにあった。