鳥が大好き!

秋田出身仙台在住の鳥見人が主に東北の野鳥をアップしています。

名残雪と鳥

2024年03月14日 | 宮城県_蕪栗沼

 蕪栗沼周辺では,冬鳥のガンカモの姿がめっきり少なくなり,一方で,ウグイスのさえずりが,複数か所から聞こえるようになってきた。
 まだまだ風が冷たいが,もう,冬とは呼べない季節になった。

 ところが,この日,蕪栗沼脇の土手を歩いていたら,午前9時前から雪が降り始め,あっというまに,周りの空間が雪で埋まった。
 
 ♪ 上みれば虫こ,中みれば綿こ,下みれば雪こ♬ の世界。
 どこもかしこも雪,雪。
 
 スマホで気象情報を確認すると,この雪,1時間ほどで上がるようだ。
 
 なごりの雪を楽しむのは今。
 
 降りしきる雪のため,なかなかピントが合わなかったコガモ。
 
 
 どこにいるのか,よくわからない画像。
 
 次は,雪に負けずに飛ぶノスリ。
 
 
 これは,オスのアカゲラ。
 
 
 雪のなかの赤がきれい。
 
 
 木々の陰になって,体の一部が隠れているショットも、風情があって良い。 
 昔,野鳥写真って,こういうイメージだった。
 
 
 こういうのも,あり。



 そして,この表情,たまらなくめんこ。
 
 
 この子,木をコンコンたたいて,食べ物を探していたが,後ろに思い切りのけぞって,勢いをつけて木をたたいた後の表情だ。たたいた瞬間に目ん玉が飛び出ないよう,しっかり目をつぶった。
 
 群れになっていたカシラダカ。
 
 
 そろそろ北に帰るのか,群れ全体がソワソワしている感じだった。
 
 
 混ざって,シメも出てきた。
 

 女の子かな。
 
 ヨシから出てきたオオジュリン。
 
 
 ヨシの枯れ穂に付いた雪がきれい。
 オオジュリンの背中はヨシの模様。
 
 
 ホオジロにたどり着いたとき,雪は,ほぼ止んでいた。。
 雪雲が取れて,日が差してきたので,目に光が入っている。
 

 
 ホオジロは,この後も,あちらこちらでソングポストに出てきていた。 
 
 これらの鳥を撮影している間,バックグラウンドで流れていたのは,雪が降りしきる中での,ウグイスのさえずり。
 
 体や双眼鏡,カメラなどは雪まみれになったが,我を忘れて,この子たちに楽しませてもらった。
 
(2024/03/10  コガモ,ノスリ,アカゲラ,カシラダカ,シメ,オオジュリン,ホオジロ)

子どものクロツラヘラサギ

2024年02月12日 | 宮城県_蕪栗沼

 この子については,すでに1/6に観察し,1/7の記事に掲載していたが,1/14に近いところから撮影していたので,改めて,幼鳥の特徴がわかる画像をここに残しておくことにする。

 これは,1/7の記事に掲載したものと同じ画像。

 

 翼の先が黒いのがわかる。

 新たに2枚,くちばしの色がわかる画像。

 つるんとして,ピンクのくちばし。

 比較できるよう,おとなのくちばしも掲載しておこう。


(2009/09/20  船越水道)

 黒くて,でこでこ。
 全然違う。おとなの存在感がある。
 比較すると,今,蕪栗沼にいる子どもの方は,なんとも,華奢。

(2024/01/06,14  クロツラヘラサギ)


ヨシ原の声ねずみ

2024年02月05日 | 宮城県_蕪栗沼
 冬,ヨシ原を歩いていると,チュー,チュー,と,特徴的な声がする。 
 
 最初,何なのかわからず,粘って,粘って、ヨシの隙間から姿を見つけ出し,ようやく,この声の主がオオジュリンであることがわかった。
 
 
 以降,ヨシ原からこの声が聞こえてくると,オオジュリンとわかるようになったが,姿がなかなか見えないのは変わらず。
 
 
 だから,姿が見えたときは,結構うれしかったりする。
 
 
 初夏,北海道の原生花園で見るオスの夏羽も良いが,冬のヨシ原で見る冬羽もかわいい。
 
 
 全体的に,淡い,優しい色で,顔も優しい表情に見える。
 
 
 冬羽のときは,オス・メスの識別がむずかしいが,冬羽が擦れて中から夏羽が現れることを考慮すると,何となく,この子はオスだなぁ,という個体はある。
 なんとなく,だけど。
 

 それにしても,この広大なヨシ原に何羽越冬しているのだろう。
 百羽は下らないかな。
 
(2024/01  オオジュリン)

冷凍怪獣ギガス

2024年01月29日 | 宮城県_蕪栗沼

 小さな頃からウルトラマンが好きだった。

 だから,アカショウビンの声を聞くと,反射的に,ウルトラマンを倒した最強の怪獣"ゼットン"が頭に浮かぶ。
 そして,こういう色合いのチュウヒと出会うと,冷凍怪獣"ギガス"を思い浮かべてしまう。
 
 
 ギガスは,ドラコやレッドキングと共に出てきた怪獣で,ウルトラマンにではなく,科特隊にやられてしまった雪男型の怪獣。
 それほど強くなく,それほどメジャーでもない怪獣だが,色合いが特徴的で,とても印象に残っていた。
 
 
 そんな怪獣にこの子は似ている。
 上半身が白で,下半身が茶色,という色合いだけだけど。
 
 
 そう思うのは私だけかな。
 
 似ているけれど,上の2つと下の2つは,違う個体のようだ。
 いずれ,ここ生まれの幼鳥なのかな。
 
 このタイプのチュウヒを,ここでは「ギガス型」と呼ぶことにしよう。

(2024/12/02  チュウヒ)

フレンドリーになったわけは?

