弁護女子。~越谷の女性弁護士の日々~

越谷市の弁護士(離婚・親権・面会交流・養育費・財産分与・不貞問題等を主に扱っております)の生井澤葵の日々を綴ります。

依頼者にかばっていただく。

2014-12-01 | 弁護士のお仕事。
XさんがYさんに、ある請求をしたいと考え、

甲弁護士に依頼をしました

甲弁護士から連絡が来たYさんは、

慌てて弁護士を探し、乙弁護士に依頼をしました

【 Xさん代理人弁護士甲  Yさん代理人弁護士乙 】

という構図になります。

弁護士が付いているので、

乙弁護士が直接Xさんに連絡をするのも、

甲弁護士が直接Yさんに連絡をするのも、

してはいけないことになります


さて、これはある時、私がYさん側の代理人になった時の話です

Xさんの請求に対して、

「こういう案ではいかがでしょうか?」

「あるはこういう解決では?」

と、手紙で何回か、電話で何回か、Xさんの弁護士甲弁護士に連絡をしました

当然ながら、私は直接Xさんに連絡をしてはいけませんからね

そうしたところ、

何度連絡をしても甲弁護士から明確な回答がなく、

Yさん側のこちらとしては、

請求を受ける側なので、アクションを起こすこともできず、

「向こうが何も言ってこないんですよね・・・困ったな・・・

と、ひたすら待つこと数カ月

コトは動いたのです。

Xさんから、私の依頼者であるYさんに直接、

「Yさん、あなたは弁護士を頼んだと言っていましたが、

 あなたの弁護士から一向に連絡が来ないと甲弁護士に言われています!!!」

との連絡があったそうなのです。


えええ~~~!?!?!?!なんだそれは~~~

ところが、

何よりもありがたかったのは、Yさんの対応なのです

「自分の頼んでいる弁護士(私のこと)は、

 何かあればすぐに電話をしてくるし、書面もすぐ作ってくれています。

 私もこれまで、何度も書面案を見ていますし、

 今までに何通か送っている筈です


そうおっしゃってくださったそうです

Xさんも冷静な方で、さらに甲弁護士について思うところがあったのかもしれません、

甲弁護士を解任して、

解任の資料を提示の上、私に直接連絡をくださいました。

(甲弁護士を解任すれば、Xさんは弁護士が付いていない状態になるので、

 私も直接交渉ができるのです)

結局、私はYさんの代理人としてながら、

YさんとXさんの間に入る形で、事件を処理しました。


あの時、

私の依頼者であるYさんが、

私を信頼してキッパリ言ってくださったことが、

本当にありがたかったです

依頼者の方に、救われたな・・・と思いました





【埼玉県熊谷市 熊谷駅前の法律事務所】

こばと法律事務所
弁護士  生井澤 葵(なまいざわ あおい)
            →HPは http://www.kobato-law-office.com/

            →男性弁護士・女性弁護士のいる事務所です

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