「死にゆく妻との旅路」

（清水久典著）
★★★（ベアの満足度）

借金の保証人になり、
自身の工場の金策にも走り、
妻がガンに冒される。

３ヶ月後には再発と診断されるが、
妻と２人、車で各地を転々とする。

ただ一緒にいたいと願う妻。
そばに寄り添う夫。

妻がこの世を去り、
夫は、保護者遺棄致死の罪に問われる。

どんなに辛くても痛くても
ただ夫のそばにいたいと病院を拒んだのは
妻であった。

一緒にいられた時間、幸せだったろうな。
それまでは一緒にいたくても
夫は仕事仕事だったから、
その分を埋め合わせるかのように
ただ一緒にいたかったのだろう。

映画化が楽しみな作品でした。

「ニッポン・ビューティ」

★★★（ベアの満足度）

「Grazia」で連載中の
「ニッポン・ビューティ　２１世紀への伝言」より

堀文子　朝倉摂　相馬雪香　春日とよせい吉
瀬戸内寂聴　斉藤公子　尾中千草　三木睦子
吉沢久子　高野悦子　佐藤初女　季羽倭文子
黒柳徹子　暉峻淑子　森英恵　田辺聖子
森岡まさ子　福田みどり　小泉清子　渡辺和子（敬称略）
と蒼々たるメンバーのインタビュー集。

サブタイトルが
本物の女たちの　美しい生き方
まさにその通り！

雑誌でも好きなコーナーであったので、
それを１冊で読めることが嬉しい！
このメンバーの共通点は、オーバー８０！
（えっ？１００超えるよねという方も...）

だから、必ず戦争のことが話題にあがる。
そこをくぐり抜けた強さを感じ、
前へ前へと進んで行くたくましさがある。

歴史を知り、感じ、
経験したからの深みのある言葉、
年齢を感じさせない向上心。
やっと半分までたどりつくかどうかの
私が弱音なんてはいていられないなと思う。

偉業をなしたから、すごいのではない。
サポートし続け、そのコンビネーションが
大きな力に変わっていく。

原爆を作れるなら、平和も作れるはずの
言葉がココロに沁みる。

導かれるような人との出逢い、
大事にしたいものです。

「働く人の夢」

（日本ドリームプロジェクト編）
★★★（ベアの満足度）

「１歳から１００歳の夢」の働く人版。
３３人の仕事、夢、きっかけが
見開きで紹介されている。

人が仕事につくきっかけというのは、
なかなか聞く機会がないけど、
大変興味深い。
一番、その人自身が現れているトコでもある。

自分が何をするときが幸せなのか？
何が好きなのか？
シンプルな問いが夢への近道かもしれない。

今からでも間に合うよね？
自分に問いかけてみたいと思う。

少しダウン...。

今日は幼稚園の作品展！

なんとか見に行ったけど、帰ってから
もう動けないや...。
今週ハードだったもんね。
写真も今度アップするね。

今日はぜ～んぶおまかせで、
のんびり過ごさせてもらっちゃった。

明日には元気になってるといいな。

「今朝の春」

（高田郁著）
★★★★（ベアの満足度）

つる家の料理人　澪のシリーズ第４弾。

自分の仕事を真摯に打ち込んでいると
助けてくれる人が現れる。
喜んでくれる料理を作る、
食べたものでしか、人は作られない。

今回は、澪の問題というよりも
彼女はいつでも彼女のペースで
まわりの出来事に　どう対処して行くかという
連作ストーリーならではの
彼女の成長と、深みが面白かったです。

便利な世の中に慣れすぎていると
時代小説は新鮮！
伝えるには、「会う」「話す」
基本的なことを忘れずいたいです。

登場人物を忘れないうちに
次の本が出て欲しいなあ。