え?
なんで,なんもない雪景色を撮ったんだっけ?

と思って,よく見たら,夥(おびただ)しい数のハクガンが写っていた。

そうだった。
撮った記憶がある。

わかりやすく,場面を切り取ると,こう。


こんな光景を見たくて,今季も,奥羽山脈を超えて,ここにやって来た。


ハクガン(英名Snow goose)は,英名に『雪』があるとおり,その存在自体が雪であるかのように,雪景色に紛れてしまう。


たくさんのハクガンが,雪景色の中。


というか,ハクガンそのものが,雪景色。


私は,手に10本,足に10本,合わせて20本も指があるが,それでも,こんなにたくさんのハクガンは数え切れない。


一緒に来ていた妻の指を借りても足りない。
パソコンでも,スマホでも,よく見えないかもしれないが,下の写真は,左端から右端まで,ぎっしりとハクガンがいる。

子どもの割合が多い群れがいた。


ペアの姿もあり。

このような光景は,これからも,増えていくことを予感させてくれる。
空を埋めるハクガン。




雪のように降るハクガン。




飛ぶハクガン。






夥しいハクガンの中には,緑色104の首輪を付けた個体もあり。


青色型の幼鳥もあり。


青色型の成鳥もあり。


このアオハクガン(青色型)は,頭部だけが白く,『アルプスの少女ハイジ』に出ていた家庭教師のロッテンマイヤーさんのよう。


首元までの黒っぽい服を,きっちりと,着こなしている。


運良く,ロッテンマイヤーさんが飛んだところも撮影できた。



ロッテンマイヤーさん,翼の裏が,きれいだなぁ。


ほかの白いハクガンも,翼先端の黒が,白い体に映えて,きれい。




また,夥しいハクガンの群れに,これまた結構な数のシジュウカラガンも混ざっていた。






シジュウカラガンは,ハクガンと一緒にいると,かなり小さく,めんこく見える。


ハクガンは,なかなか近くを飛んでくれなかったが,シジュウカラガンは,何度か,頭上に被さるように飛んでくれた。




めんこ,めんこ。


こういう写真が撮れると,家に帰ってからも,じっくりと姿を楽しめる。


一粒で,二度も,三度も,美味しいパターン。


そして,上にシジュウカラガン,下にハクガン,という贅沢ショット。

正味2〜3時間の早足鳥見だったが,夥しい数のハクガンに浸る,という所期の目的を果たすことができ,さらに,シジュウカラガンも楽しむこともできた。
これも,ハクガン・シジュウカラガンの羽数回復に,力を注いでくださった方々,また,現在も継続して見守っていただいている方々のおかげだ。感謝。
なお,ここに到着したとき,コミミズクも飛んでいたが,カメラが間に合わず,証拠写真のみ。


(2025/01/03 ハクガン,シジュウカラガン)
万羽ハクガンの背後に、風力発電が見るのがやや心配ですが。
ここ最近は、宮城県北でも百羽ハクガンになっているらしいですが、探すのは難易度が高いようです。
しかし、アクティブですね、この時期に秋田方面への峠越えは自分は怖くていけません。夫婦仲良くも、羨ましいです。
さっそくコメントいただき,ありがとうございます。
風力発電については,野鳥の会から意見書や要請がされていた経緯があるようですね。
今回の写真には写り込んでいませんが。
は写り込んでいませんが...。
書くのを忘れていましたが,確かに,ここに,冬,行くのは,命がけかもしれませんね。
行くまでもそうですが,到着してからも,それなりの準備と覚悟が必要です。
今回,この程度の雪でも,埋まって動けずになっている車が,JAFに助けられている場面を見ました。
この記事に刺激されても,気軽に行ける場所とは,思ってほしくないです。
よいコメントをいただきました。
ありがとうございます。
コメント欄まで見ていただいている方には,昨年1月24日の記事の「付記」を参考にしていただきたいです。
https://blog.goo.ne.jp/birder_yamame/e/3ba8ea977a7cbe12b2ae1ebf8f7497a9
雪が降るような、とあるバメンノ写真はどれも、まるで日本画を観ているようです!🖼️
美しい写真を何度も拝見しました。
いながらにしてブログで堪能できるなんて感激です。
ありがとうございます。
やぐちゆみこ
車でもなかなか行けない、たいへんな場所で撮影なさったんですね。
貴重な写真に、ますます感動いたしました。✨
やぐちゆみこ
ご自身で絵を画く方に褒められるなんて,とっても嬉しいです。
たいへんな場所,てのを強調しすぎると,ここに住んでいる方々などに叱られそうですが,雪に慣れていない方は,冬季に行くところではないと思います。
それにしても,最近も「ホワイトアウト」って言って,向こうの景色が見える映像をテレビで流していますが,あれ,止めて欲しいです。本当のホワイトアウトは,真っ白になって,一寸先も見えなくなります。ホント,怖い現象です。点灯していても,対向車が見えません。
大潟村は遮るものが少ないので,ホワイトアウトになることもあります。
ハクガンたちは,そういう所で過ごしています。
自分も何度か行ったことがありますが、遅くても11月下旬~12月上です。
秋田在住にSSKさんの助言もあってです。
そうでしょ。
うらやましいでしょ。(^^)
でも,以前は,ここでも1~2羽,来ても5~6羽の時代がありました。
記事にも書きましたが,こんな光景が見られるようになったのは,羽数回復に尽力された方々がいたからです。
何もせずに自然に増えたものではありません。
本当に頭が下がりますし,感謝です。