経済が停滞していれば、勝ち組と負け組が固定化し、富める人はますます富み、一度経済的に苦しくなれば、努力しても這い上がるのが難しい社会になりかねない。一定のパイを奪い合うしかないからだ。しかし、経済成長が軌道に乗り、新たな富が創造されれば、努力してスキルを身に付けた人や、夢を持って起業をした若者にもチャンスが与えられる。そして、一度失敗した人も「再チャレンジ」で逆転が可能になるのだ。
(「BOOK」データベースより)
本書は安倍政権の経済政策本であり、上げ潮派のネーミングの元にもなった。安倍政権で失敗して結論が出ているのにもかかわらず、中川(秀)は自民党総裁選をまだこのネタで戦うんだからある意味スゴイ。上げ潮は小泉政権のお題目「小さな政府」の経済政策が安倍政権のときに名前を変えただけだ。小さな政府をいちいち説明するのが面倒なので以下に関連キワードをリンクしておく。興味のあるご婦人はクリックして学習してくれ。
こんなところかな。まだ「新自由主義」っていうのがあるけど小泉さんの御用学者、竹中平蔵が「そんなものとは違います!」と昔テレビで怒っていたのでヤメておく。上げ潮派については小泉政権下、国策捜査によって痴漢にさせられた植草一秀氏がブログエントリー「自民党の分裂と上げ潮派の詭弁」でエコノミストの視点から正鵠を射た批判をしているので、そちらに任せることにしよう。それから、昨日のサンプロで小泉さんの飼い犬、田原総一朗は上げ潮派を案の定、擁護していた。くだらない内容だった。真実を語る男、植草氏を番組コメンテーターにしたほうがいいだろう。