何ヵ月も沈黙を保っていましたが、無事です。
アシア、生きてます。
なぜ沈黙を保っていたのか・・・という自問をしてみたりしたのだけど、りあえずなんの説明も、言い訳もしないことにしました。
ただ単に長くなるからなのですが(笑)。
ということで前置きはこのぐらいに、タイトルにも書いてる本題のお話を一丁。
記憶に新しい2010年今年のワールドカップ、遠い南アフリカの地で(日本からだと確かに遠い)日本勢は大いに活躍してくれ、私たちにもたくさんの感動を与えてくれましたよね。と、そこで今回はワールドカップをレバノンで観戦していたよ、というお話。・・・ではなく、話を4年前にさかのぼらせることになるのです。
それは4年前のワールドカップ時。
当時ちょうどレバノンで行われていたアマーニ(世界的に有名なレバノン人ベリーダンサー)主催のオリエンタルフェスティバルに参加していた私。
時はワールドカップ真っ只中。
レバノン自体は現在FIFAランキングで151位とあまり強くないので、過去にワールドカップでクオリファイされたことがないのだけれど、サッカーは世界的スポーツってわけでワールドカップともなると、レバノンも国をあげて試合を放映しているのである。
実はその年、参加したフェスティバル直後(私自身出国した数週間後)、レバノンはイスラエルからの爆撃を受ける戦争に巻き込まれるのだけど、その戦争をきっかけにレバノン・ベイルートのダウンタウンは廃墟と化してしまったのです。何年も経った今でこそ人が、そしてお店が、少しずつ戻りつつはあるけれども、以前のようにベイルートが元のにぎやかさを取り戻すには、この先どれぐらいの時間を要するのか分からない。
さて、そんな中私の体験記はちょうど日本がブラジル戦を行っていたその日のこと。
レバノン人、実はたくさんの人がブラジルに移民しているという事実もあり、約400万人いるレバノン全土の人口をはるかに超える600万~700万人という人口がレバノン系ブラジル人なのだ。となると、レバノン人は必然的にブラジルびいきとなる。
ダウンタウンベイルートを友達とぶらついていたその昼下がり、日本戦のことをすっかり忘れていた私(っておい)。
あちらこちらのオープンカフェから大画面でワールドカップの日本×ブラジル戦を観戦している人々の声援が聞こえてきて初めてジャパニーズイレブンが戦っていることに気が付く。
そしてやっぱり声援はブラジルチームに対するものが圧倒的に熱狂的なのだ。
内心熱く日本を応援しつつも少々肩身狭く振舞っていた私は、ブラジルチームがゴールに迫るたびに盛り上がるカフェを横目に、ダウンタウンを散策し続ける。
そんな中、一瞬ものすごい声援を耳にした途端、ある考えが私の脳裏をよぎる。
やっぱり格下の日本チーム、ブラジルには勝てないだろうな。。。ブラジルに点を入れられたのかな、と。
そして次の瞬間、ふと見ると向こうの方から小さな女の子が私の方へ走ってやってきた。
そして私にこう聞きよる。
「あなた、日本の人?」
「そうだけど、なんで?」
そう答える私にその女の子、思ってもみない一言を発したのである。
「たった今、日本チームが1点入れたのよ!!!」
「ええ!!!!!」
ダウンタウンベイルートでサッカー観戦をしている、ほぼ100%の人たちが明らかにブラジル応援団である環境の中、私は密かにあらゆるところに存在しているサッカー中継中のテレビ画面から顔をそむけていた。あっけにとられている私にそう発した女の子は、
「じゃあね!」
と言って走り去っていったのだ。
その後その1点で火がついたのか、ブラジルチームは合計4点を入れ日本はブラジルに4-1で逆転負けしたのだが、私はその時の女の子が忘れられない。
4年経った今日も。
ああ、なんて微笑ましい話。。。
アシア、生きてます。
なぜ沈黙を保っていたのか・・・という自問をしてみたりしたのだけど、りあえずなんの説明も、言い訳もしないことにしました。
ただ単に長くなるからなのですが(笑)。
ということで前置きはこのぐらいに、タイトルにも書いてる本題のお話を一丁。
記憶に新しい2010年今年のワールドカップ、遠い南アフリカの地で(日本からだと確かに遠い)日本勢は大いに活躍してくれ、私たちにもたくさんの感動を与えてくれましたよね。と、そこで今回はワールドカップをレバノンで観戦していたよ、というお話。・・・ではなく、話を4年前にさかのぼらせることになるのです。
それは4年前のワールドカップ時。
当時ちょうどレバノンで行われていたアマーニ(世界的に有名なレバノン人ベリーダンサー)主催のオリエンタルフェスティバルに参加していた私。
時はワールドカップ真っ只中。
レバノン自体は現在FIFAランキングで151位とあまり強くないので、過去にワールドカップでクオリファイされたことがないのだけれど、サッカーは世界的スポーツってわけでワールドカップともなると、レバノンも国をあげて試合を放映しているのである。
実はその年、参加したフェスティバル直後(私自身出国した数週間後)、レバノンはイスラエルからの爆撃を受ける戦争に巻き込まれるのだけど、その戦争をきっかけにレバノン・ベイルートのダウンタウンは廃墟と化してしまったのです。何年も経った今でこそ人が、そしてお店が、少しずつ戻りつつはあるけれども、以前のようにベイルートが元のにぎやかさを取り戻すには、この先どれぐらいの時間を要するのか分からない。
さて、そんな中私の体験記はちょうど日本がブラジル戦を行っていたその日のこと。
レバノン人、実はたくさんの人がブラジルに移民しているという事実もあり、約400万人いるレバノン全土の人口をはるかに超える600万~700万人という人口がレバノン系ブラジル人なのだ。となると、レバノン人は必然的にブラジルびいきとなる。
ダウンタウンベイルートを友達とぶらついていたその昼下がり、日本戦のことをすっかり忘れていた私(っておい)。
あちらこちらのオープンカフェから大画面でワールドカップの日本×ブラジル戦を観戦している人々の声援が聞こえてきて初めてジャパニーズイレブンが戦っていることに気が付く。
そしてやっぱり声援はブラジルチームに対するものが圧倒的に熱狂的なのだ。
内心熱く日本を応援しつつも少々肩身狭く振舞っていた私は、ブラジルチームがゴールに迫るたびに盛り上がるカフェを横目に、ダウンタウンを散策し続ける。
そんな中、一瞬ものすごい声援を耳にした途端、ある考えが私の脳裏をよぎる。
やっぱり格下の日本チーム、ブラジルには勝てないだろうな。。。ブラジルに点を入れられたのかな、と。
そして次の瞬間、ふと見ると向こうの方から小さな女の子が私の方へ走ってやってきた。
そして私にこう聞きよる。
「あなた、日本の人?」
「そうだけど、なんで?」
そう答える私にその女の子、思ってもみない一言を発したのである。
「たった今、日本チームが1点入れたのよ!!!」
「ええ!!!!!」
ダウンタウンベイルートでサッカー観戦をしている、ほぼ100%の人たちが明らかにブラジル応援団である環境の中、私は密かにあらゆるところに存在しているサッカー中継中のテレビ画面から顔をそむけていた。あっけにとられている私にそう発した女の子は、
「じゃあね!」
と言って走り去っていったのだ。
その後その1点で火がついたのか、ブラジルチームは合計4点を入れ日本はブラジルに4-1で逆転負けしたのだが、私はその時の女の子が忘れられない。
4年経った今日も。
ああ、なんて微笑ましい話。。。