朝9時20分、立川の映画館にて。
3年前の青い鳥創業のイベントで著者のお話を聞き、サインをいただいた本。
その本が映画になり、さらに樹木希林さんの遺作。
樹木希林さん演じる武田先生は、本では
主人公の母のママ友(?)だからもう少しお若い。
だから、どんな風に設定が変わったのか。
季節と日常のエッセイがどんな映像になるのか。
樹木希林さんが茶道を説明する長セリフ。
高校時代、茶道部だったので、そうそう同じ順番で教わったと
懐かしかったな。
途中、咳き込みそうになるのをかわす姿に
命がけの撮影だったことを感じる。
圧倒的に年配の女性の観客が多かった。
隣の席には、和服の女性のご夫婦。
後半、泣きながら見ていたのが印象的。
どの部分が彼女の琴線に触れたのか、気になる。
原作に忠実なお話でした。
もっと冒険があっても、オリジナルを追加しても
良かったのにな。
活字の方が私にはダイレクトにココロに届いたので、
また、ゆっくり読みたくなった。
1時間半の濃厚な二人芝居。
年配の方が多い客席が静まり返る。
長崎の原爆をセリフと芝居で感じ、想像力をフル回転。
(映像では私は無理です)
助産師の母、亡くなった息子。
なぜ、3年後に息子は母の前に現れたのか?
これ以外ありえない理由に涙
カチリとパーツがはまった。
幸せは、生きている人のためのもの。
息子が繰り返すセリフに、日常に手が届かない悲しさ
生きていれば可能性はある、生きてさえいれば...。
母は息子がいない日常、被爆者への偏見、
アメリカの仕打ち、息子と一緒に逝きたいと。
とろろ昆布のおむすび、ナスの味噌汁。
母の味は偉大。材料がないから、フリだけでも美味しそう。
自分の人生をきっちりと生きろ。
そう言われた気がした。
終演後、舞台セットを見てきた。
台所と居間、そこに日常があった。
日常だけがそこにあった。