ベリーダンサーASYA ☆ オフィシャルブログ

レバノンを拠点に、アラブ諸国を股にかけた過去を持つベリーダンサーASYA(アシア)の今と昔の奮闘日記

5分の祈り 前篇

2012-04-30 23:55:52 | U.A.E.

先だて、ドバイの道路わきでのこと。

 

私と友人のエリカは、暑すぎたドバイの気候も少し穏やかになったある夜、仕事(ショー)開始時間に間に合うように家に戻って来よう、と浜辺にお茶をしに出かけることにした。

 

木曜日の夜。一般的アラブ諸国では休みの前に当たる日となる。

 

ドバイにも地下鉄?、いや、メトロは出来たものの、Red Lineと呼ばれるメトロの路線の一つ(二つしかないけど)はちょっと内陸を海岸と並行して走っており、路線から離れたところに行くにはやっぱり何らかの形で車移動になる(歩けなくもないけどね)。その日、私たちは街を横断するのに道路わきでタクシーを待っていた。 

 

すると、交通量は多いしタクシーもたくさん見かけるのだけど、通り過ぎる数ある車の中でも中々タクシーがつかまらない。やっぱり木曜日の夜、皆こぞって出掛けるのね。と、エリカと話していた矢先、一台のタクシーが、4車線も5車線もある道路上の一番向こうから車線変更しつつ私たちの方に寄ってくる。そして私たちを少し通り過ぎて路肩に止まった。

 

そのタクシー運ちゃんに行き先を伝えようと近づくと、運ちゃんが窓を開けて私たちに言い放つ。

 

I go pray. Wait 5 minutes.

(お祈りに行くから、5分待ってろ!)

 

と言って走り去った。

 

・・・っておい。

 

賭けても良いぞ。

絶対に5分で戻って来れるはずがない。

そもそもこの渋滞の中(渋滞してなくても)、一番近所のモスクに行くだけで5分以上かかるわ。

 

全く。

 

彼は結局お祈りに行くことをどうしてもアピールしたかったのか、果たして本当にお祈りを含めた5分後に私たちを客としてタクシーに乗せることが出来ると思ったのか、はたまた、お祈りの後に本当に同じ場所に戻ってきたのか、そんなことは私たちには知り得ない。

 

だって私たちはその後すぐ来た別のタクシーに乗ってその場を去ったのだから。

 

意味不明なことが、実に多い。。。

 

 

コメント
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