デフレとはモノの値段が下がること。モノの値段が下がるとモノの利益が下がる。モノの利益が下がると企業の利益が下がる。企業の利益が下がると給与が下がる。給与が下がると消費が控えられるようになる。
そうなるとモノが売れないのでモノの値段がさらに下がり、というように、デフレになるとデフレスパイラルというメカニズムが働いて経済全体が収縮していく。1990年前後をピークとするバブル経済が崩壊して以来、日本経済はこのデフレスパイラルというメカニズムが働き続け、物価下落と景気悪化がスパイラル的に悪循環していった。
需要と供給で考えればデフレは需要不足、供給過多によりモノの値段が下がる。デフレスパイラルに陥った日本人はモノがいらない。平成16年から去年までの物価下落率は14%だった。5年前100万円の買い物が今なら114万円買える。モノの値段が下がればお金の価値が上がる。明日になればモノの値段が下がるからモノを買うよりお金を持っていたほうが得なのである。
逆にフィリピン経済はインフレであり、GDPも7%台で経済成長を遂げている。インフレは明日になればモノの値段が上がるわけだから今、買い物をしなければ損なのである。フィリピン人はお金があればすぐに使ってしまう。つまり、宵越しの銭は持たない江戸時代の遊び人なのだ。
デフレとインフレはそれぞれ功罪がありどちらが正しいと言えるものではない。ただし、景気は不況よりも好況のほうがいいに決まっている。
(以上、太った中年ホームページのコラムより引用)
自分で書いたコラムを引用するのもナンだが、上記は日本にいる頃記したもの。フィリピンで暮らしてみるとフィリピン人は極めて消費性向が高く、それが見栄によるものであることを実感した。消費性向とは増加したお金を消費に回す割合いのことで反対は貯蓄性向。いつぞや国会質疑で菅直人が消費性向と乗数効果の違いが分からず大恥を晒したことは記憶に新しい。であるから菅直人の脳ミソはフィリピン人に近いかもしれない。
さて、消費性向の高いフィリピン人は隣部屋のチンコに手を添えて寝るミコちゃんがそうであるように、借金してまで盛大なパーティーをする。胡散臭いJがそうであるように、恥も外聞もなく借金を申し込んでまで事務所を移転し備品を新調しようとする。借金してまで見栄を張りたい、また、見栄を張らなければならないのだ。
コラムにある「明日になればモノの値段が上がるわけだから今、買い物をしなければ損」とする合理性など、見栄っ張りのフィリピン人には微塵もない。貯蓄性向の高い日本人からすれば借金してまで見栄を張るフィリピン人の国民性にただ唖然とするばかりだ。そして借金は見栄っ張りフィリピン人の生きがいなのである。
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