2024年01月28日 | 宮城県_蕪栗沼

 以前からここにはアカゲラがいたが,毎回は出会ってはいなかったように思う。
 ここは,蕪栗沼と白鳥地区の間の遊歩道。

 今季は,行くと,毎回,私の目の前に出てきてくれている。



 訪れる人が多くなり,以前と比べて,人馴れしてきたのか。

 ここにいるエナガも,とてもフレンドリーだが,その中身が少し違う。
 エナガは,人間に対する警戒心がないが如く,自らかなりの至近距離まで寄ってくることがあるが,この子はそこまでではない。

 警戒するよりも餌を探すことを優先している,という感じ。警戒していないわけではない。

 とはいえ,近くに人間がいるのがわかっていても,遠くに飛んで逃げることはない。

 人の密度の関係かもしれないが,北海道にいる亜種エゾアカゲラは,以前から結構フレンドリーだったが,こちらのアカゲラは昔はそうでなかった。ちゃんと,人間を警戒し,身を守っていた。

 もしかすると,この子が餌場にしているエリアに人間が頻繁に通るようになったので,人間が通るたびに遠くに逃げていたら,満足できるだけの量の餌を取れなくなってしまう,ということなのかな。 

 人が与えるストレスと折り合いをつけながら,生きている…?

 都市部の大きな公園など,人が頻繁に訪れる場所にいるアカゲラもこんななのかな。

 そういえば,大きな公園の野鳥はかなり人慣れしている感じだったな。

(2024/01/19  アカゲラ)

 


いたんかー

2024年01月19日 | 宮城県_蕪栗沼

 目の前にいるのに,全く気付いていないことがある。
 それも,しばしば。



 この日は,この亜種アメリカコハクチョウ。
  
 
 沼を埋めていたオオハクチョウが重たい体を空中に浮かべる,その飛び出しが迫力あるなぁ,と思ってレンズを向け,撮影したら,このヒトたちだった。 
 この後,はるか遠くに飛んでいってしまった。
 
 画像では2羽しか写っていないが,たぶん4人家族。
 家族全員がアメリカのヒトだった。
 
 その辺にいたんかー。
 
 残念…,というより,ちょっぴり得した感じ。
 
(2024/01/06  亜種アメリカコハクチョウ)

推し、もっと

2024年01月16日 | 宮城県_蕪栗沼

 亜種シマエナガの破壊的な可愛いらしさには負けるが,元々地元にいる亜種エナガだって,とっても可愛い。人気者の陰に隠されてしまった感がある,というか,可愛さに気付かれさえしていないような気がする。
 亜種エナガを応援したい気持ちでいっぱいだ。

 この子も十分にかわいいと思う。

 どう? 喉のあたりのふっくらふわふわ感。何とも言えない。

 実は、幼鳥時代、亜種シマエナガだってこんな狸顔。↓


(2008/06/08 シマエナガ幼鳥 北海道)

 おっと,意外に可愛かったな。

 ともあれ,おとなになるにつれ,亜種シマエナガの方は顔の黒い色が取れ,真っ白になり,一方,亜種エナガの方は太い黒い眉斑が現れる。

 私の地元仙台でも,亜種エナガはとても身近な鳥で,その辺の林で普通に観察できるのはもちろん,市役所前の街路樹や仙台駅前のペデストリアンデッキ近くの中央分離帯の樹々でも見かけたことがあるほど。

 気を付けて生活していれば,誰もが,こんなにかわいい鳥を楽しめるのに,極端な話,太い眉があるだけで,人々に無視されている。

 性格も好ましく、人に対する警戒心が薄い鳥なので,じっとしていれば,近くにも寄ってきてくれる。
 今回ここに掲載しているのは,今,蕪栗沼にいる群れだが,行くたび,驚くほどの至近距離まで寄ってきてくれる。

 ここはカメラを持った人たちも多く訪れるところだが,私以外のどのくらいの人がこの子たちにレンズを向けたのだろう。もしかすると誰もいなかったかも。
 こんなにめんこなのに。めんこ写真撮り放題なのに。

 そういえば,亜種エナガをブログにアップする人もほとんどいないかもしれないな。

 …,私は強く推します。

(2024/01/06 エナガ)

 


仲間が増えたと思ったのに~

2024年01月07日 | 宮城県_蕪栗沼

残念

 ↑2羽のうち,前にいて降りかけているのが、前からいた子でヘラサギ。

 1羽増えて,寂しくなくなったなぁ,と喜んでいたが,よくよく見ると顔まで黒かった。こちらは,ヘラサギではなく,クロツラヘラサギだった。
 ぬか喜びだった。

 翼の先が黒いので,まだ子供。
 迷ってきたのかなぁ。

(2024/01/06 ヘラサギ クロツラヘラサギ)